大露天風呂の日記

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小野川温泉 やな川屋旅館 温泉街最高所の絶景屋上露天風呂に日帰り入浴

やな川屋旅館

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 

〇日帰り入浴時間 10:00〜20:00
〇日帰り入浴料金 400円
〇露天風呂    なし
〇お風呂の数   内湯(男2・女2)    

         露天(男1・女1)

〇タオル     200円(ロゴあり)

〇客室数     30室

〇公式P      http://www.yanagawaya.com/

〇混雑度      ほとんど誰にも会わない

〇個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号

 

〇住所 山形県米沢市小野川町2486

〇電話番号 0238-32-2211

 

 

3.泉質

 

■源泉  協組4号源泉

■泉質  含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

    (含塩化土類食塩硫黄泉)

■温度          78.8度

■成分総計 4497mg      pH6.8

 

4.小野川温泉について

 


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小野川温泉米沢市から車で20分程の山間に位置する温泉。

開湯は平安時代の836年で、小野小町が行方不明になった父を探し求める途中、この地で病気かかり薬師如来のお告げにより発見したと言い伝えられています。


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米沢市街地からのアクセスは良いものの、大型旅館はなく、小中規模の旅館が共同浴場の尼湯を取り囲むように温泉街を形成しています。

旅館は13件で全ての日帰り入浴可能ですが、コロナの影響により、河鹿荘と亀屋万年閣は日帰り入浴休止中。

 

5.外観・館内・お風呂

 


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やな川屋旅館は鉄筋5階建て客室数30室。

小野川温泉で最も大きな旅館です。


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小野川温泉は各旅館の玄関前に日帰り入浴可否の立て看板が出してあるので安心して入れます。


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ロビー。入浴料は400円とお安いですが、お風呂は内湯が二箇所と露天風呂で合計三箇所も入れます。


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タオルは200円でロゴ入り。


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まずはやな川屋旅館のウリである屋上露天風呂へ。

エレベーターで最上階の5階へ。


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エレベーターを降りるとバーのような雰囲気の休憩所。


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冷水も飲めます。


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屋上露天風呂入口。


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脱衣所は二人入ればいっぱいくらいの広さ。


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かけ湯ゾーン。

洗い場はなく石鹸等はありません。洗いたい場合は一階の内湯で。


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露天風呂。


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屋上露天風呂は小野川温泉唯一。向かいのホテル山川がよく見えます。5階だけあって眺望と開放感は抜群。


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お湯は適温。たまご臭と味はちょうど出汁くらいのしょっぱさ。たまごスープのような温泉。

小野川温泉は4号源泉と5号源泉の2つの源泉があります。熱めの4号源泉が主力で、やな川屋旅館も全ての浴槽で4号源泉使用。


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続いて内湯。内湯は大浴場と小浴場の2つでいずれも一階。


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途中にあった江戸か明治時代頃とと思われる小野川温泉の絵図。高砂屋や山川、亀屋、扇屋、宍戸屋などの旅館の名前が確認できます。現在でも多くの旅館が名を変えずに営業してるのが小野川温泉のすごいところ。


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小浴場は大浴場を通り過ぎてひたすら廊下を進みます。


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小浴場はこまちの湯という名前。


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脱衣所は小さめ。


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脱衣カゴ。


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こじんまりした浴槽一つのみ。露天風呂はなし。


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カランは一つのみ。


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独特な形の湯口。きのこ?

泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。こちらもわずかなたまご臭と出汁に近い塩味。


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見逃しそうですが浴槽の縁には山形名物をかたどったレリーフがあります。これはさくらんぼ。


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一見なんの変哲もない湯船ですが、当時の職人さんのこだわりを感じます。

 


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この日は掃除中で入れませんでしたが大浴場はこんな感じ。

土蔵風の内湯です。おそらくこまちの湯が旧館のお風呂で、大浴場が新館のお風呂といった感じ。

個人的には、小さいながらも昔ながらの趣のあるこまちの湯がオススメ。

 

やな川屋旅館は400円という安さながら三箇所もお風呂があります。小野川温泉を一望できる展望露天風呂もレトロな内湯もどちらもオススメです。

 

 

 

まだまだあります 小野川温泉

 

【小野川温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ11選) - 大露天風呂の日記

 

6.温泉分析書の説明

 


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成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉となります。

 

また特殊成分として、総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉となり含硫黄とつきます。

 

成分総計は5000mgを超え、かなり多いように見えますがほとんどが食塩で、ガツンとくる湯ではなくマイルドな印象の湯。

 

さらに小野川温泉ラドン放射能)を含みますが、その量は2.62百億分の1キュリーで極めて微量。ラドンが30百億分の1キュリー以上あれば放射能泉となりますが、放射能泉と名乗れるほどの量はありません。放射能と言っても人体に害はなく、ごくわずかな放射線ホルミシス効果といって免疫力や自然治癒力を高めるそう。