常世温泉 乙女姫の湯
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:30〜17:00
○日帰り入浴料金 600円
○露天風呂 なし
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
○客室数 4室
○タオル 200円(ロゴあり)
○公式HP https://otohimenoyu.com/
○混雑度 お風呂で会った人数 1人
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0247-43-1054
3.泉質
■源泉 乙女姫の湯
■泉質 2条鉱泉
(フッ素、メタホウ酸、炭酸水素ナトリウムの項で該当)
■温度 7.2度
■成分総計 887mg pH8.28
4.常世温泉について
常世(とこよ)温泉は福島県南部の塙町のはずれ田園地帯にある温泉。常世は「じょうぜ」ではなく「とこよ」と読みます。また、乙女姫は「おとひめ」です。この読みにくい名前の由来は平安時代まで遡ります。奥州の豪族安倍貞任討伐のため派遣された、源義家の家来が「常世」という名前で、その恋人が「乙女姫」だったそう。常世は大蛇により湖に沈んめられ、乙女姫が義家に大蛇退治を懇願したという伝説が残っています。そんなことから、このあたりの地名は常世といいます。
源泉温度は7度で、温泉というよりは湧き水として扱われていたようですが、宿がオープンしたのは1996年と割と最近。一件宿の旅館です。
5.外観・館内・お風呂
乙女姫の湯は平屋建ての一件宿。日帰り入浴施設みたいな名前で旅館かどうかわかりにくいですが、完全なる旅館です。
入母屋造りの立派な玄関。お庭もきれいに手入れされています。
白と緑色の壁が印象的です。
玄関ドアにしっかりと日帰り入浴の案内があるので入りやすいです。
入浴料は600円。
タオルは200円。しっかりロゴ入り。
脱衣所。
こちらが浴室。檜造りの小さめのお風呂。
露天風呂はありません。
3人くらいは入れるサイズ。
カランは少なめ。
お風呂はジェットバスになっいて、ゴォー、キュルキュルーという音がしています。水圧はなかなか強めで、浴槽全体がかき混ぜられています。源泉温度が7度の鉱泉のため、加温しています。
成分がギリギリ足りないため、○○泉という名前がつかない温泉になりますが、主成分は炭酸水素ナトリウム(重曹)です。
ちなみに宿のHPなどにはナトリウム・炭酸水素冷鉱泉とありますが、これは正確ではありません。
アルカリ性ですが、ぬるぬる感はそこまで感じませんでした。
一風呂頂いて帰ろうとすると、猫ちゃん発見。
どうせ逃げられるかと思いましたが、手を叩いてみるとなんと一目散によってきました。
なので、たいそう可愛がってあげました。
何度もスリスリしてきます。
いかにも看板猫のような人懐こっさでしたが、宿の猫ではなく、ご近所の猫のようです。
帰ろうとすると車まで寄ってきて入りそうな勢い。
そんな目で見られたら帰れない。。。
6.温泉分析書の説明
鉱泉分析指針では、泉温が25度以上または溶存物質が1000mg以上で温泉になりますが、こちらは源泉温度が17度で冷たい鉱泉。溶存物質も887mgで1000mgにギリギリ届かないため、鉱泉分析指針上の療養泉として泉質名がつく温泉になりません。
ただし、温泉法上の特定の成分を一定量含む場合には、泉質名はありませんが温泉として名乗れます。
温泉法上、メタほう酸が5mg以上で温泉に該当しますが、こちらはメタほう酸を11mg含むます。また、フッ素が2mg以上でも温泉ですに該当しますが、こちらは4mg含みます。その他、炭酸水素ナトリウムが340mg以上どいう要件も満たすため、泉質名のない温泉となります。
これは、療養泉を定義している鉱泉分析指針と、温泉法の定義が異なるためで、後者の方が広い定義になっています。このように温泉法上の温泉には該当するものの、鉱泉分析指針の療養泉には該当しないため、泉質名がつかない温泉は2条鉱泉と呼ばれます。この場合、温泉分析書には「温泉法上の温泉には該当するが、療養泉には該当しないので、泉質名はない」と書かれます。