大露天風呂の日記

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三川温泉 湯元館 レトロな群青タイル風呂に日帰り入浴

湯元館

 

 


1.入浴時間・料金・混雑度

 
○日帰り入浴時間 9:00〜20:00 

○日帰り入浴料金 500円
○露天風呂    なし
○お風呂の数   内湯(男1・女1)

○客室数     6室

○タオル     なし(浴室にフリータオルあり)

○公式HP     http://www.mikawa-yumotokan.jp/

○混雑度     ほとんど誰にも会わない

○個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号


 
〇住所 新潟県東蒲原郡阿賀町五十沢1054

〇電話番号   0254-99-2015

 

 

 

3.泉質
 
 

■源泉  三川温泉組合2号

■泉質  ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉

     (含食塩芒硝泉)

■温度                41.5度

■成分総計  2094mg      pH7.2

 

 

 

 

4.三川温泉について



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三川温泉は新潟と会津を結ぶ山間にある旧三川村にある温泉。かつては10件近い旅館やホテルがあった温泉地ですが、知名度はあまりなく、地元の人か温泉好きではなければ、なかなか知らない温泉だと思います。明治時代には湯治場開かれていたと言われていますが、正式な開湯は昭和3年と比較的新しい温泉です。三川温泉にはかつて「三川館」と「力館」鉄筋の大きなホテルがあったのですが、ことごとく廃業になり、建物のみが残ります。村営の「ホテルみかわ」も経営難により廃業し、今や小さな旅館のみが5件残るちょっと寂しい温泉になっています。

 

5.外観・館内・お風呂

 


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湯元館は名前の通り、三川温泉の始祖の旅館。この宿の先代が三川温泉を開湯しました。ちょっと大きな民家のような外観。


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玄関。入浴料は500円。

館内は蚊取り線香のよつなお線香のような香りが漂い、どこか懐かしい郷愁を誘う雰囲気の旅館です。


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ロビーには堂々と水槽が置かれています。

何がいるのかはちょっとよく分からず。


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お風呂は玄関から直進してすぐ。


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アットホームな脱衣所。


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洗面台はひとつのみ。


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おばあちゃん家にあった、すごく懐かしいナショナルの扇風機。

これは現役で使えました。


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フェイスタオルは脱衣所に置いてあり、フリーで使用できます。

柔軟剤のいい香りがするタオルでした。


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こちらがお風呂!露天風呂はありませんが、思わずうなってしまう素晴らしいレトロなお風呂です。空間の中央に配された群青色のタイルの湯船がとても映えます。


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浴室内はお湯が流れ出る音のみが響きわたる静寂の空間。

お風呂は1960年当時のもので、実に50年以上も維持されています。


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天井を見上げれば、50年以上の歴史も納得の年季の入りよう。


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カラン。


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泉質はナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。無色透明で何の特徴もないように見えますが、ちょっと焦げたような臭いと、味は苦味と弱い塩味があります。飲泉用のコップもあります。


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三川温泉は源泉温度が41度と絶妙なため、加水や加温なく適温のお湯が楽しめます。言うまでもなく源泉かけ流しです。ほんの少しぬるめくらいの、体にしっくりくる温度でした。

湯口には塩と思われる白い析出物がびっしり。

お湯はチョロチョロと出ていましたが、時たま「ガボッ」という感じでお湯が強く出ます。源泉そのままの証拠です。

 

浴後は食塩泉特有のべたつきが少しあり、よくあたたまる温泉です。

穴場の素晴らしい温泉を発見できました。


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帰りに玄関で猫ちゃんを発見。


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この子は人懐っこく、すぐに近寄ってきてくれました。


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この猫ちゃんは宿の看板猫のようで、「にゃっぷる」という雑誌にも取り上げられたそう。撫でるとペロペロ手を舐めてきます。


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もう一匹、黒茶の猫ちゃんもいましたが、こいつは全然人懐っこくなく、常に一定の距離を保って逃げてしまいます。

女将さんによると家族以外は触らせてくれないんだそうです。

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは溶存物質が2081mgで、見た目の割に濃い温泉。陽イオンはナトリウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉となります。旧泉質名では含食塩芒硝泉。

 

その他、アンモニアや鉄も微量に含む温泉です。