大露天風呂の日記

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塩原温泉郷  元湯温泉 ゑびすや 5分毎に噴き出す!2色の濃厚硫黄泉に日帰り入浴

ゑびすや

 

1.入浴時間・料金・混雑度

○日帰り入浴時間 10:10〜 13:30

         上記以外の時間でも宿泊客の状況によっては可
○日帰り入浴料金 500円  (湯巡り手形使用不可)

         時間外は1000円
○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯 梶原の湯・弘法の湯(混浴1)

         内湯 弘法の湯(女1)

○タオル     300円(ロゴあり)

○客室数     15室

〇公式HP     http://ebisuya3.sakura.ne.jp/

○混雑度     お風呂で会った人数 3人

○個人的オススメ度 ★★★★★

 

2.場所・電話番号

〇住所 栃木県那須塩原市湯本塩原153

〇電話番号 0287-32-3221

 

3.泉質

[梶原の湯]

■源泉   梶原の湯源泉

■泉質   含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(硫化水素型)

     (含食塩-重曹硫化水素泉)

■温度             40.8度  pH 6.53

■成分総計  3877mg

 

[弘法の湯]

■源泉   弘法の湯源泉

■泉質   含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(硫化水素型)

     (含食塩-重曹硫化水素泉)

■温度             52.8度  pH 6.9

■成分総計  4316mg

 

 

5.外観・館内・お風呂


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ゑびすやは塩原元湯で規模的には一番小さな旅館。

ですが、塩原で最古と言われる源泉と間欠泉の源泉を持ち、温泉好きに大人気の旅館です。

入り口はこんな感じで木造二階建ての味のある建物。

塩原最古の湯にふさわしい外観です。

入り口の時点からすでにほのかな硫黄臭が漂っています。


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日帰り入浴は10時10分からと、なぜか中途半端な時間から開始になります。おそらく、宿泊のお客さんが10時チェックアウトなので、それにかち合わないようにしているのだと思います。それだけ、日帰り入浴客が多いということ。フライングで10時ぴったりに行っても入れてくれません。

 

日帰り入浴の受付は13時半までと短いので要注意。

ですが、えびすやは時間外でも入浴を受け付けてくれる制度があります。宿泊客が少ない時や混雑していないときは、13時以降でも受付けてくれる場合があるので、諦めずに突撃アタックしてみるのありかもしれません。ただし、時間外入浴の場合は料金は倍の1000円になります。


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ロビー。入浴料500円を払います。こちらは湯めぐり手形には不参加です。


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タオルは300円でロゴ入り袋付き。


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お風呂はロビーから左の廊下を進みます。

 


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途中いろいろな方のサインが飾られていました。


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奥の階段を下ります。


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階段を下り右へ進むとお風呂です。


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お風呂は内湯のみで2つあります。

男湯と女湯の2つがありますが、男湯のほうがメインの浴槽になるため、中で女湯から男湯に入れるようになっています。

なので、男湯の浴槽は混浴という扱いになります。

脱衣所はもちろん男女別なので、のれんは男湯と女湯の2つ。


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男性用の脱衣所。木造の建物がなんとも風情あります。

強い硫黄泉の旅館は、腐食を防ぐため、このような木造の湯小屋が多いです。


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ドアのサッシには、どうしたらこうなるんだろうというような

針状の結晶のようなものが付着していました。

これも強い硫黄の臭気によるものだと思います。


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電源がないのでドライヤーもありません。おそらく、硫黄の臭気であっという間にやられるんだと思います。


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温泉成分でドアの縁が白くなっています。


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こちらが内湯。乳白色とうぐいす色のコントラストが素晴らしい!

これは感動ものです。湯船の形もいびつで独特。源泉や自然の地形を活かして湯船を作っているんだと思います。さすが塩原最古のお湯です。半地下のような所にあるため、窓がない独特な空間。

 

元湯温泉はかなり独特な臭いがします。こちらのお風呂は特に臭い濃いです。甘いスパイスと磯臭さを混ぜたような硫黄臭。

この臭いが脱衣所付近から漂い始めます。鼻が曲がりそうなくらいの強烈な硫黄臭ですが、この臭いも数多の温泉ファンを魅了します。


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湯船の左側、乳白色のお湯が塩原最古と言われる梶原の湯。源泉温度が40度比較的に低いため、ぬるめのお湯で気持ちいい。湯口から強烈な甘い硫黄臭がします。

筆者はかつてこの湯口から直接臭いを嗅いでしまっまたため、気絶しかけたことがありました。。。硫黄臭を直接吸い込んでは絶対にいけません。

 


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梶原の湯は胃腸の名湯としても名高く、飲泉も可能です。


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湯船の右側、うぐいす色の方が弘法の湯です。こちらは少し熱め。

熱めなのは、弘法の湯が自噴の間欠泉のため。

弘法の湯はたくさんの人が入ったり、誰かが水で薄めたりすると、お湯は緑色ではなく、白っぽい色になります。


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弘法の湯は、なんと5〜6分毎に天然の岩の上にある竹の筒からお湯が吹き出します。

楽しみに待っていると。。


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ちょろちょろととお湯が流れ始め、お湯が吹き出してきました。

案外ガボーっとは吹き出しませんでした笑

5分ごとにこんなイベントが待っているので、いつまでても入りたくなってしまいます。

 

弘法の湯は成分総計が4000mgを超えるかなり濃い温泉。4000mgを超える温泉は塩原でもここだけ。梶原の湯が塩原最古の湯なら、弘法の湯は塩原温泉郷で最も濃い温泉です。

浴後はしっかりと体に硫黄の臭いが残るほか、しっかり疲れるので強い温泉であることがわかります。

 

そんな弘法の湯を生まれたての状態で楽しめるとは嬉しい限り。

 

ちなみに女性専用のお風呂は弘法の湯のみになります。


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このドアの先が女湯。露天風呂と間違えてドアを開ける人もいそうで心配ですが。男湯からは絶対に開けてはいけません。 

当然、女性用のお風呂からもこちらの様子は伺い知れないので、混浴のハードルは高め。女性の方が入っているのは見たことがありません。混浴とは言っても実質男湯のような感じ。

宿泊しても女性専用時間などはありません。

ですが、女性の方もこのメイン風呂に入れないのはもったいない。

実は男湯脱衣所のスリッパ入れは廊下にあるため、外から確認可能。

スリッパがない時に入れば、女性の方でも気兼ねなく入れると思います。


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お風呂の隣に飲泉所もあります。

左は源泉。右の蛇口はただの水で、薄めて飲む用の割り水です。


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便秘に特効があるそうです。梶原の湯を水でうすめずに、ロックでいただきます。


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炭酸を含みますので少しシュワシュワして、苦味もあり卵臭もあり飲んだ瞬間に顔をしかめたくなるまずさ。

ですが、何度も飲んでいると、不思議なことに甘みなようなものも感じ、クセになる味。炭酸の味の後に甘み、最後に硫黄の香りが鼻を抜ける感じです。

この源泉はかつて胃腸薬として販売されていたそう。それだけ効能がある有り難いお湯です。


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持ち帰る人も多いということは、薬効の高さも窺えます。

胃腸の名湯と言われるだけあり、浴後はなぜか異様にお腹が空いたりと、すこぶる調子がいい感じ。


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これがその胃腸薬。


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元湯千軒と言われた江戸時の頃の絵図も飾ってありました。

山奥にかつてこんなに旅館があったなんて信じられない。


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受付にはここの源泉で炊いたお粥が300円で売られていました。

後味にほのかに硫黄を感じますが、普通に美味しいお粥でした。

結構人気があるんだと思います。


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ちなみに宿泊すれば、梶原の湯を使った温泉しゃぶしゃぶや、


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温泉の湯豆腐なんかも食べることができますので、気になる方は宿泊してゆっくり温泉を楽しむのも良いかもしれません。

あれだけ濃い硫黄泉を使っているのに、これも普通に美味しい。

特に豆腐なんかはより豆の味がするような気がしました。

しゃぶしゃぶはタレをつけなければ、ほのかに硫黄がわかるくらいで絶品。

 

 

えびすやは露天風呂こそありませんが、梶原の湯と弘法の湯を一度に味わえる木造で趣のある内湯はたまりません。とても人気があり、混み合うこともありますので、開始時間ジャストを狙いたい温泉です。

 

 

まだまだあります 塩原温泉郷

 

【塩原温泉郷を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ25選) - 大露天風呂の日記

 

 

 

6.温泉分析書の説明



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【温泉分析書のみかた】弘法の湯

溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉となります。

 

また、特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mgを超えると硫黄泉となりますが、こちらは51mgもあります。これでも十分多いほうなのですが、同じ元湯温泉の元泉館はこの倍近い総硫黄の含有量があります。


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【温泉分析書のみかた】梶原の湯

溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉となります。つまりは重曹と食塩が主成分ですが、含有量はほぼ半々ぐらいです。

 

また、特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mgを超えると硫黄泉となりますが、こちらは48mgもあります。

 

また炭酸泉とまでは行きませんが、遊離二酸化炭素炭酸ガス)の含有量が温泉の基準値である500mgを超え、620mgもあります。これは塩原温泉郷では最も高い含有量です。