大出館
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:00〜 14:00
○日帰り入浴料金 600円 (土日は湯巡り手形使用不可)
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯 御所の湯・露天 岩の湯(混浴1)
内湯 高尾の湯・露天 子宝の湯(女1)
内湯 墨の湯(混浴1)
内湯 藤の湯(貸切1)
○タオル 200円(ロゴあり)
○客室数 26室
〇公式HP https://www.ooidekan.com/
○混雑度 お風呂で会った人数 10人以上
○個人的オススメ度 ★★★★★
2.場所・電話番号
〇住所 栃木県那須塩原市湯本塩原102
〇電話番号 0287-32-2438
3.泉質
[墨の湯]
■源泉 五色の湯No.3
■泉質 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(硫化水素型)
■温度 50.3度 pH 6.42
■成分総計 2813mg
[御所の湯]
■源泉 御所の湯
■泉質 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(硫化水素型)
■温度 51.1度 pH 6.52
■成分総計 2865mg
4.塩原温泉郷について
塩原温泉郷の開湯は806年と伝えられ、1200年以上の歴史ある温泉です。正確には塩原温泉と言う温泉はなく、塩原十一湯と呼ばれる温泉の集まりで、150もの源泉があるそうです。
塩原温泉郷も多くの廃墟が目立ちますが、それでも30軒以上の旅館を有する一大温泉地となっています。
日帰り入浴も比較的に積極的に行っており、旅館共同組合の湯めぐり手形を購入すれば、なんと半額で各旅館の日帰り入浴が可能です。
塩原で日帰り入浴する際のマストアイテムですのでぜひ購入を。塩原もの語り館や各旅館で購入可能です。なんなら塩原温泉郷の旅館は、この手形ありきで日帰り入浴料金を設定しているところもあるので、持っていないと損するかもしれません。
元湯温泉は塩原温泉郷で一番最初に発見された温泉で、最も山合に位置します。江戸時代は元湯千軒と呼ばれるほどの賑わいだったそうですが、江戸時代2回の大地震による山崩れにより壊滅しました。
明治以降に再興され、現在は山合にひっそりと3軒の旅館が営業しています。
元湯温泉はその個性的な泉質で温泉好きには大人気の温泉地です。塩原温泉郷で一番アクセスは悪いのですが、どの旅館もそれぞれ特徴があり、いつも賑わっています。
大出館は真っ黒な温泉を持ち、元湯温泉の中でも一番人気の旅館です。
5.外観・館内・お風呂
駐車場はこちらと宿の手前にもう一箇所あります。宿の玄関までは結構な急坂なので冬はこちらの駐車場のほうがいいと思います。
元湯温泉で大出館のみが他の2件と少し離れた場所にあり、道路もここだけ違います。
宿は斜面に立っていて、3階が玄関という構造です。
大出館は日本秘湯を守る会にも加盟しています。
ロビーです。日帰り入浴は大歓迎という感じで入りやすいです。
入浴料600円を払います。大出館は土日は湯めぐり手形は使えませんので半額にはなりません。
タオルは200円。ロゴ入り、歯ブラシ入り。
お風呂はエレベーターに乗り1階へ。
1階の廊下からすでに硫黄の臭いがします。
大出館のお風呂はなんと4箇所もあります。
混浴が二箇所で女性専用が一箇所、貸切風呂が一箇所です。
名前はいろいろあり、ややこしいです。
御所の湯といちばん有名な墨の湯が混浴。
御所の湯は露天風呂つきで、墨の湯は内湯のみです。
高尾の湯は女性専用で露天風呂つき。
藤の湯は貸切風呂で内湯のみです。
源泉は五色の湯と御所の湯の2つです。
五色の湯が有名な墨の湯です。
まずは御所の湯のお風呂から。
御所の湯は内湯と内湯から続く露天風呂があり、サイズ的にはメイン風呂という位置づけだと思います。御所の湯は混浴です。
脱衣所はシンプル。ドライヤー等はありません。
内湯は浴槽が2つあり、手前の小さい方が平家かくれの湯、奥が御所の湯という名前がついています。手前がぬるめ、奥が熱めです。どちらも五色の湯源泉で違いはありません。色はやや緑がかった乳白色です。
平家かくれの湯の湯口。
元湯温泉はかなり独特の臭いがします。硫黄臭に甘いスパイスと磯臭ささを混ぜたような強烈な臭い。。炭酸も含まれているので、味はシュワシュワで少し苦味もあり。
こちらは御所の湯の湯口。コップもありました。この日は御所の湯のと平家かくれの湯はどちらも同じような色でしたが、温度や湿度、天候などの違いで様々な色合いになります。天候により湯脈の深さが変わる為とも言われています。鮮やかな緑色が比較的多い気がします。
露天風呂は内湯から階段を下ります。露天風呂の岩の湯。(以前宿泊した際の写真です) こちらはかなりぬるめで寝てしまいそうな温度でした。実際ぴくりとも動かずに寝てているおじさんもいました。
シャワーやシャンプーはなくボディソープのみ。
次は御所の湯の左にある貸切風呂の藤の湯。
大出館は日帰り入浴でも貸切風呂に無料で入れちゃいます。入る際はドアの札を入浴中にします。
脱衣所。ドライヤー等はありません。
こちらも五色の湯源泉。案外ぬるめで入りやすい温度です。大出館はいつもまぁまぁ混んでいますので、貸し切りで入れるのは有り難い。日帰り入浴で入れることがあまり知られていないのか割と空いていました。
最後は大出館で一番人気の墨の湯です。廊下を更に奥へ進みのれんをくぐります。
墨の湯入り口。
墨の湯も混浴ですが、日帰り入浴の時間帯も女性専用時間が設けられています。午後2時から3時までの一時間が女性専用時間なので、女性の方はこの時間を狙って来ると良いと思います。逆にこの時間に来ても男性は墨の湯に入れませんのでご注意を。
小さめの脱衣所。ドライヤー等はありません。
墨の湯は内湯のみです。右の黒いお湯が有名な墨の湯、左側は五色の湯源泉で、鹿の湯という名前のお風呂です。
左側の御所の湯は熱めです。独特の甘い臭いの硫黄臭はここが一番強い気がしまきた。
黒いお湯は全国的にも非常に珍しく塩原でもここだけ。元湯温泉独特の甘い硫黄臭が立ち込めます。黒い硫黄泉は全国でも希少。
日によって色が変わる硫黄泉で、黒色なることはありますが、こちらはいつ行っても真っ黒なのだからすごいです。
この墨色は、温泉に含まれる鉄分により、黒くなると言われています。ところが、鉄分を含む温泉は、有馬温泉などのように酸化鉄に変化し赤褐色に濁るのが普通です。赤褐色ではなく、墨の湯のように黒く濁る温泉は日本でもここだけと言われています。
墨の湯はぬるめなので、いつまでも入れる温度です。
ただでさえも珍しく人気な温泉なのに、ぬるめで気持ち良いので聖奈さんなかなか上がりません。墨の湯は芋洗い並に混雑することもあるため、ゆっくり堪能したい場合は、日帰り入浴開始時間ジャストを攻めるか、いっそ宿泊したほうが良いと思います。
ロビーには五色の湯と墨の湯の入浴剤が売っていました。お風呂に入れたらどうなっちゃうんでしょうか。
1個150円です。
五色の湯、墨の湯ともに独特な臭いの濃い硫黄泉でガツンときます。黒い温泉も珍しく塩原でもかなりオススメの温泉です。
まだまだあります 塩原温泉郷
【塩原温泉郷を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ25選) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
【墨の湯】
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉となります。
また、特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mgを超えると硫黄泉となりますが、こちらは36mgもあります。これでも十分多いほうなのですが、元湯温泉では一番少ない含有量。
その他、鉄の含有量も5.5mgと比較的多く含みます。鉄泉と言える含有量の4分の1ほどですが、鉄分を含む温泉は塩原温泉郷では珍しく、塩原最多です。
【五色の湯】
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉となります。
また、特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mgを超えると硫黄泉となりますが、こちらは62mgもあります。
その他、炭酸泉とまでは行きませんが、遊離二酸化炭素(炭酸ガス)の含有量が温泉の基準値である500mgを超えています。これは同じ元湯温泉のえびすや、かんぽの宿塩原に次いで、塩原温泉郷で3番目に多い含有量です。
こちらは墨の湯より硫黄は多めですが、鉄分は全く含まれていません。
7.元湯温泉の日帰り入浴可能な旅館リスト
日帰り入浴時間は変更になる場合がありますので、事前の電話連絡をおすすめします。
3件すべての旅館で日帰り入浴可能ですが、塩原温泉郷でも一番人気があるエリアのため、全体的に受付時間は短めです。
旅館名 | 時間 | 料金 | 紹介記事 |
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大出館 | 10:00~14:00 | 600円 |
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元泉館 |
8:00~20:00 |
800円 |
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ゑびすや | 10:10~13:30 | 500円 |
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