富士屋旅館
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 13:00〜17:00(火曜・木曜のみ)
○日帰り入浴料金 500円
○露天風呂 なし
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
○タオル サービス(ロゴなし)
○公式HP http://anabara-fujiya.sunnyday.jp/
○混雑度 ほんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 024-542-3191
5.外観・館内・お風呂
富士屋旅館は近代的な旅館が多い穴原温泉の中で、唯一昔の原型をとどめる旅館。ここだけ、時間が止まったかのような異様な空間
周囲には渓苑花の瀬や吉川屋の旧館がそびえ、ビルの谷間にひっそりと佇みます。
ちなみに写真右の建物がかつての吉川屋の建物。現在の立派すぎると建物と随分趣が違います。
玄関。車はここに停めます。富士屋旅館の周りのスペースは全て渓苑花の瀬の駐車場のため、宿の前に停めるしかありません。
奥に見える屋根が富士屋旅館。手前は花の瀬の駐車場。
ど派手な照明の意匠は渓苑花の瀬のお家芸。
入母屋造りの赤瓦の屋根が折り重なる建物は、会津東山温泉の名旅館向瀧にも雰囲気が似ています。穴原温泉にこんな趣がある旅館があったとは。
さっそく入館します。玄関も本当に昔のままといった感じ。
飯坂温泉を含めても、ここまで古い旅館の建物はここだけです。
格天井も旅館の看板もかっこよすぎます。
靴はここで脱いで、いざ館内へ。
建物は古いながらも、磨き抜かれていて老舗の風格を感じます。
入浴料は500円。受付は宿の息子さん?と思われる意外と若い方。
帳場の奥にお父さん?と思われる方がなにやら仕事をしていました。
富士屋旅館の日帰り入浴はなんと火曜と木曜日のみ。
土日は営業しておらず、宿泊も現在は行っていません。
電話も火曜と木曜日の日帰り入浴時間帯意外は繋がらず、本当に営業しているのか長らく謎に思っていました。
この日は平日休みをとって訪問。ちゃんと営業していて安心しました。
入浴料を払うと、若い受付の方がお風呂まで案内してくれます。
女湯は帳場のすぐ横ですが、男湯はちょっと廊下を進んだ先にあります。お風呂入り口は期待を裏切らないシブイ造り。
昔と全く変わらないであろう姿に感動です。
のれをくぐると急な階段が現れます。ここを下ると脱衣所。
こちらが脱衣所。薄暗くも昭和なままの脱衣所。
かなり古めかしい感じです。
ここで宿の方からお風呂について説明を受けます。
お風呂は熱ければ、うめる(うすめる)用の水を用意してますので、そちらで調整してくださいとのこと。
浴槽は2つあり奥の方はかなり熱いかもしれませんとのこと。
シャンプーやボディソープは階段の横に置いてあったこちらを使ってくださいとのこと。完全に誰かの私物だと思っていました。
脱衣籠はコレです。
いよいよ入浴。お風呂はこちら。内湯のみで、言葉では言い表せないほどの渋さを放つタイルの浴槽が2つ。窓の外はさながら廃墟のような景色が広がっていました。
苔むしてはいるものの、天井や柱などは曲線で、当時のこだわりを感じます。飯坂温泉には数多く入浴しましたが、ここまで衝撃を受けたのは初めてです。
天井を見上げればこれまたすごく、湯気抜き用なのか穴が開いています。
美しく並べられたケロリン桶と椅子。
宿の方によると手前は44度くらい、奥側が47度くらいあると言っていましたが。。
まずは手前の浴槽から。めちゃめちゃ熱い。
初手では足をつけることすらできません。
何度も慣らしながら入ろうと悶絶していると、天井から冷たい水滴がポタッと体に落ちてきて、これまた悶絶。
隣の女湯からもバシャーという、何度もかけ湯をしているような音が聞こえてきたので、熱さに四苦八苦していたんじゃないかと思います。
観光客を震え上がらせる激熱風呂で有名な、飯坂温泉の鯖湖湯ぐらい熱いです。これは申し訳ないと思いつつ、水でうすめようかと思いましたが。
これが宿の方が言っていたうすめる用の水。
ホースでもあるのかと思っていましたが、バケツ3杯のみです。
この後の水配分を考えるのが大変そうなのと、3杯で変わるような温度でもなかったので、ここは我慢して体を慣らしながら入る作戦に移行。
何度か慣らしながら入ることで、ようやく手前の浴槽は入浴することができました。一度入れば気持ち良いもの。
泉質は芒硝系の単純温泉。熱さも相まって、かなりシャキッと感があるお湯です。
調子を良くして、47度もあるという奥側の湯船にも挑戦。
これは無理でした。慣らしても慣らしてもこの熱さには入れません。
片方の湯船は少なくとも入れたので、これで良しとしましょう。
それにしても、これほど面白く、趣き深い温泉に火曜と木曜日しか入れないのはもったいない限り。火曜と木曜日の日帰り入浴客だけで元が取れているのかも謎です。
さっぱりして、帰ろうとすると玄関で若い女の方に遭遇。
こんなシブイ旅館に若い女の方なんて珍しいなと思いましたが、宿の方と話をしている感じ、ブロガーさんのようでした。
男湯には誰もいませんでしたが、ツウな方には人気がありそう。
まさに知る人ぞ知る温泉です。
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6.温泉分析書の説明