開華亭
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 11:00〜14:00
○日帰り入浴料金 1300円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○タオル フェイスタオルは入浴料に含まれる
○客室数 60室
○公式HP https://www.kaikatei.com/
○混雑度 お風呂で会った人数 3人
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 053-487-0208
3.泉質
■源泉 舘山寺7号源泉
■泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物強温泉
■温度 29.0度 pH7.8
■成分総計 22650mg
4.舘山寺温泉について
舘山寺(かんざんじ)温泉は風光明媚な浜名湖の湖畔にある温泉。静岡といえば熱海や伊豆など多くの温泉地があるイメージですが、伊豆半島を除けば温泉は少なく、舘山寺温泉は貴重な存在。
温泉の歴史は昭和に入ってからと新しく、1953年に観光開発を目的として温泉掘削がなされました。海に近いため、塩分濃度の濃い温泉です。湧出量が少ないため、開湯当初の源泉は現在は使われておらず、何度か源泉を変えています。浜松市や名古屋市に近いこともあり、大型旅館や遊園地が立ち並ぶ賑やかな温泉街となっています。
5.外観・館内・お風呂
開華亭(かいかてい)は客室数63室の大型旅館。
ロープウェイがかかる浜名湖の入り江に面して立つ和風旅館です。
駐車場はホテルの裏側にあります。
館内は豪華な造り。玄関に入ると「いい旅館」の匂いがします。
入浴料は1300円。かなり強気の値段設定です。
レンタルのフェイスタオルは入浴料に含まれます。
ロビーにはミニ水族館のようなコーナがあります。
熱帯魚やメダカなどなど。
こちらは手筒花火。舘山寺温泉の近くの新居浜では毎年、手筒花火大会が開かれます。
お風呂は男性用、女性用ともに2階にあります。
売店の横にあるエレベーターに乗ります。
お風呂入口。開華の湯(はなのゆ)と名付けられています。
中へ入るとこんな感じで分かれているおもしろい造り。
下が女湯、上が男湯です。
広くてきれいな脱衣所。
洗面台とトイレ。
脱衣かごには、所々にかわいいものが置かれています。
密着しないようコロナ対策だと思いますが、いいアイデア。
お風呂は内湯と露天風呂がありますが、内湯は寝湯、打たせ湯、ジャグジー、レインボー風呂と5種類もあります。
レインボー風呂っていったいなんでしょう?
こちらがレインボー風呂。何がレインボーなのかピンときませんでしたが、浴槽の側面には照明が何箇所か仕込まれていました。
夜になるとこれがレインボーの光を発するみたいです。
日帰り入浴時間は14時までなので、真のレインボー風呂を体験するには宿泊する必要がありそうです。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物強温泉。
本来は塩分濃度の非常に濃い食塩泉です。
源泉の成分総計は2万mg超とかなりのものですが、舘山寺温泉は湧出量が少ないため、相当量の加水、循環消毒をしています。
そのため、強食塩泉でありなが、塩っぱさなどはほとんど感じませんでした。源泉温度も29度と低いため、当然加温しています。
お湯の色も本来は茶褐色ですが、無色透明。
数値ほどの温泉感はありませんが、舘山寺温泉はどこのホテルも湯使いは同じで、唯一源泉らしさを楽しめるのは日帰り入浴施設の華咲の湯のみ。どのホテルも少ない源泉に苦慮しているのだと思います。
他のお風呂もなかなか個性派。
こちらはうたせ湯。天井にはかっこいいマシンがスタンバイ。
横にあるボタンを押すと、このマシンから放水銃のようなうたせ湯が落ちてきます。
うたせ湯の下はこんな感じ。丸い石の椅子でうたせ湯を受けます。
続いて寝湯。大浴場の一番奥まった一角に三人分の寝湯があります。
その他に内湯にはサウナと水風呂もありました。
次は露天風呂。大浴場から階段を少し降ります。
露天風呂は普通です。石造りのシンプルなもの。
眺望はありません。
露天風呂からはホテルの建物がバッチリ見えます。
ということは逆からもしかり?
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉となります。
ナトリウムイオンを5500mg、塩化物イオンを8500mg以上含むと強食塩泉になりますが、こちらはナトリウムを5590mg、塩化物イオンを13920mg含むため強食塩泉です。成分総計は2万2000mg超え。
その他、臭素は基準値の約3倍の17mgと比較的多く含みます。
成分的にはかなり濃い温泉ですが、加水、循環ありのため、
そこまで温泉らしさは感じませんでした。