大露天風呂の日記

現在874湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

福島県の温泉
山形県の温泉
宮城県の温泉
栃木県の温泉
群馬県の温泉
新潟県の温泉
長野県の温泉
山梨県の温泉
神奈川県の温泉
静岡県の温泉

塩原温泉郷 元湯温泉 大出館 超希少な漆黒の硫黄泉に日帰り入浴

大出館 

 

1.入浴時間・料金・混雑度

○日帰り入浴時間 10:00〜 14:00
○日帰り入浴料金 600円  (土日は湯巡り手形使用不可)
○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯 御所の湯・露天 岩の湯(混浴1)

         内湯 高尾の湯・露天 子宝の湯(女1)
         内湯 墨の湯(混浴1)

                                  内湯 藤の湯(貸切1)

○タオル     200円(ロゴあり)

○客室数     26室

〇公式HP                 https://www.ooidekan.com/

 ○混雑度     お風呂で会った人数 10人以上

○個人的オススメ度 ★★★★★

 

2.場所・電話番号

〇住所   栃木県那須塩原市湯本塩原102

〇電話番号     0287-32-2438

 

 

 

5.外観・館内・お風呂


f:id:zenigame1:20220129183725j:image
駐車場はこちらと宿の手前にもう一箇所あります。宿の玄関までは結構な急坂なので冬はこちらの駐車場のほうがいいと思います。

元湯温泉で大出館のみが他の2件と少し離れた場所にあり、道路もここだけ違います。


f:id:zenigame1:20220129184003j:image

宿は斜面に立っていて、3階が玄関という構造です。


f:id:zenigame1:20220129184301j:image

大出館は日本秘湯を守る会にも加盟しています。


f:id:zenigame1:20220129184054j:image

ロビーです。日帰り入浴は大歓迎という感じで入りやすいです。

入浴料600円を払います。大出館は土日は湯めぐり手形は使えませんので半額にはなりません。


f:id:zenigame1:20220129191647j:image

タオルは200円。ロゴ入り、歯ブラシ入り。

 

f:id:zenigame1:20220129184223j:image

お風呂はエレベーターに乗り1階へ。


f:id:zenigame1:20220129184404j:image

1階の廊下からすでに硫黄の臭いがします。


f:id:zenigame1:20220129184522j:image

大出館のお風呂はなんと4箇所もあります。

混浴が二箇所で女性専用が一箇所、貸切風呂が一箇所です。

名前はいろいろあり、ややこしいです。

 

御所の湯といちばん有名な墨の湯が混浴。

御所の湯は露天風呂つきで、墨の湯は内湯のみです。

 

高尾の湯は女性専用で露天風呂つき。

藤の湯は貸切風呂で内湯のみです。

 

源泉は五色の湯と御所の湯の2つです。

五色の湯が有名な墨の湯です。

 

まずは御所の湯のお風呂から。

 

御所の湯は内湯と内湯から続く露天風呂があり、サイズ的にはメイン風呂という位置づけだと思います。御所の湯は混浴です。


f:id:zenigame1:20220129184813j:image

脱衣所はシンプル。ドライヤー等はありません。


f:id:zenigame1:20220129184859j:image

内湯は浴槽が2つあり、手前の小さい方が平家かくれの湯、奥が御所の湯という名前がついています。手前がぬるめ、奥が熱めです。どちらも五色の湯源泉で違いはありません。色はやや緑がかった乳白色です。


f:id:zenigame1:20220129185400j:image

平家かくれの湯の湯口。

元湯温泉はかなり独特の臭いがします。硫黄臭に甘いスパイスと磯臭ささを混ぜたような強烈な臭い。。炭酸も含まれているので、味はシュワシュワで少し苦味もあり。


f:id:zenigame1:20220129185427j:image

こちらは御所の湯の湯口。コップもありました。この日は御所の湯のと平家かくれの湯はどちらも同じような色でしたが、温度や湿度、天候などの違いで様々な色合いになります。天候により湯脈の深さが変わる為とも言われています。鮮やかな緑色が比較的多い気がします。


f:id:zenigame1:20220129185612j:image

露天風呂は内湯から階段を下ります。露天風呂の岩の湯。(以前宿泊した際の写真です) こちらはかなりぬるめで寝てしまいそうな温度でした。実際ぴくりとも動かずに寝てているおじさんもいました。


f:id:zenigame1:20220129190930j:image

シャワーやシャンプーはなくボディソープのみ。


f:id:zenigame1:20220129190105j:image

次は御所の湯の左にある貸切風呂の藤の湯。

大出館は日帰り入浴でも貸切風呂に無料で入れちゃいます。入る際はドアの札を入浴中にします。


f:id:zenigame1:20220129190203j:image

脱衣所。ドライヤー等はありません。


f:id:zenigame1:20220129190241j:image

こちらも五色の湯源泉。案外ぬるめで入りやすい温度です。大出館はいつもまぁまぁ混んでいますので、貸し切りで入れるのは有り難い。日帰り入浴で入れることがあまり知られていないのか割と空いていました。


f:id:zenigame1:20220129190452j:image

最後は大出館で一番人気の墨の湯です。廊下を更に奥へ進みのれんをくぐります。


f:id:zenigame1:20220129190707j:image

墨の湯入り口。


f:id:zenigame1:20220129190738j:image

墨の湯も混浴ですが、日帰り入浴の時間帯も女性専用時間が設けられています。午後2時から3時までの一時間が女性専用時間なので、女性の方はこの時間を狙って来ると良いと思います。逆にこの時間に来ても男性は墨の湯に入れませんのでご注意を。


f:id:zenigame1:20220129190830j:image

小さめの脱衣所。ドライヤー等はありません。


f:id:zenigame1:20220129191012j:image

墨の湯は内湯のみです。右の黒いお湯が有名な墨の湯、左側は五色の湯源泉で、鹿の湯という名前のお風呂です。

左側の御所の湯は熱めです。独特の甘い臭いの硫黄臭はここが一番強い気がしまきた。

 

 

黒いお湯は全国的にも非常に珍しく塩原でもここだけ。元湯温泉独特の甘い硫黄臭が立ち込めます。黒い硫黄泉は全国でも希少。

日によって色が変わる硫黄泉で、黒色なることはありますが、こちらはいつ行っても真っ黒なのだからすごいです。

 

この墨色は、温泉に含まれる鉄分により、黒くなると言われています。ところが、鉄分を含む温泉は、有馬温泉などのように酸化鉄に変化し赤褐色に濁るのが普通です。赤褐色ではなく、墨の湯のように黒く濁る温泉は日本でもここだけと言われています。

 

墨の湯はぬるめなので、いつまでも入れる温度です。

ただでさえも珍しく人気な温泉なのに、ぬるめで気持ち良いので聖奈さんなかなか上がりません。墨の湯は芋洗い並に混雑することもあるため、ゆっくり堪能したい場合は、日帰り入浴開始時間ジャストを攻めるか、いっそ宿泊したほうが良いと思います。

 


f:id:zenigame1:20220129191754j:image

ロビーには五色の湯と墨の湯の入浴剤が売っていました。お風呂に入れたらどうなっちゃうんでしょうか。

1個150円です。

 

五色の湯、墨の湯ともに独特な臭いの濃い硫黄泉でガツンときます。黒い温泉も珍しく塩原でもかなりオススメの温泉です。

 

 

 

 

 

 

 

6.温泉分析書の説明

 

▶墨の湯


f:id:zenigame1:20220629191347j:image

 

 

含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(含食塩重曹硫化水素泉)

✓源泉 五色の湯No.3

✓温度   50.3(高温泉)

✓pH値 6.4(アルカリ性泉)

✓成分総計 2813mg

✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性うつ状態、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症

 

 

▶五色の湯


f:id:zenigame1:20220629192536j:image

 

 

含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(含食塩重曹硫化水素泉)

✓源泉 御所の湯

✓温度   51.1(高温泉)

✓pH値 6.5(アルカリ性泉)

✓成分総計 2865mg

✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性うつ状態、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症