中屋旅館
基本情報
【日帰り入浴時間】
10:00〜16:00
【日帰り入浴料】
500円
【タオル】
100円
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【客室数】
6室
【公式HP】
なし
【個人的オススメ度】
★★★★☆
住所・電話番号
【住所】
長野県上田市平井2514
【電話番号】
0268-44-2216
泉質
■源泉
霊泉寺温泉
■泉質
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
(含芒硝石膏泉)
■温度
38.5度
■pH値
8.2
■成分総計
1020mg
霊泉寺温泉ってこんなところ
霊泉寺温泉は長野県は上田市の山間にある温泉。
開湯は平安時代の968年と言われる古い温泉で、霊泉寺というお寺の寺湯として栄えました。国道からそれた場所にあるため、ここだけ時が止まったかのような静かな温泉地です。
旅館はひなびたお宿が四件。かつてはいずれも日帰り入浴できたようですが、現在は一件のみ可能です。
ひときわひなびを放つ旅館
中屋旅館はひなびた旅館が多い霊泉寺温泉の中でも、とりわけひなびオーラを放っている旅館。
霊泉寺温泉の中心部はこんな感じで、商店や土産物すらなく、行き交う人もまばら。同じ上田市内の別所温泉などとは正反対の雰囲気。
玄人向けの温泉街です。
ちなみに霊泉寺温泉は松茸がお安くいただける穴場の温泉地。他の温泉で松茸なんてつけたら2万は超えますが、霊泉寺温泉は松茸つけてもかなりお安く宿泊できます。写真は和泉屋旅館の松茸のすきやき。
中屋旅館にぴったりくっつくこちらの木造旅館は既に廃業していました。清水屋旅館という名前だったよう。こういう日本旅館がつぶれていくのは寂しい限り。
霊泉寺温泉でいちばん有名なのは中屋旅館の前にある和泉屋旅館。
こちらは日本秘湯を守る会にも加盟しており、そこそこ知名度もある人気旅館。儲かっているのか、玄関周りはキレイにリニューアルされていました。
中屋旅館の玄関。昔のまんまという感じで素敵です。
日帰り入浴可能か電話したところ、「ちょっとぬるいかもですが、午前中なら大丈夫。」とのこと。
日によって異なりそうなので確認したほうが良さそうです。
フロント周りはだけはリニューアルされていました。
古い旅館なので、館内は結構寒いです。
日帰り入浴料は500円。
築100年超!昭和の雰囲気を残す木造旅館
タオルは100円でロゴ入り。これこれ、こういうタオルが理想。
お風呂はこの暗い廊下を進みます。
館内はこんな感じで、ザ日本旅館。築100年を超える建物は木造の廊下やガラス戸がいい感じの雰囲気。
中庭から見える建物は一部朽ちちゃっていました。
2階部分は今にも崩れそうな感じ。。
ですが、トイレはウォシュレット付きでめっちゃ綺麗でした。
これなら宿泊しても安心です。
ちょっとぬるめの優しいお湯
お風呂入口。
脱衣所。
古い昭和の旅館によくあるガラスブロックの壁。
1つだけですが、ドライヤーも一応あります。
こちらがお風呂。露天風呂はなく内湯のみ。
湯船はタイルですべすべの感触が心地よい。
湯船左側からハイドロマッサージ用にジェット水流が出ていてます。
ケロリン桶が積まれ、湯治場らしいお風呂です。
霊泉寺という名前から、なんとなくぬるそうな温泉をイメージしますが、源泉温度は38度で正真正銘のぬる湯。
湯口のお湯を触るとぬるかったので、源泉かけ流しだと思います。
湯船はぬるくならないように加温されているようで、ちょいぬるめくらいの適温でした。冬に38度はなかなかなので、ありがたい。夏場は加温しないのかもしれません。
泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。
旧泉質名では含芒硝石膏泉。石膏泉は痛みを和らげる鎮静作用があると言われています。アルカリ性のやわらかいお湯です。
中屋旅館のパンフレット。
やっぱり気になるのは右下のわら納豆みたいな謎の食べ物。
虹鱒のソーメン揚げというこの宿オリジナルの名物料理。
食通にも喜ばれているんだとか。
これはいつか泊まって食べてみたい。
中屋旅館は霊泉寺温泉を堪能できる貴重な旅館。
ひなびた旅館好きにはたまらない雰囲気で、温泉も良いのでオススメです。泊まるなら、霊泉寺温泉は松茸のシーズンに訪れるのがベスト。
温泉分析書 アルカリ性の石膏泉
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1020mgで圧倒的。陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉です。