ふじや
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 13:00〜17:00
○日帰り入浴料金 700円
○露天風呂 なし
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
○客室数 15室
○タオル 170円(ロゴなし)
〇公式HP https://h-fujiya.com/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0241-36-2121
3.泉質
■源泉 熱塩温泉
■泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
(含塩化土類食塩泉)
■温度 64.8度 pH6.4
■成分総計 12150mg
4.熱塩温泉について
熱塩(あつしお)温泉は喜多方市北部の山間にある温泉で、この辺りはかつては熱塩加納村という地域でした。その名のとおり、塩分の濃い温泉です。温泉の歴史は古く、室町時代の1375年。現在も温泉街の最奥部に残る示現寺再建の折、源翁禅師によって発見されたと伝えられています。発見にまつわるエピソードは諸説あるようですが、伝説めいていて信ぴょう性のほどは分かりません。
昔からの湯治場として栄えましたが、5件程度あった旅館も現在は山形屋とふじやの2件のみ。どちらも日帰り入浴可能です。
5.外観・館内・お風呂
ふじやは熱塩温泉の最奥部にある旅館。示現寺の目の前にあります。 山形屋は今や大きなホテルですが、こちらは湯治場の雰囲気を残す旅館。見た目はごく普通の旅館という感じです。
日帰り入浴には積極的で、電話の声も親切な感じでした。
宿の前には示現寺足湯があります。共同浴場に見えますが足湯のみ。熱塩温泉の共同浴場はもう少し坂を下ったところに別にあります。
ロビーにあった顔はめパネル。
ふじやは観音風呂がウリです。
検温と消毒を済ませ、館内へ。入浴料は700円。
タオルは170円ですが、ロゴがないので買いませんでした。
子供が喜びそうな遊びスペースもあります。
おばあちゃんとお孫さんでオセロをやっている方も。
お風呂はエレベーターで2階へ。
こちらがお風呂入り口です。フリーお水あり。
かなり古そうな温泉分析書も。
細長い脱衣所。
洗面台。
湯気で分かりにくいですが、こちらが大浴場。
露天風呂はありません。
湯船はこんな感じ。若干薄暗いので雰囲気出てます。
中央にいらっしゃるのは、
そうです。観音様。観音風呂という名前はそのままで、お風呂でたいそう立派な観音様を拝めます。
こんなに立派な観音様をお風呂で見たのは初めて。
この観音様は、お寺にあってもおかしくなさそうなくらい、ちゃんとしています。お風呂に浸かれば、観音様を見上げる目線になりますが、なんかご利益がありそうな感じ。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。
旧泉質名では含塩化土類食塩泉。
成分的にはほぼ食塩で、カルシウムも含まれているお湯です。
成分総計は1万mgを超える超濃い温泉。
1000mg前後が平均値なので、普通の温泉の10倍以上の濃度です。
湯口の茶色い成分は塩分が酸化して固まったもの。
お湯はうっすらと緑がかった色をしています。
熱塩という名前のとおり、舐めるとちょうど海水のようなしょっぱさ。お湯は少し熱めです。食塩は皮膚をコーティングし、熱の発散を防ぐため、体がポカポカになります。そんなことから、熱塩温泉は古くから子宝の湯としても知られてきました。
会津は海から遠いにも関わらず、熱塩温泉や大塩裏磐梯温泉、柳津温泉などかなりしょっぱい温泉の宝庫です。
泉質名には柳津温泉に似ています。
ちなみに熱塩温泉でも十分しょっぱいのですが、大塩裏磐梯温泉はこれを遥かに超えてくるトンデモナイ塩分濃度。そちらもぜひオススメです。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは12150mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉となります。
旧泉質名では含塩化土類食塩泉です。