大露天風呂の日記

現在662湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

福島県の温泉
栃木県の温泉
群馬県の温泉
新潟県の温泉
千葉県の温泉
山梨県の温泉
埼玉県の温泉
静岡県の温泉

雲母温泉 寿荘 自家用井戸から自噴する超高温温泉に日帰り入浴

寿荘

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 

〇日帰り入浴時間 13時〜21時
〇日帰り入浴料金 500円
〇露天風呂    なし
〇お風呂の数   内湯(男1・女1)

〇タオル     なし

〇客室数     6室

〇公式HP     http://www.kotobukisou.com/

〇混雑度     ほとんど誰にも会わない

〇個人的オススメ度  ★★★☆☆

 

 

2.場所・電話番号

 

〇住所 新潟県岩船郡関川村上関669

〇電話番号 0254-64-1130

 

 

3.泉質

 

■源泉  雲母2号源泉

■泉質  ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉

    (含芒硝食塩泉)

■温度          85.6度

■成分総計 2685mg      pH7.28

 

4.雲母温泉について

 


f:id:zenigame1:20220320103701j:image

 

雲母温泉はうんも温泉ではなくきら温泉。知らなければ絶対読めない難読温泉です。キラキラした花崗岩の中の雲母の結晶ことを「きら」と呼びますが、名前はそこから来ています。隣の高瀬温泉のことを雲母温泉とも読んでいたそうですが、雲母温泉の独自源泉は1959年の開湯で比較的新しい温泉。

 

荒川沿いに点在する高瀬、雲母、湯沢、鷹ノ巣、桂の関の5つの温泉をまとめて、えちごせきかわ温泉郷と呼びます。

 

温泉郷と言っても、有名旅館がないためか、知名度はあまりなく、地元のおじいちゃん、おばあちゃんに愛されている温泉といった感じ。

 

5.外観・館内・お風呂

 


f:id:zenigame1:20220320104205j:image

雲母温泉は雲母本館など数件の旅館がありましたが、現在は寿荘の他は1件のみ。温泉街の雰囲気がある高瀬温泉とは対照的に、集落の中の温泉と言った感じ。


f:id:zenigame1:20220320104402j:image

宿は高台にあるため、駐車場に車を停めて長い階段を歩かないと行けません。


f:id:zenigame1:20220320104451j:image

階段は途中こんな感じで斜めに曲がっているところも。

階段の上にも駐車スペースはありましたので、足腰が弱い方はそこに駐車したほうがいいかもしれません。


f:id:zenigame1:20220320104614j:image

高台にあるだけあって、関川村が一望できます。

と言ってもそんなに景色がいいものではありませんが。


f:id:zenigame1:20220320104527j:image

こちらが玄関と帳場。入浴料は500円。

受付の女将さんは結構明るい感じで、てきぱきとお風呂の案内をしてくれました。

 

f:id:zenigame1:20220320104654j:image

カルトンは村上堆朱の高級品。

村上市の伝統工芸品で、牡丹の柄が有名。


f:id:zenigame1:20220320104558j:image

浴室は二階です。 


f:id:zenigame1:20220320104909j:image

階段の照明がおしゃれ。


f:id:zenigame1:20220320104934j:image

お風呂までは2階の客室が並ぶ廊下を通ります。

ここの旅館は小さいながらもとても活気あり。地元の方で賑わっている様子。客室からは大音量のラジオ体操が聞こえたりと賑やか。


f:id:zenigame1:20220320105119j:image

浴室入口。先客がいる場合は時間をずらすようにとの張り紙が。実質的に貸し切りでの利用となります。


f:id:zenigame1:20220320105136j:image

結構立派な卓球台。


f:id:zenigame1:20220320105233j:image

脱衣所。

館内は賑やかでしたが、ラッキーなことにお風呂は誰もいませんでした。ドライヤーはここにはなく、卓球台の奥にあります。


f:id:zenigame1:20220320105404j:image

お風呂は内湯のみ。浴室のど真ん中に湯船がある珍しい造り。

四角形の湯船です。


f:id:zenigame1:20220320105504j:image

湯口がなさそうですが、底の中央付近の穴からお湯が出ていました。

そのため、お湯を浴槽に入れる音が響かず、静かで落ち着いた雰囲気での入浴体験ができます。

 

 

 

雲母温泉は、付近に火山があるわけでもないのに、源泉が95度と超高温。自家用井戸から湧出するお湯は、浴槽に注がれるまでに冷まされて適温になります。温泉は井戸から自噴しており、ポンプによる汲み上げも不要な優秀な源泉です。


f:id:zenigame1:20220320105552j:image

泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。

旧泉質名では含芒硝食塩泉。

高瀬温泉と同じですが、ほんの少し雲母温泉のほうが濃い目。

 

塩分を含んでいますが、塩味よりも苦味のほうが強く感じます。

食塩泉はよく温まる温泉で、冷え性や婦人病に効能あり。

芒硝は硫酸ナトリウムのことで血圧を低下させるため、高血圧や動脈硬化の予防に効能あり。飲用では腸の動きを活発にするため、便秘にも効きます。

 

6.温泉分析書の説明

 


f:id:zenigame1:20220320110010j:image

 

溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと硫酸塩イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉となります。食塩と芒硝を含む温泉。