大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

赤湯温泉 好山荘 紅白二色のめでたい濁り湯に日帰り入浴

赤湯温泉 好山荘

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 
○日帰り入浴時間 10:00〜14:30

○日帰り入浴料金 700円 
○露天風呂    なし
○お風呂の数     内湯(男1・女1) 

         露天風呂(男1・女1)

○公式HP     なし

○混雑度        お風呂で会った人数 1人

○個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号


 
 〇住所 福島県福島市土湯温泉町鷲倉1

〇電話番号   0242-64-3217

 

 

3.泉質

【内湯】
■源泉   赤湯の三番の湯

■泉質   単純温泉(芒硝系)

■温度              52.8度

■成分総計  941mg      pH6.7 

 

【露天風呂】
■源泉   赤湯温泉白湯

■泉質   単純硫黄温泉(硫化水素型)

■温度              49.1度

■成分総計  223mg      pH3.9

 

4.赤湯温泉について

 


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赤湯温泉と言えば山形県にあるものが有名ですが、こちらは土湯峠にある秘湯。野地温泉、新野地温泉鷲倉温泉ら幕川温泉などともに土湯温泉郷を形成します。このあたりの温泉は国道115号の土湯トンネルの旧道沿いに位置し、磐梯吾妻スカイラインへのアクセスもよく、いずれも温泉好きを魅了する個性的な宿が多いことから、大人気のエリアです。赤湯温泉好山荘は、1947年頃に一件宿として開業した比較的新しい温泉旅館。土湯温泉郷の中でも異彩を放つ個性的な旅館です。

 

5.外観・館内・お風呂

 

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好山荘は土湯峠の旧道からダート道を下ったところにある秘湯です。

真っ黒な建物で新築ピカピカ。秘湯の雰囲気はあまりありません。


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このダート道はなかなかのもので、非力な車は結構キツイと思います。最後の宿の手前は急坂になっています。

 

実は筆者は10年以上前に訪れたことがありますが、こんなキレイな建物ではありませんでした。


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これがかつての好山荘。

ちょっと前までは赤いトタン屋根が印象的な土湯温泉郷でも最強のひなび系旅館でした。


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所々トタン屋根がめくれあがっていたりと、味のある建物でした。

 

そんな好山荘を2021年2月の福島沖地震が襲います。東日本大震災で傷んでいた建物にとどめを刺され、建物や名物の屋上露天風呂も大きく損壊。復旧中であった折の今年2月に、福島県地震にも襲われ、長らく休業。2022年7月にやっとリニューアルオープンにこぎつけました。


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唯一当時の面影を留めるかつての新館も、地震による影響で傾き、現在は一部の部屋しか使用せず、基本的には従業員用の部屋として使用しているそうです。ここだけでも昔のまま残っていて嬉しいです。


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この看板も当時のまま。個性的なお風呂の数々を作っていた元大工の好山荘のご主人も数年前に亡くなったそうで、まさにここ数年が好山荘最大のピンチであったはずですが、数多くの好山荘ファンの支援も受け、廃業せずに見事に復活を遂げました。


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というわけで、館内はどこぞの高級旅館さながらで、すこぶるきれいです。


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入浴料は700円。日帰り入浴にはとても積極的。女将さんはとても気さくで、あれやこれやと宿のことを話しくれます。

リニューアルオープしたばかりなので、至るところにお祝いの胡蝶蘭が飾られています。

 

お風呂は屋外の露天風呂と屋内の内湯で、全部2箇所です。

露天風呂は白い硫黄系のお湯で、内湯は赤い鉄系のお湯。

同じ旅館でこんな対象的な泉質を楽しめる旅館は珍しく、好山荘の最大のウリです。


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ピカピカの新しい客室棟。


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トイレも山奥の秘湯とは思えないくらいのキレイさ。


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露天風呂は宿の外にあります。なんとこのドラム缶が脱衣所。

今はウッドな壁に囲まれ、ちょっとキレイになっていますが。


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昔はこんな感じ。ドラム缶むき出しのなんとも個性的なお風呂。

脱衣所は男性も女性もドラム缶でした。

これも亡くなったご主人が手作りしたもの。秘湯好きをうならせるご主人のセンスには脱帽です。



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このドラム缶脱衣所は赤湯温泉の名物的な存在だったので、残っていただけでも嬉しい限り。女性風呂の方はドラム缶が見えなかったので、普通の脱衣所に建て替えていると思います。


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こちらが露天風呂。ここだけは本当にほとんど昔のまま。

思わず泣けちゃうくらい嬉しいです。


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12年前の露天風呂。ブルーシートがなくなったくらいで、ほとんど変わっていません。


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泉質は単純硫黄温泉。お湯は昔から結構熱めです。

硫黄泉ですが、そこまで強い硫化水素臭はせず、味もちょっとだけ酸っぱいくらいです。


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内湯はロビーの横のちょっと奥まったところにあります。

男女別ですが、お風呂の大きさが全然違うため、人数によって男湯と女湯を臨機応変に入れ替えてくれます。


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こちらが大きい方の内湯。ピカピカの木造のお風呂。

湯口には鮮やかな胡蝶蘭が飾られています。

露天風呂は対象的にこちらは褐色の濁り湯。

かつてはここにも内湯から続く露天風呂があったようですが、現在は内湯のみ。

筆者は12年前、内湯には目もくれず、露天風呂しか入らなかったため、当時の姿はわかりません。入っておけばよかった。。


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掲示されていた分析書によると。泉質的には単純温泉となっていますが、がっつりと鉄の味がする温泉。これはいかにも鉄泉です。

 

湯の表面には澱(おり)が浮かんでいるのが見えます。金気臭のお湯は伊香保温泉のお湯に近い感じです。福島県内では珍しい鉄を含む温泉です。でもこれ本当に単純温泉なんでしょうか?なんか信じられません。


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ちなみに今はありませんが、昔はおもう一箇所お風呂がありました。

地震前はかつての新館の2階部分に張り出すように、亡くなったご主人手作りの超個性的な宿泊者専用風呂があったのですが、地震で大きな被害を受け、跡形もなく撤去されていました。

二階の窓から泥棒のように屋根を歩いて渡る露天風呂は、温泉好きの間でも有名でした。

 

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釜風呂型の露天風呂の残骸は庭園に放置されていて、ちょっと悲しい感じ。

常連のお客さんからは、お湯を張るだけでもいいから、この釜風呂を復活させて欲しいと言われるそうです。

いつの日かこのお風呂も復活してほしいものです。

 

帰りに女将さんから「またぜひきてくださいね」と言われました。

完全再建にはまだまだお金がかかるはずです。日帰り入浴という形でも支援になれば幸いです。

 

 

まだまだあります 土湯温泉

 

【土湯温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのおすすめ10選)成分量ランキング - 大露天風呂の日記

 

6.温泉分析書の説明

 

【内湯】


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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。

こちらは941mgのため、惜しくも単純温泉です。

 

単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていれば、カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉になる温泉。旧泉質名では含正苦味石膏泉となる温泉です。

 

鉄については0.8mgと意外にもほとんど含まれていません。

鉄泉と言えるためには、20mg以上含まれている必要があります。

 

特筆すべきはメタケイ酸です。天然の美肌成分と呼ばれ、150mg以上あると顕著に効果があると言われますが、こちらは245mgとかなりの量を含んでいます。

 

露天風呂については、リニューアルでバタバタしているのか、温泉分析書の掲示はありませんでした。(見つけられなかっただけかもですが)