大露天風呂の日記

現在647湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

熱塩温泉 ふじや 観音様が鎮座するありがたい温泉に日帰り入浴

ふじや
 

 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 

○日帰り入浴時間 13:00〜17:00
○日帰り入浴料金 700円

○露天風呂    なし
○お風呂の数   内湯(男1・女1)

○客室数     15室

○タオル     170円(ロゴなし)

〇公式HP               https://h-fujiya.com/

○混雑度     ほとんど誰にも会わない

○個人的オススメ度 ★★★☆☆

 

 

2.場所・電話番号

 
 
〇住所  福島県喜多方市熱塩加納町熱塩甲807

〇電話番号   0241-36-2121

 

 

 

 

 

 

3.泉質

 

■源泉   熱塩温泉

■泉質   ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

      (含塩化土類食塩泉)

■温度             64.8度 pH6.4

■成分総計  12150mg

 

 

 4.熱塩温泉について 

 


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熱塩(あつしお)温泉は喜多方市北部の山間にある温泉で、この辺りはかつては熱塩加納村という地域でした。その名のとおり、塩分の濃い温泉です。温泉の歴史は古く、室町時代の1375年。現在も温泉街の最奥部に残る示現寺再建の折、源翁禅師によって発見されたと伝えられています。発見にまつわるエピソードは諸説あるようですが、伝説めいていて信ぴょう性のほどは分かりません。

昔からの湯治場として栄えましたが、5件程度あった旅館も現在は山形屋とふじやの2件のみ。どちらも日帰り入浴可能です。

 

5.外観・館内・お風呂

 

 


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ふじやは熱塩温泉の最奥部にある旅館。示現寺の目の前にあります。 山形屋は今や大きなホテルですが、こちらは湯治場の雰囲気を残す旅館。見た目はごく普通の旅館という感じです。

日帰り入浴には積極的で、電話の声も親切な感じでした。


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宿の前には示現寺足湯があります。共同浴場に見えますが足湯のみ。熱塩温泉共同浴場はもう少し坂を下ったところに別にあります。


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ロビーにあった顔はめパネル。

ふじやは観音風呂がウリです。

検温と消毒を済ませ、館内へ。入浴料は700円。

タオルは170円ですが、ロゴがないので買いませんでした。


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子供が喜びそうな遊びスペースもあります。

おばあちゃんとお孫さんでオセロをやっている方も。


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お風呂はエレベーターで2階へ。


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こちらがお風呂入り口です。フリーお水あり。


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かなり古そうな温泉分析書も。

 

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細長い脱衣所。


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洗面台。


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湯気で分かりにくいですが、こちらが大浴場。

露天風呂はありません。


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湯船はこんな感じ。若干薄暗いので雰囲気出てます。

中央にいらっしゃるのは、


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そうです。観音様。観音風呂という名前はそのままで、お風呂でたいそう立派な観音様を拝めます。

こんなに立派な観音様をお風呂で見たのは初めて。


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この観音様は、お寺にあってもおかしくなさそうなくらい、ちゃんとしています。お風呂に浸かれば、観音様を見上げる目線になりますが、なんかご利益がありそうな感じ。


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泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。

旧泉質名では含塩化土類食塩泉。

成分的にはほぼ食塩で、カルシウムも含まれているお湯です。

 

成分総計は1万mgを超える超濃い温泉。

1000mg前後が平均値なので、普通の温泉の10倍以上の濃度です。

湯口の茶色い成分は塩分が酸化して固まったもの。

お湯はうっすらと緑がかった色をしています。


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熱塩という名前のとおり、舐めるとちょうど海水のようなしょっぱさ。お湯は少し熱めです。食塩は皮膚をコーティングし、熱の発散を防ぐため、体がポカポカになります。そんなことから、熱塩温泉は古くから子宝の湯としても知られてきました。

 

会津は海から遠いにも関わらず、熱塩温泉大塩裏磐梯温泉、柳津温泉などかなりしょっぱい温泉の宝庫です。

泉質名には柳津温泉に似ています。

 

ちなみに熱塩温泉でも十分しょっぱいのですが、大塩裏磐梯温泉はこれを遥かに超えてくるトンデモナイ塩分濃度。そちらもぜひオススメです。

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは12150mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉となります。

旧泉質名では含塩化土類食塩泉です。