丸本館の日帰り入浴ってどんな感じなの?
年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。
こんな人におすすめ
・黄金色の温泉に入りたい
・石段街の観光も楽しみたい
・源泉かけ流し温泉に入りたい
営業情報とアクセス
丸本館の外観と館内
丸本館(まるもとかん)は石段街に面する旅館。
石段街に直接面する旅館は、日帰り入浴不可のところが多く、
日帰り入浴可能なのはここと、福一の2件のみです。
ちなみに「まるほんかん」ではなく「まるもとかん」です。
客室数は全部で8室しかない小さな旅館。
旅館の横には時代が止まったような、こんなディープなストリートも。
お隣には岸権(きしごん)旅館の大きな建物。
老舗旅館であればあれほど、黄金色の金泉を多く引ける権利があるのです。その中でも木暮(こぐれ)、千明(ちぎら)、岸権(きしごん)は御三家で、この3つの旅館で金泉の実に7割の湯量を独占しています。そんな御三家の旅館はもちろんどれも日帰り入浴不可。
金泉を引けない旅館は無色透明の白銀の湯という源泉しか引湯できないため、伊香保温泉は金泉の湯量で、その旅館の格が分かります。
丸本館は小さい旅館ながらも、この金泉を引いている数少ない旅館のはひとつ。石段街に居を構えているので、それなりの歴史があるのでしょう。
玄関前には「入浴できます」の文字が。
こういうのがあると、日帰り入浴しやすくて助かります。
事前に電話してみたところ、日帰り入浴は歓迎という感じで、時間はキッチリとは決めていないよう。この日は朝にお湯を抜いて風呂掃除をするので、11時以降ならオッケイとのこと。
ロビーはこんな感じで家庭的。
奥から女将さんがすぐに出てきてくれました。
日帰り入浴料は500円。1000円が相場の伊香保温泉では安めの値段設定です。
タオルは100円。袋はぐんまちゃんのロゴ入りですが、
タオルは残念ながら無地。
丸本館の温泉
お風呂は玄関からすぐの奥の廊下の先。
脱衣所。ロッカーは3人分。
こちらがお風呂。露天風呂はなく、小さな内湯のみですが、貴重な金泉が並々と注がれます。
外気温が低いときは加温しているそうですが、源泉かけ流しのお湯。
お湯はちょっとだけ熱めくらいの体感温度。
伊香保温泉といえばやはり、この黄金色のお湯ですよね。
他の温泉では、なかなかお目にかかれない色の濁り湯です。
湯口はたぶん溶岩石を使用したもの。
泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉。
長い名前のとおり、複雑な成分のお湯で、鉄分を多く含みます。
この色の正体は鉄分が酸化したもの。小さな茶色の湯の花も浮遊しています。
いかにも濃そうな濁り湯ですが、意外にもあまり味はなく、鉄分の匂いもわずかで、見た目に反して優しいお湯。
ですが、ガツンとくるお湯で、長湯すると湯疲れしますので要注意。
鉄分や含まれる塩分などで、血流を良くし、体を芯からあたためてくれます。
洗い場は2つありました。
狭い空間なので知らない人と二人で入るのはキツそうです。
お風呂からあがり、帰ろうとすると女将さんが出てきて、
「もうあがったんですか」
「ゆっくり入っていけばいいいのに」
と声をかけていただきました。
私はお風呂が早いので、いつも短いのです。。
いいお湯であったことをしっかり伝えて帰りました。
以上、丸本館の日帰り入浴情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
伊香保温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです
日帰り入浴してみた感想まとめ
丸本館は石段街に面する旅館で、観光がてらにフラっと立ち寄れます。
伊香保の日帰り入浴は皆さん伊香保露天風呂に向かいますが、ここは穴場。
日帰り入浴料も安く利用しやすいのですが、全然混んでいません。
伊香保らしい黄金の湯を源泉かけ流しで楽しめます。
丸本館の泉質と効能