寿荘
1.入浴時間・料金・混雑度
〇日帰り入浴時間 13時〜21時
〇日帰り入浴料金 500円
〇露天風呂 なし
〇お風呂の数 内湯(男1・女1)
〇タオル なし
〇客室数 6室
〇公式HP http://www.kotobukisou.com/
〇混雑度 ほとんど誰にも会わない
〇個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0254-64-1130
3.泉質
■源泉 雲母2号源泉
■泉質 ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
(含芒硝食塩泉)
■温度 85.6度
■成分総計 2685mg pH7.28
4.雲母温泉について
雲母温泉はうんも温泉ではなくきら温泉。知らなければ絶対読めない難読温泉です。キラキラした花崗岩の中の雲母の結晶ことを「きら」と呼びますが、名前はそこから来ています。隣の高瀬温泉のことを雲母温泉とも読んでいたそうですが、雲母温泉の独自源泉は1959年の開湯で比較的新しい温泉。
荒川沿いに点在する高瀬、雲母、湯沢、鷹ノ巣、桂の関の5つの温泉をまとめて、えちごせきかわ温泉郷と呼びます。
温泉郷と言っても、有名旅館がないためか、知名度はあまりなく、地元のおじいちゃん、おばあちゃんに愛されている温泉といった感じ。
5.外観・館内・お風呂
雲母温泉は雲母本館など数件の旅館がありましたが、現在は寿荘の他は1件のみ。温泉街の雰囲気がある高瀬温泉とは対照的に、集落の中の温泉と言った感じ。
宿は高台にあるため、駐車場に車を停めて長い階段を歩かないと行けません。
階段は途中こんな感じで斜めに曲がっているところも。
階段の上にも駐車スペースはありましたので、足腰が弱い方はそこに駐車したほうがいいかもしれません。
高台にあるだけあって、関川村が一望できます。
と言ってもそんなに景色がいいものではありませんが。
こちらが玄関と帳場。入浴料は500円。
受付の女将さんは結構明るい感じで、てきぱきとお風呂の案内をしてくれました。
カルトンは村上堆朱の高級品。
村上市の伝統工芸品で、牡丹の柄が有名。
浴室は二階です。
階段の照明がおしゃれ。
お風呂までは2階の客室が並ぶ廊下を通ります。
ここの旅館は小さいながらもとても活気あり。地元の方で賑わっている様子。客室からは大音量のラジオ体操が聞こえたりと賑やか。
浴室入口。先客がいる場合は時間をずらすようにとの張り紙が。実質的に貸し切りでの利用となります。
結構立派な卓球台。
脱衣所。
館内は賑やかでしたが、ラッキーなことにお風呂は誰もいませんでした。ドライヤーはここにはなく、卓球台の奥にあります。
お風呂は内湯のみ。浴室のど真ん中に湯船がある珍しい造り。
四角形の湯船です。
湯口がなさそうですが、底の中央付近の穴からお湯が出ていました。
そのため、お湯を浴槽に入れる音が響かず、静かで落ち着いた雰囲気での入浴体験ができます。
雲母温泉は、付近に火山があるわけでもないのに、源泉が95度と超高温。自家用井戸から湧出するお湯は、浴槽に注がれるまでに冷まされて適温になります。温泉は井戸から自噴しており、ポンプによる汲み上げも不要な優秀な源泉です。
泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。
旧泉質名では含芒硝食塩泉。
高瀬温泉と同じですが、ほんの少し雲母温泉のほうが濃い目。
塩分を含んでいますが、塩味よりも苦味のほうが強く感じます。
食塩泉はよく温まる温泉で、冷え性や婦人病に効能あり。
芒硝は硫酸ナトリウムのことで血圧を低下させるため、高血圧や動脈硬化の予防に効能あり。飲用では腸の動きを活発にするため、便秘にも効きます。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと硫酸塩イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉となります。食塩と芒硝を含む温泉。