大露天風呂の日記

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野地温泉 野地温泉ホテル 蒸気もくもくの大人気硫黄泉に日帰り入浴

野地温泉ホテル

 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度
 

 

○日帰り入浴時間 10:40〜13:00

○日帰り入浴料金 800円 
○露天風呂    あり
○お風呂の数      露天 鬼面の湯(男女入替え制)

         内湯露天 天狗の湯(男女入替え制)

         内湯檜風呂 千寿の湯(男女入替え制)

         内湯 剣の湯(男1)

         内湯露天 扇の湯(女1)        

○客室数     61室

○タオル     300円(ロゴあり)

○公式HP     https://www.nojionsen.com/

○混雑度       お風呂で会った人数 1人

○個人的オススメ度 ★★★★★

 

2.場所・電話番号

 
〇住所 福島県福島市土湯温泉町野地1

〇電話番号   0242-64-3031

 

3.泉質

 

■源泉    野地温泉2号、3号混合源泉

■泉質    単純硫黄温泉(硫化水素型)

■温度                61.0度

■成分総計  192mg      pH6.1

 

 

 

 

4.野地温泉について

 


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野地温泉は土湯峠にちらばる個性的な温泉群のひとつ。

温泉の歴史は、明治以降でそこまで古い温泉ではありません。


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これは戦後間もない頃の野地温泉。

野地温泉ホテルは昔は「加藤屋旅館」という名前だったようです。


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野地温泉となったのは1972年のこと。この頃と建物はあまり変わっていません。

 

野地温泉、新野地温泉、赤湯温泉、幕川温泉と並び、まとめて土湯温泉郷と呼ばれます。

磐梯吾妻スカイラインに接続する立地の良さと、白濁の硫黄泉も相まって、週末は多くの温泉ファンや観光客で賑わいます。

 

5.外観・館内・お風呂

 


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野地温泉ホテルは土湯温泉郷で一番大きなホテル。

 

土湯温泉郷で、この野地温泉ホテルと人気を二分するのが、お隣の新野地温泉相模屋旅館。どちらもTHE温泉という感じの白濁のお湯で、多くの温泉好きを虜にしています。


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ちなみにこちらが相模屋旅館のお風呂。

ワイルドすぎる木道沿いに露天風呂が点在しています。

かつては日帰り入浴可能でしたが、最近はコロナもあってか、日帰り入浴不可になってしまいました。

 

ということもあり、相模屋旅館に入れなかったお客さんが流れ、野地温泉ホテルには連日多くのお客さんが訪れます。


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一方の野地温泉ホテル。日帰り入浴にはめっちゃ積極的。

日帰り入浴専用の玄関があります。

なぜか受付時間は10時40分という半端な時間。

混み合うことは予想していましたので、平日を狙い、受付10分前に到着。玄関前に一番乗りで並びます。

すると受付開始前でも、他にも3組ほど並び始めました。平日だというのにこの人気ぶり。


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消毒と検温を済ませ、なんとか一番最初に受付。

入浴料は800円。お金を支払うと、黄色い日帰り入浴チケットがもらえます。


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タオルは300円で高いのですが、ロゴあり、巾着袋つき。

 

 

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このホテルはとにかくお風呂の種類と数が多いのです。

通常の日帰り入浴の場合、男女入替えなどはないのが普通ですが、こちらは13時に男女を入れ替えてくれるため、一日でほぼすべてのお風呂に入ることが物理的に可能です。

 

ただし、内湯の剣の湯は常に男性で、扇の湯は常に女性です。

 

すごいのは、日帰り入浴チケットさえあれば、一度退館しても、再入館できること。ということは、時間をずらして再訪すれば、入れ替え後のお風呂にも追加料金なしで入れるのです。これは太っ腹すぎます。


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早々に受付をすませ、一目散にお風呂へ。

すべてのお風呂はホテルの最奥部に密集しているため、わかりやすいです。長い廊下を進みます。


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お風呂ゾーンへ到着。


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お風呂の全貌。めちゃめちゃ数があることはわかりますが、所見で全ては把握できません。


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まずは最重要のメイン風呂である鬼面の湯へ向かいます。

木製の階段を上がります。

こういう階段があると、素晴らしそうなお風呂がこの先にある気がするから不思議。

ちなみに鬼面とは野地温泉の背後にそびえる山の名前です。


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ログハウス風の脱衣所。


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ドアを開ければ、素晴らしすぎる見事な白濁の露天風呂が現れます。

奥にもくもくしているのは、この宿の源泉。

野地温泉も新野地温泉も造成泉と呼ばれるもので、白濁のお湯が地中から湧いているわけではなく、温泉の蒸気を水にあてて温泉を作り出しているものです。なので、あの煙が源泉そのものということになります。


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温度はとても丁度よいです。しっかりと硫黄の臭いがする温泉。

造成泉のため、成分濃度は低めですが、いかにも温泉らしい温泉と言った感じ。


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泉質は単純硫黄温泉。成分のほとんどは硫黄で、他の成分はほとんど含んでいません。

土湯温泉郷はほとんどがこの泉質。

一番風呂はつかの間で、続々とお客さんがやってきます。

平日休みをとって、わざわざ野地温泉へ来た若者二人組みもお湯を絶賛していました。


続いて男性専用内湯の剣の湯へ。

鬼面の湯へ続く階段の真横にあります。


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こちらが剣の湯。泉質は露天風呂と同じです。

このあと、おじいちゃま5人組がやってきて、楽しそうに入浴されていました。

 

本来であれば、もうひとつの檜風呂千寿の湯にも同じ時間帯で入れるのですが、この日は清掃中のため、利用できないとのこと。

残念。。


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こちらが、以前宿泊した際に撮影した千寿の湯。

檜造りの風情ある浴室で、ここも野地温泉ホテルのメインを張るお風呂の一つです。どことなくこのスタイルは那須湯本温泉に似ています。

 

まだまだあります 土湯温泉

 

【土湯温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのおすすめ10選)成分量ランキング - 大露天風呂の日記

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。

こちらは192mgのため、単純温泉です。見た目に反して、成分総計的にはかなり薄い温泉です。

 

その他、総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mgを超えると硫黄泉になりますが、こちらは20mg含むため、硫黄泉になります。ほとんどは遊離硫化水素(ガス)として含むため、白濁のお湯になります。