華咲の湯
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:00〜23:00(受付22:00まで)
○日帰り入浴料金 平日1420円
土日祝日1680円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○タオル フェイスタオルは入浴料に含まれる
○公式HP https://hanasakinoyu.jp/
○混雑度 お風呂で会った人数 10人以上
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 053-487-0531
3.泉質
■源泉 舘山寺7号源泉
■泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物強温泉
■温度 29.0度 pH7.21
■成分総計 22650mg
4.舘山寺温泉について
舘山寺(かんざんじ)温泉は風光明媚な浜名湖の湖畔にある温泉。静岡といえば熱海や伊豆など多くの温泉地があるイメージですが、伊豆半島を除けば温泉は少なく、舘山寺温泉は貴重な存在。
温泉の歴史は昭和に入ってからと新しく、1953年に観光開発を目的として温泉掘削がなされました。海に近いため、塩分濃度の濃い温泉です。湧出量が少ないため、開湯当初の源泉は現在は使われておらず、何度か源泉を変えています。浜松市や名古屋市に近いこともあり、大型旅館や遊園地が立ち並ぶ賑やかな温泉街となっています。
5.外観・館内・お風呂
華咲の湯は舘山寺温泉の中心にある日帰り入浴施設。
日帰り入浴専門施設はどこも混雑するので、あまり好きではない私。
このブログでは旅館やホテルの日帰り入浴だけを紹介しているところですが、こちらの施設は背後にそびえるホテルウェルシーズン浜名湖のお風呂でもあり、日帰り入浴施設として開放しているものです。ということで、ホテルのお風呂ということで紹介します。
華咲の湯はちょうどホテルの裏側にあります。このあたりはホテルや遊園地の浜名湖パルパル、舘山寺ロープウェイなど遠鉄関係の施設が混み合うエリア。舘山寺温泉で一番活気があります。
舘山寺温泉といえば同じ遠鉄グループで、ホテル九重という超豪華旅館があったのですが、コロナ禍と同時に長期休業を発表し、その後再開することはなく、建物は取り壊し。遠鉄グループのホテルはウェルシーズン浜名湖だけになりました。
ホテルウェルシーズン浜名湖へ日帰り入浴のお願いをすると、この華咲の湯を案内されます。
最初入り口がわからず、ホテルの玄関まで車で行きましたが、華咲の湯の駐車場を案内されました。駐車場はまあまあ広いため、停められないことはないと思います。
入り口からゆるやかなスロープを登ります。
ウェルシーズン浜名湖はランチバイキングもやっていて、その入口もこちらからです。
華咲の湯入口。10時のオープン開始と同時に訪れましたが、続々とお客さんが訪れてきます。浜松エリアは舘山寺温泉以外まともな温泉がほぼない温泉不毛地帯。舘山寺温泉で唯一の日帰り入浴施設でもあるため、かなり混みます。
こちが受付。下駄箱に靴を入れ、最新鋭の発券機で入浴券を買います。温泉施設では珍しくペイペイも使えました。
日帰り入浴料は土日祝日の場合、1680円とかなり高いです。
平日でも1420円。この規模の施設ならやむなしといったところでしょうか。
高いですが、バスタオルもフェイスタオルも浴衣も全部ついてきます。受付で入浴券を出すと、お風呂セットを渡されます。
これらはレンタルのため、帰りに返却する必要があります。
お風呂は桧香(ひのか)の湯と石景(しゃっけい)の湯の2箇所。
月によって男湯と女湯が入れ替わりますが、どちらかというと桧香の湯のほうが広いです。
この他にダイダラボッチの湯というのもありましたが、現在休止中のようです。
中央のエリアは湯浴み茶屋と称して、コーヒーやスイーツなどがいただける休憩スペースになっています。
浴衣は借りませんでしたが、館内は広いので、浴衣で一日中くつろぐなんていう楽しみ方もあるのかもしれません。
石景の湯入口。奇数月はこちらが男湯、桧香の湯が女湯になります。玄関から入り、向かって左手が石景の湯、右手が桧香の湯になっています。
脱衣所はかなり広めで、アメニティもさすがのレベルでした。
こちらが大浴場。窓が大きく何十人も入れそうなサイズ。
内湯には他にシルクバスもあり。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物強温泉。
本来は塩分濃度の非常に濃い食塩泉です。
源泉の成分総計は2万mg超とかなりのものですが、舘山寺温泉は湧出量が少ないため、相当量の加水、循環消毒をしています。
源泉温度も29度と低いため、当然加温しています。
ですが、遠鉄グループの力なのか、ここのお風呂は舘山寺温泉の他のホテルや旅館よりも湯使いが良いようで、薄灰色の濁りがありました。お湯もほんの少ししょっぱく、食塩泉であることが分かります。
続いて露天風呂へ。庭園風の露天風呂になっています。
露天風呂には2つのお風呂があります。
小さめのこの露天風呂はがっつりと茶褐色の濁りがあり、いかにも濃そうな温泉。昇温循環と書いてあり、ここも源泉かけ流しではないようですが、加水は少なめで、かけ流しに近い湯使いをしているのだと思います。味はちゃんとしょっぱく、食塩泉特有のベタつきも感じるほか、海藻のような独特の匂いも感じました。
舘山寺温泉は白湯に近いくらい加水されているところが多く、茶褐色のお湯につかれるのはまさにここだけ。とてもとても貴重なお湯です。
露天風呂はもう一つあり、こちらがメインの広さ。
ここは茶褐色ではなく、内湯と同じ感じのお湯でした。
ちなみに奥に見える入口ですが、奥にもお風呂ゾーンがあるのかと一瞬期待したのですが、スチームサウナの入口でした。
オープンと同時に訪れたので、一番風呂。このときは誰もいませんでしたが、あっという間に大混雑。比較的若い人も多く訪れている印象でした。
値段も高い上、混雑もしますが、舘山寺温泉の源泉をしっかりと楽しめるのはここだけなので、温泉好きの方にもオススメです。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉となります。
ナトリウムイオンを5500mg、塩化物イオンを8500mg以上含むと強食塩泉になりますが、こちらはナトリウムを5590mg、塩化物イオンを13920mg含むため強食塩泉です。成分総計は2万2000mg超え。
その他、臭素は基準値の約3倍の17mgと比較的多く含みます。