ほのかな宿樹林
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 12:30〜18:00
○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○タオル 300円
○客室数 46室
○公式HP http://www.nikkograndhotel.co.jp/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇住所 栃木県日光市湯元2549-7
〇電話番号 0288-62-2411
3.泉質
■源泉 奥日光開発1〜7号、森林管理署源泉混合泉
■泉質 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
■温度 74.6度 pH6.8
■成分総計 1544mg
4.日光湯元温泉について
日光湯元温泉は男体山や日光白根山などに近い奥日光にある温泉。
避暑地のような雰囲気で、ロッジ風の近代的なホテルが立ち並ぶ温泉ですが、意外にも歴史ある温泉。今から1300年前の奈良時代に、日光輪王寺を開山した勝道上人によって発見されたと伝えられています。
戦前の写真にも、日二大老舗旅館である釜屋と板屋の姿が見えます。その他にも、現在の上皇陛下が疎開し、父昭和天皇の玉音放送を聞いた南間ホテルという有名な旅館がありましたが廃業し、建物は現在の亀の井ホテル(旧ホテルおおるり)となっています。
日光湯元温泉は昭和3年の大火でほとんどの旅館が消失したこともあり、残念ながら古い木造旅館は一件も残っていません。
山深い場所にあるため、かつては夏場限定の湯治場として利用されていたようです。現在と夏場は奥日光のハイキングや登山、釣り客、ツーリング客で賑わう人気の温泉地です。
5.外観・館内・お風呂
ほのかな宿樹林は日光湯元温泉でも奥側にあるホテル。
昔の日光グランドホテルで、日光湯元でも大きめのホテルです。
ホテル名に「樹林」とあるだけあり、建物はモミとカラマツの木に囲まれた高原らしい雰囲気です。
ロビーは意外と畳敷きの和風な感じ。入浴料は1000円。
正面は庭園になっていて、ロビーにもまぶしい緑が入ってきます。
タオルは300円で少し高め。ロゴはあります。
ロビーの天井は格子状に組まれていて、和モダンな雰囲気。
お風呂は一階の奥です。ひたすら畳敷きの廊下を進みます。
途中に龍神の水という湧き水がいただけるスポットがあります。
浮かんでいる缶ビールなどのドリンクは無人販売方式で、お金を置いて購入します。
ホテル建設の際の地鎮祭で、神託により掘り当てたありがたいお水だそう。温泉だらけのこの場所で湧き水を掘り当てるなんて確かに奇跡的なことだと思います。
お風呂入り口。達筆なお風呂の看板が目を引きます。
左が男湯、右が女湯。
木造の広い脱衣所。
こちらが内湯。木製の細長い大浴場です。
天井の丸太は釘を使わずに組んであるそう。
お湯はきれいなエメラルドグリーン色。
泉質は含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉。
日光湯元温泉は全国4位の硫黄含有量を誇るため、しっかりと硫黄の臭いがします。味は硫黄の玉子味プラス苦味があります。
続いて露天風呂。こちらもエメラルドグリーン色のにごり湯。
浴槽は高級な木曽桧だそうです。
露天風呂の前にはなにやら広いスペースがあります。
周囲はモミとカラマツに囲まれ、高原の爽やかな風を浴びながら入浴ができます。温度も適温。
大型ホテルながら、源泉かけ流しです。
気温の高い時期だけ、源泉温度を下げるため加水しているとのこと。
まだまだあります 日光湯元温泉
【日光湯元温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ10選) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。こちらは溶存物質が1430mg。日光湯元では少し濃いめです。
陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉となります。
また、特殊成分として総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)を48mg含みます。総硫黄を2mg以上含むと硫黄泉となり、先頭に含硫黄とつきます。
以上より含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉となります。