大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

小野川温泉 扇屋旅館 室町時代創業の小野川最古の老舗旅館で日帰り入浴

扇屋旅館

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 

〇日帰り入浴時間 8:00〜21:00
〇日帰り入浴料金 300円
〇露天風呂    なし
〇お風呂の数   内湯(男1・女1)    

〇タオル     なし

〇客室数     15室

〇公式P      http://ogiya-ryokan.com/

〇混雑度     お風呂で会った人数 1人

〇個人的オススメ度 ★★★☆☆

 

2.場所・電話番号

 

〇住所 山形県米沢市小野川町2432

〇電話番号 0238-32-2521

 

3.泉質

 

■源泉  協組4号源泉

■泉質  含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

    (含塩化土類食塩硫黄泉)

■温度          77.1度

■成分総計 5023mg      pH6.6

 

4.小野川温泉について

 


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小野川温泉米沢市から車で20分程の山間に位置する温泉。

開湯は平安時代の836年で、小野小町が行方不明になった父を探し求める途中、この地で病気かかり薬師如来のお告げにより発見したと言い伝えられています。



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米沢市街地からのアクセスは良いものの、大型旅館はなく、小中規模の旅館が共同浴場の尼湯を取り囲むように温泉街を形成しています。

旅館は13件で全ての日帰り入浴可能ですが、コロナの影響により、河鹿荘と亀屋万年閣は日帰り入浴休止中。

 

5.外観・館内・お風呂

 



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扇屋旅館は創業500年を超える小野川温泉最古の旅館。

温泉街の中でも圧倒的な存在感を放つひときわ渋い建物は、明治34年の築。

 

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小野川温泉は玄関に本日の日帰り入浴の可否が掲示されていますので、事前に電話しなくても安心して入浴できます。

 


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玄関。誰もいません。

木造で歴史ある旅館の玄関という感じ。


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入浴料はたったの300円。東北では300円台の入浴料はたまにありますが、関東でこの値段で入れるの温泉はそうそうありません。

300円は受付に置いて自由に入浴できるシステム。


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古くて少し急な階段で二階へ。


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正面から見ると小さな旅館ですが、扇屋の建物は奥に伸びています。

二階の廊下を進みます。


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途中の休憩所。


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なんと全自動麻雀卓。現役で使えるかどうかはわかりません。


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昔の扇屋旅館の絵図。かなり大きな旅館だったよう。


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老舗旅館だけあって色んな物が置いてあります。

これは孟宗竹(たけのこ)をかたどった木製の置物。


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皇族の方も宿泊された由緒正しき旅館。


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廊下を一度右に曲がった先が浴室。


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脱衣所。


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浴室と脱衣所の間にはガス抜き用の窓。小野川温泉は硫黄を含みますので、強くはありせんが、少したまご臭がします。


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浴室はシンプルに内湯のみ。タイル張りの昔ながらの浴槽。

泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

弱いたまご臭になめるとお出しのような塩味。

お湯は少し熱め。


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カランは2つ。シャワー、ボディソープあり。

小野川温泉は4号源泉と5号源泉の2つの源泉があります。熱めの4号源泉が主力で扇屋も4号源泉使用。

 

扇屋旅館は小野川温泉で一番趣のある立派な建物。内湯のみですが入浴料も破格の安さ。

 

 

 

まだまだあります 小野川温泉

 

【小野川温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ11選) - 大露天風呂の日記

 

6.温泉分析書の説明

 


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成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉となります。

 

また特殊成分として、総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉となり含硫黄とつきます。

 

成分総計は5000mgを超え、かなり多いように見えますがほとんどが食塩で、ガツンとくる湯ではなくマイルドな印象の湯。

 

さらに小野川温泉ラドン放射能)を含みますが、その量は2.62百億分の1キュリーで極めて微量。ラドンが30百億分の1キュリー以上あれば放射能泉となりますが、放射能泉と名乗れるほどの量はありません。放射能と言っても人体に害はなく、ごくわずかな放射線ホルミシス効果といって免疫力や自然治癒力を高めるそう。