大露天風呂の日記

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岩下温泉 岩下温泉旅館 プールのような冷たい霊泉に日帰り入浴

 

岩下温泉旅館

 

 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度


 
○日帰り入浴時間 9:30〜20:00

○日帰り入浴料金 500円
○露天風呂    なし
○お風呂の数     内湯(男1・女1)   

○客室数     10室

○公式HP     http://www.iwasitaonsen.com/

○混雑度        ほとんど誰にも会わない

○個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号
 

 〇住所  山梨県山梨市上岩下1053

〇電話番号   0553-22-2050

 

 

 

3.泉質


 
 
■源泉   岩下温泉旅館

■泉質   アルカリ性単純温泉(芒硝系)

■温度             26.1度    pH9.0

■成分総計  298mg

 

4.岩下温泉について

 


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岩下温泉は山梨県中央部の山梨市にある温泉。果樹園に囲まれたのどかな場所に湧く温泉です。その歴史は古く、開湯は1300年前とも1700年前とも言われ、山梨県最古の温泉と言われています。ちなみに山梨県には西山温泉に慶雲館という旅館がありますが、飛鳥時代の705年開業として、ギネス記録にも登録されています。ということは岩下温泉と西山温泉どちらが古いかは微妙なラインです。

 

 

5.外観・館内・お風呂

 


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岩下温泉は岩下温泉旅館の一件のみ。旅館には旧館と新館があります。新館は宿泊者専用で、有名なお風呂があるのは旧館の方になります。この味のある建物は明治8年築で登録有形文化財の建物。

もともとは共同浴場として利用されていた建物を旅館として買い取り使用しているとのこと。共同浴場にしては立派すぎる建物です。


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駐車場は新館と旧館の間にあります。小さな川を渡りますが、ここのの道幅が狭く、橋の欄干もないため、運転に自信のない筆者は少々不安になりました。

新館の写真は撮り忘れましたが、普通にきれいな和風旅館といった感じ。


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旧館の中は想像通りのレトロな館内。明治8年築なので、100年以上経っていますが、汚さなどはなく綺麗に維持されています。


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なんとそろばんがありました。料金表も年季入っていい感じ。

受付というか番台といった方がしっくりきます。

入浴料は500円です。


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廊下を進むとすぐにお風呂なのですが、これが複雑で独特な造り。

写真の下に見えるのはお風呂なのですが、脱衣所らしきものはありません。


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脱衣所は廊下を挟んで反対側にあります。 

なので、反対のお風呂に行くには必然的に裸で廊下を移動します。

廊下に扉や目隠しなどはないのでちょっと抵抗あります。

こちらは男湯ですが、奥にある女湯も簡易な目隠しはあるものの、同じ造りのようでした。


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脱衣所がある側のお風呂から入ります。

なんとも渋いタイルのお風呂。岩下温泉は宿の地下に源泉があり、温度は26度。ぬるいというかプール並みの温度です。

山梨県民はぬる湯好きなのか、この旅館に限らず、ぬる湯の温泉が圧倒的に多いのですが、こちらは特にぬるい、というか冷たいです。


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手前の浴槽が源泉そのままのぬる湯です。最初はちょっと我慢して入るのですが、慣れるとじんわりと温まる冷泉です。

奥側は加温浴槽なのですが、これが結構熱めに加温されています。

なので、いわゆる「ちょうどいい温度」の浴槽がないのです。

逃げ場がないので、ここに来たら、諦めずに冷泉にチャレンジしてみてください。熱湯とぬる湯を交互に3回ほど繰り返すのが正式な入り方。


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脱衣所の壁にはかわいい猫のイラストで、温泉のいわれや、入浴作法などが書かれています。


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体を慣らしたら、いよいよ反対側のメイン風呂に移動します。

問題の廊下はは人がいないことを確認し、素早く移動。

ここを降りればお風呂ですが、天井が超絶低いです。


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階段の隙間からは男湯がバッチリ見える奇妙なつくり。

まるでからくり屋敷のようです。


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こちらがメインのお風呂。源泉そのままの冷泉です。加熱浴槽などはないため、冷泉だけをじっくり堪能します。

泉質はアルカリ性単純温泉。pHは9.0もあるのですが、お湯にぬるぬる感なあまりなく、お湯も無味無臭です。

癖がないので長湯しやすい温泉です。

 

もともとは混浴風呂だったようですが、現在は中央で仕切られ、一応、男女別になっています。あの妙な造りは、後付で男湯の入り口を

造ったからなのかもしれません。

 

長湯してしまうぬる湯の温泉なので、混雑を覚悟していましたが、この日は不思議なことに誰にも会いませんでした。

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。

こちらは298mgのため、単純温泉です。

 

またpH8.5以上でアルカリ性とつきますが、こちらはpH9.0のため、アルカリ性単純温泉になります。

 

単純温泉といっても何も入っていないわけではなく、成分的にはナトリウム-硫酸塩(芒硝)が主成分です。