大露天風呂の日記

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穴原温泉 富士屋旅館 曜日限定の幻の激熱レトロ湯に日帰り入浴

富士屋旅館

 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度
 

 

○日帰り入浴時間 13:00〜17:00(火曜・木曜のみ)

○日帰り入浴料金 500円 
○露天風呂    なし
○お風呂の数     内湯(男1・女1)      

○タオル     サービス(ロゴなし)

○公式HP     http://anabara-fujiya.sunnyday.jp/

○混雑度      ほんど誰にも会わない

○個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号

 

 
〇住所 福島県福島市飯坂町湯野新湯11

〇電話番号   024-542-3191

 

 

3.泉質

 

■源泉    富士屋源泉

■泉質    単純温泉

■温度                58.7度

■成分総計  808mg      pH8.3

 

 

4.穴原温泉について

 


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穴原温泉は奥州三名湯と呼ばれる飯坂温泉から、摺上川を2キロほど上流に行ったところにある温泉。その立地から奥飯坂と呼ばれることもありますが、飯坂温泉と源泉は完全に別です。

 

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江戸時代中期の天保年間1841年に出羽三山の高僧の教えに従い、 摺上川沿いの岩盤を掘り下げたところ、温泉が湧き出したとされています。

 

今も続く吉川屋やいづみや旅館などはこの頃から創業している老舗旅館です。

戦前の写真にも吉川屋といずみや旅館が写っています。

奥に見える建物群はほとんどが吉川屋。この頃から大きな旅館であったことがわかります。

 

泉質は飯坂温泉と似ており、飯坂温泉を少し濃くしたような温泉です。小中規模の旅館がひしめく飯坂温泉とは異なり、大型旅館の多い温泉街です。

 

 

5.外観・館内・お風呂



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富士屋旅館は近代的な旅館が多い穴原温泉の中で、唯一昔の原型をとどめる旅館。ここだけ、時間が止まったかのような異様な空間


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周囲には渓苑花の瀬や吉川屋の旧館がそびえ、ビルの谷間にひっそりと佇みます。

ちなみに写真右の建物がかつての吉川屋の建物。現在の立派すぎると建物と随分趣が違います。


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玄関。車はここに停めます。富士屋旅館の周りのスペースは全て渓苑花の瀬の駐車場のため、宿の前に停めるしかありません。


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奥に見える屋根が富士屋旅館。手前は花の瀬の駐車場。

ど派手な照明の意匠は渓苑花の瀬のお家芸


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入母屋造りの赤瓦の屋根が折り重なる建物は、会津東山温泉の名旅館向瀧にも雰囲気が似ています。穴原温泉にこんな趣がある旅館があったとは。


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さっそく入館します。玄関も本当に昔のままといった感じ。

飯坂温泉を含めても、ここまで古い旅館の建物はここだけです。


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格天井も旅館の看板もかっこよすぎます。

靴はここで脱いで、いざ館内へ。


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建物は古いながらも、磨き抜かれていて老舗の風格を感じます。

入浴料は500円。受付は宿の息子さん?と思われる意外と若い方。

帳場の奥にお父さん?と思われる方がなにやら仕事をしていました。

富士屋旅館の日帰り入浴はなんと火曜と木曜日のみ。

土日は営業しておらず、宿泊も現在は行っていません。

電話も火曜と木曜日の日帰り入浴時間帯意外は繋がらず、本当に営業しているのか長らく謎に思っていました。

この日は平日休みをとって訪問。ちゃんと営業していて安心しました。


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入浴料を払うと、若い受付の方がお風呂まで案内してくれます。

女湯は帳場のすぐ横ですが、男湯はちょっと廊下を進んだ先にあります。お風呂入り口は期待を裏切らないシブイ造り。

昔と全く変わらないであろう姿に感動です。


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のれをくぐると急な階段が現れます。ここを下ると脱衣所。


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こちらが脱衣所。薄暗くも昭和なままの脱衣所。


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かなり古めかしい感じです。

ここで宿の方からお風呂について説明を受けます。

お風呂は熱ければ、うめる(うすめる)用の水を用意してますので、そちらで調整してくださいとのこと。

浴槽は2つあり奥の方はかなり熱いかもしれませんとのこと。


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シャンプーやボディソープは階段の横に置いてあったこちらを使ってくださいとのこと。完全に誰かの私物だと思っていました。


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脱衣籠はコレです。


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いよいよ入浴。お風呂はこちら。内湯のみで、言葉では言い表せないほどの渋さを放つタイルの浴槽が2つ。窓の外はさながら廃墟のような景色が広がっていました。


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苔むしてはいるものの、天井や柱などは曲線で、当時のこだわりを感じます。飯坂温泉には数多く入浴しましたが、ここまで衝撃を受けたのは初めてです。


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天井を見上げればこれまたすごく、湯気抜き用なのか穴が開いています。


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美しく並べられたケロリン桶と椅子。

宿の方によると手前は44度くらい、奥側が47度くらいあると言っていましたが。。


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まずは手前の浴槽から。めちゃめちゃ熱い。

初手では足をつけることすらできません。

何度も慣らしながら入ろうと悶絶していると、天井から冷たい水滴がポタッと体に落ちてきて、これまた悶絶。

 

隣の女湯からもバシャーという、何度もかけ湯をしているような音が聞こえてきたので、熱さに四苦八苦していたんじゃないかと思います。

 

観光客を震え上がらせる激熱風呂で有名な、飯坂温泉の鯖湖湯ぐらい熱いです。これは申し訳ないと思いつつ、水でうすめようかと思いましたが。


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これが宿の方が言っていたうすめる用の水。

ホースでもあるのかと思っていましたが、バケツ3杯のみです。

この後の水配分を考えるのが大変そうなのと、3杯で変わるような温度でもなかったので、ここは我慢して体を慣らしながら入る作戦に移行。


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何度か慣らしながら入ることで、ようやく手前の浴槽は入浴することができました。一度入れば気持ち良いもの。

泉質は芒硝系の単純温泉。熱さも相まって、かなりシャキッと感があるお湯です。


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調子を良くして、47度もあるという奥側の湯船にも挑戦。

これは無理でした。慣らしても慣らしてもこの熱さには入れません。

片方の湯船は少なくとも入れたので、これで良しとしましょう。

 

それにしても、これほど面白く、趣き深い温泉に火曜と木曜日しか入れないのはもったいない限り。火曜と木曜日の日帰り入浴客だけで元が取れているのかも謎です。

 

さっぱりして、帰ろうとすると玄関で若い女の方に遭遇。

こんなシブイ旅館に若い女の方なんて珍しいなと思いましたが、宿の方と話をしている感じ、ブロガーさんのようでした。

男湯には誰もいませんでしたが、ツウな方には人気がありそう。

まさに知る人ぞ知る温泉です。

 

まだまだあります 穴原温泉

 

【穴原温泉を入りつくせ!】日帰り入浴可能な旅館4件全て入ったので紹介します!(単純温泉) - 大露天風呂の日記

 

おとなり飯坂温泉もおすすめです

 

【飯坂温泉を入りつくせ!】日帰り入浴可能な旅館19件全て入ったので紹介します!(アルカリ性単純温泉) - 大露天風呂の日記

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。

こちらは808mgのため、惜しくも単純温泉です。

 

単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていたら、ナトリウム-硫酸塩泉となる温泉。旧泉質名では芒硝泉です。