大露天風呂の日記

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伊香保温泉 吉田屋旅館 地元民に愛される本物の金泉に日帰り入浴

吉田屋旅館

 

 

 


 
 
 

1.基本情報

 

 
【日帰り入浴時間】

いつでも

【日帰り入浴料金】

300円 
【露天風呂】   

なし
【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)  

【客室数】   

7室

【タオル】     

サービス

【公式HP】   

なし

【個人的オススメ度】

★★★★★

 

2.場所・電話番号
 

 

《住所》

群馬県渋川市伊香保町伊香保49

《電話番号》

0279-72-2378

 

3.泉質

 

 
 
■源泉   

総合湯(混合泉)

■泉質   

カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉

(含食塩重炭酸土類石膏泉)

■温度           

 41.2度 

■pH値

7.96

■成分総計  

1360mg

 

 

4.伊香保温泉について

 


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伊香保温泉は草津温泉と並び、群馬県を代表する温泉。

開湯時期は定かではありませんが、万葉集にその名が登場することから、少なくとも1300年の歴史を有する古い温泉です。 

 


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現在の伊香保温泉の原型が出来たのは戦国時代。長篠の戦い敗れた武田勝頼が負傷した兵の治療のため、伊香保温泉の整備を行い、この時に石段街も築かれました。

伊香保温泉は金泉と呼ばれる黄金色の特徴的な色のお湯ですが、金泉は老舗旅館しか引湯できる権利がありません。その他の旅館は白銀の湯という無色透明の別の源泉からお湯を引いているため、伊香保温泉は全く異なる二種類の泉質からなります。

 

 

5.外観・館内・お風呂

 

 


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吉田屋旅館は石段街から分岐する小さな路地にある旅館。

看板も小さいので存在感はかなり薄く、知る人ぞ知る旅館という感じ。


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路地はこんな感じ。私も迷ってしまい、石段を何度も上がっては下がり、ひいひい言いながら到着。

 

事前に電話したところ、優しい声のおじいちゃんが応対。

日帰り入浴歓迎という感じで、「個人営業なので、とんでもない時間でなければ、いつでも大丈夫です」とありがたいお言葉。


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この路地の先には金太夫(きんだゆう)という大きな旅館があるので、金太夫を目指してくれば迷わないかも知れません。

太夫前には無料の足湯もあります。

 


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客室は7部屋しかなく、館内は至ってアットホームです。

ロビーにはお菓子や懐かしいマーブルチョコの瓶なんかが置いてあったりします。


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誰もいなかったので、呼び鈴を鳴らすと、すぐに2階から電話のおじいちゃんが降りてきてくれました。

ですが、この時ちょうど近所の方が2名入浴中で、それでも良ければとのこと。

貸切制というわけではないのですが、ここのお風呂はかなり小さいので、三人は絶対無理。というわけで、他の旅館のお風呂に先に入ることにして一旦旅館を後にします。

 

30分後。。戻って受付。入浴料は驚きの300円。

東北の湯治場のような安さにびっくり。


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タオルはサービスしてくれたのですが、これは違う旅館のやつですね。。

 

ホテル木暮と書いてますが、木暮(こぐれ)は昔から伊香保温泉の筆頭旅館であった超老舗。伊香保温泉は江戸時代に、引湯の権利を持つ12件の旅館に十二支を当てた屋号を振っていましたが、木暮は一番最初の子(ね)の干支を名乗っていました。

 

話はそれましたが、先客はまだ入浴中とのこと。

「そんなに長居はしないと思うんですよね」ということだったので、ロビーで待たせてもらうことに。一人はすぐにお風呂から出てきたのですが、その後が長かった。。

 

更に30分待っても動きがないので、しびれを切らして入ることにします。


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浴室は帳場の奥すぐにあります。

近所の方が常に置いているのか、シャンプーなんかが雑然と置いてあります。


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扉を開けるとこんな感じ。

扉が3つあり、妙な造りに一瞬とまどいます。

どこが男湯なのか初見ではわかりにくいのですが、左です。

奥は女性風呂。


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右の扉を開けると、ディープすぎる路地にダイレクトインできます。

これはたぶん本当のご近所さん用の勝手口でしょう。


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お風呂はこんな感じ。扉をガラガラと開けると、スキンヘッドのお兄ちゃんが入浴中。ビックリしたような目でこちらをちらり。

 

このサイズに二人はいるのはキツイと思いつつ、ここまで来たら引き返せないので入らせてもらうことに。

すると、お兄ちゃん気を使ってくれたのか、すぐに上がってくれました。



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激渋の浴室には濃厚そうな茶褐色のお湯。

 

伊香保温泉は石段街の下に樋があって、ここからお湯が各旅館へ供給されるシステム。お湯は小間口の大きさによって引湯できる量が決まっているのですが、木暮、千明、岸権の3件の老舗旅館が7割を独占し、残りの3割も引湯できる旅館は一部のみ。引湯できない旅館は、無色透明の新しい源泉しか使用できないのです。

 

吉田屋旅館はそんな貴重な茶褐色の金泉を楽しめるの数少ない旅館のひとつ。


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ここのお湯は、日によって温度が違いますが、全体的に少しぬるめ。

これが最高に気持ちよく、ついつい長湯したくなる気もわかります。

ちょっとぬるめの金泉は伊香保温泉でもここだけ。


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泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉。

含鉄泉のようにも見えますが、そこまでの鉄分は含んでいません。

キシキシ感は少なめで、柔らかいお湯です。

 

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カランは一つのみ。シャワーなんてありません。


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お風呂上がりに体を拭くと、タオルはこんな感じで茶色になります。

成分の濃さはさすがの名湯ですが、こんなに茶色くなるので、白Tとか着て来ないほうがよいかも。

 

 

まだまだあります 伊香保温泉

 

【伊香保温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ11選) - 大露天風呂の日記

 

 

 

6.温泉分析書の説明

 

 

詳細な分析書がなかったので不明です。