越前屋旅館
基本情報
【日帰り入浴時間】
10:00〜16:00
【日帰り入浴料】
500円
【タオル】
サービス
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【客室数】
10室
【公式HP】
なし
【個人的オススメ度】
★★★★★
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
025-772-2012
泉質
■源泉
13号井・六日町温泉第15号井
■泉質
ナトリウム-塩化物泉 (純食塩泉)
■温度
52.9度
■pH値
pH7.7
■成分総計
1252mg
六日町温泉ってこんなところ
六日町温泉は新潟県南魚沼市の中心部である六日町の市街地にある温泉。魚野川の左岸がメインの温泉地ですが、市街地内にも旅館が点在しています。町中にある温泉で、市街地と一体化しているため、温泉地らしい情緒はありません。温泉の歴史は新しく、1957年に天然ガスのボーリン試掘中に温泉が湧出しました。旅館は全部で5件の小さな温泉です。
駅前アーケード街の中にある旅館
越前屋旅館は六日町駅にほど近いアーケード街の中にある旅館。
六日町温泉の中でもマニアックで、知る人ぞ知る旅館という感じ。
日帰り入浴に関する情報を全く無く、おそるおそる電話にしてみると、あっさりオッケイ。16時くらいまでやってるとのことでした。
場所は六日町郵便局の目の前です。
こんなところに温泉旅館なんてあるの?という立地。
ドアも暗く、営業しているかちょっと不安になりましたが、
電光掲示板に「天然温泉 源泉かけ流し」と流れています。
中心市街地ですが、旅館の隣に駐車スペースがしっかりあるため安心。停める向きが決まっていて、通りに面して縦に駐車するように言われました。
こちらが館内。意外と明るい雰囲気。
右は居間のようになっていて、旅館のご家族?なのか、楽しそうにお食事談義中。
「すみませーん」と声を掛けると、おばあちゃんが出てきてくれまた。
初めて訪れましたが、「いつもありがとうございます」とニコッと笑い、奥から若旦那を呼んできてくれました。
日帰り入浴は500円。ワンコインなのが嬉しい。
タオルはサービスしてくれました。
旅館は町家のような造り。建物は縦に細長く、お風呂はその一番奥です。
お風呂入口。
ふじみの湯という名前です。
レトロな雰囲気が最高な浴室
さっそくお風呂へ。
お風呂に近づくと、中からお湯がドバドバと流れ落ちる音。
この時点で楽しみです。
こちらがお風呂。おーなんて渋い!
個人的には超好きなタイプのお風呂。
まさかアーケード街の中にこんな素晴しい温泉があったとは。
このテイストは六日町温泉で唯一です。
むき出しのコンクリートがなんとも言えない味を出しています。
最初、湯温が低下しないようシートが貼ってありますが、
取り出すとこんな感じ。
ケロリン桶もたまらないですね。
こんな素晴しい温泉が全然知られていないのが本当にもったいない。
そんなに期待はしていなかったのですが、意図せずして六日町温泉で一番お気に入りのお風呂になりました。
こんな装置は初めて見ました
音の正体はこれ。塩ビ管に開けられた穴から温泉がナイアガラのように流れ落ちていました。
この流れ落ちる音のBGMがなんとも心地よい。
これはおそらく加水せずに湯温を下げるための工夫。
おかげで、お湯はめちゃくちゃ気持ちの良い適温でした。
確かにシートがないと逆にぬるくなってしまいそうなくらいの絶妙な温度。
こんなに気持ちの良い温度は早々ありません。
これは大満足です。
塩ビ管だけではそっけないと思ったのか、
フェイクグリーンの植物が飾られていました。
温泉が流れ出る所は白い析出物がびっしり。
当然温泉は源泉かけ流しです。
泉質はナトリウム-塩化物泉。食塩泉ですが塩味はほぼなく、無色透明のお湯は舐めると少し苦い。
お湯はよく見ると細いオレンジ色の湯の花が舞っているのがわかります。六日町温泉は鉄分を0.2mgとごく微量に含みます。
そんな細かな湯の花さえもわかるのも、このサイズの源泉かけ流しならでは。
お湯に浸かればこんな目線。この渋さがいいんですよねえ。
窓の外はこんな景色。景色はそんなにありません。
カランも最小限です。
誰も来ないかと思っていましたが、帰り際に一人お客さんが入ってきました。常連の方みたいでしたが、知ってる人は知っているのかも。
越前屋旅館はレトロな浴室の最高の源泉かけ流しが魅力。
設備やアメニティは最低限ですが、湯使いも最高で、温泉マニアなら必ず納得する旅館です。六日町温泉で一番オススメの温泉なのでぜひ。
温泉分析書 弱食塩泉です
溶存物質が1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。こちらは溶存物質が1252mg。陽イオンはナトリウム、陰イオンは、塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉となります。
旧泉質名では食塩泉という名前になります。