ぬりや
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 14:30〜 17:00
○日帰り入浴料金 500円 (湯巡り手形使用で250円)
○露天風呂 なし
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
○タオル 200円(ロゴなし)
○客室数 14室
〇公式HP http://www.naf.co.jp/nuriya/
○混雑度 お風呂で会った人数 1人
○個人的オススメ度 ★★☆☆☆
2.場所・電話番号
〇住所 栃木県那須塩原市塩原454
〇電話番号 0287-32-2340
3.泉質
■源泉 畑下源泉
■泉質 ナトリウム-塩化物泉
(純食塩泉)
■温度 77.8度 pH 6.23
■成分総計 2563mg
4.塩原温泉郷について
塩原温泉郷の開湯は806年と伝えられ、1200年以上の歴史ある温泉です。正確には塩原温泉と言う温泉はなく、塩原十一湯(古町、門前、福渡、塩釜、畑下、大網、新湯、元湯、中塩原、上塩原、塩ノ湯)と呼ばれる温泉の集まりで、150もの源泉があり、泉質も様々。30件を超える旅館があり、まさに温泉天国。
その中のひとつ畑下温泉は「はたけした」ではなく「はたおり」と読む難読温泉。
箒川が蛇行し、半島のようになった一角を畑下温泉と呼び、塩釜温泉と福渡温泉の中間に位置します。
江戸時代の17世紀中頃の開湯と伝えられ、元湯温泉が地震により壊滅した際に、現在のぬりや旅館が畑下に移転したのが始まりと言われます。
戦前の写真には清琴楼と書かれた旅館が見えます。写真右手のどれかがぬりや旅館。
山百合の吊橋から見た畑下温泉。戦前の写真とほぼ同じアングルです。
吊橋の対岸にはかつて青葉の湯という露天風呂がありました。塩原温泉郷は公共の露天風呂があちらこちらに点在し、いずれも200円程度で入れたのですが、露天風呂での風紀を乱す行為が問題となり、現在は全て閉鎖されてしまいました。。。
青葉の湯があった頃はこの吊橋も畑下温泉も多くの人で賑わっていたと思いますが、今では人気もなくさびれた雰囲気。
現在は湧花庵という高級旅館の貸切露天風呂になっています。
大きくはない温泉街で旅館は4件ほど。日帰り入浴は2件で可能です。
5.外観・館内・お風呂
ぬりやの外観。鉄筋4階建て。ちょっとくたびれた外観ですが、江戸時代創業で、畑下温泉で最古参の老舗旅館です。
肩を並べるように立っている大和屋旅館やはとや旅館はすでに廃業しており、ちょっとさみしい雰囲気。
隣の立派な木造建築の清琴楼も気になりますが、日帰り入浴には厳しく、早々簡単には入れません。
「ぬりや」の看板。行書体とかで書いたら老舗ぽい雰囲気出ると思うんですが、違和感あるくらいパソコンのフォントのようなシンプルな文字。その分ものすごく目立ちます。
湯めぐり手形持参で500円がぴったり半額の250円になります。安い!
250円は塩原温泉郷でも最安値です。逆にタオルはロゴなし200円で少しお高め。
ロビーの雰囲気。失礼ながら外観とは異なり、とてもオシャレで小綺麗なな雰囲気です。なにやら奥にショーケースがありますね。ミニカーか何かと思いきや。
なんとこれ全部箸置きのコレクション!
普段気にもしなかった箸置きもこれだけ並べばもはや芸術。女将さんの趣味なんでしょうか。すごいです。軽く千個以上はありそう。
入浴前にしばし箸置きを鑑賞します。
お風呂はロビーから徒歩3秒くらいの至近距離にあります。
右側が男湯。左側が女湯です。
脱衣所は少し暗め。無機質なくらいシンプルなつくり。
ドライヤーもありました。
お風呂は中規模サイズの内湯のみです。
5人くらいは入れるかと思います。
浴槽にはそんなに特徴はありません。
シャワー、シャンプー、ボディソープあり。
お湯は食塩泉で成分総計2000mg超えるのですが、特に臭いはなく、味もしませんでした。意外とあっさりしたお湯です。
6.温泉分析書の説明
成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉となります。成分総計は2000mgを超えますが、成分のほとんどが食塩です。
その他に泉質名にはなりませんが、天然の美肌成分と言われるメタケイ酸が179mgと多く含まれています。メタケイ酸が150mgを超えるとお湯のは肌触りが柔らかくなると言われています。
清琴楼
1.入浴時間・料金・混雑度
〇日帰り入浴時間 要確認(冬期不可)
〇日帰り入浴料金 500円
〇露天風呂 なし
〇お風呂の数 内湯(男1・女1・家族風呂1)
〇タオル 200円(ロゴなし)
〇客室数 18室
〇公式HP なし
〇混雑度 ほとんど誰にも会わない
〇個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇住所 栃木県那須塩原市458
〇電話番号 0287-32-3121
3.泉質
■源泉 もみじの湯
■泉質 ナトリウム-塩化物泉 (食塩泉)
■温度 63.4度
■成分総計 2387mg pH6.62
4.塩原温泉郷について
塩原温泉郷の開湯は806年と伝えられ、1200年以上の歴史ある温泉です。正確には塩原温泉と言う温泉はなく、塩原十一湯(古町、門前、福渡、塩釜、畑下、大網、新湯、元湯、中塩原、上塩原、塩ノ湯)と呼ばれる温泉の集まりで、150もの源泉があり、泉質も様々。30件を超える旅館があり、まさに温泉天国。
その中のひとつ畑下温泉は「はたけした」ではなく「はたおり」と読む難読温泉。
箒川が蛇行し、半島のようになった一角を畑下温泉と呼び、塩釜温泉と福渡温泉の中間に位置します。
江戸時代の17世紀中頃の開湯と伝えられ、元湯温泉が地震により壊滅した際に、現在のぬりや旅館が畑下に移転したのが始まりと言われます。
戦前の写真には清琴楼と書かれた旅館が見えます。写真右手のどれかがぬりや旅館。
山百合の吊橋から見た畑下温泉。戦前の写真とほぼ同じアングルです。
吊橋の対岸にはかつて青葉の湯という露天風呂がありました。塩原温泉郷は公共の露天風呂があちらこちらに点在し、いずれも200円程度で入れたのですが、露天風呂での風紀を乱す行為が問題となり、現在は全て閉鎖されてしまいました。。。
青葉の湯があった頃はこの吊橋も畑下温泉も多くの人で賑わっていたと思いますが、今では人気もなくさびれた雰囲気。
現在は湧花庵という高級旅館の貸切露天風呂になっています。
大きくはない温泉街で旅館は4件ほど。日帰り入浴は2件で可能です。
5.外観・館内・お風呂
清琴楼は明治元年創業の老舗旅館。箒川沿いからは堂々たる立派な建物が見えます。清琴楼は本館、別館など全部で3棟の建物からなっている大きな旅館。
こちらが本館。木造の立派な建物は塩原温泉郷では珍しく、清琴楼のみ。歴史の古い塩原温泉郷ですが、現在ではほとんどの旅館が鉄筋で、こうした木造旅館は意外にも貴重な存在。
残念ながら本館は現在は使用されていません。
現在はこちらの別館が使用されており、玄関もここから入ります。
川沿いから見えた緑色の屋根の建物です。こちらも趣ある建物ですが、木造にモルタルが盛られているので、本館ほどの重厚な感じはありません。
清琴楼と言えば、明治の文豪尾崎紅葉が宿泊したことで有名。ここに逗留し、この旅館をモデルに金色夜叉を書き上げました。
玄関には尾崎紅葉の大きなモザイク画が。
それにちなんで、もとは佐野屋という名前だった旅館を金色夜叉に登場する清琴楼という旅館に改名しました。
ちなみに尾崎紅葉は本館に宿泊していますが、現在でも宿泊した部屋が残っており、宿泊すれば見学も可能です。
別館の玄関もなかなか立派です。
清琴楼は日帰り入浴のハードルがかなり高め。そもそも冬期は日帰り入浴不可なのと、営業しているかどうか外見からはよく分かりません。電話してもほとんどお断りなので、なかなかチャンスがありませんでした。
この日も電話してみると今日はやってないとの回答。諦めきれずいつなら入れますか?と聞いてみたところ、14時くらいならいいとのこと。あら?入浴オッケイじゃないの。
14時に行くと伝えておきます。
館内。磨き抜かれた廊下やきしむ床を想像していましたが、意外とキレイに改装されており、ちょっと拍子抜け。
受付。人がいる気配はありますが、呼んでも呼んでも出てこず。
かなり大きな声で呼んでやっと気づいてもらえました。
が、夕方に来ると勘違いしていたようでここでも一悶着。
入浴料は500円。
なにやらすごい時計。アラブの宮殿のよう。
歴史ある旅館らしく、レトロなテレビやフィルムカメラなどもありました。
浴室は一度二階ヘ。
二階の左側の廊下をずっと進むと浴室。
お風呂はラッキー風呂、静の湯、家族風呂の3つ。
ラッキー風呂と静の湯は男女入れ替えのようですが、この日は誰もいなかったのでどちらも入れました。
まずはラッキー風呂から。
何がラッキーなのかは最後までわからず。
脱衣所。リニューアルしたようでかなりキレイめ。
お水もあり。
内湯のみですが、箒川を望む開放感のあるお風呂。
カラン。
泉質は食塩泉。なめると少しだけしょっぱく、わずに金属味と苦味があります。ちょうど塩原温泉郷の塩ノ湯温泉を少し薄くしたような感じ。笹濁りとまでは行きませんが、少しだけ灰色っぽい濁りあり。
続いて家族風呂。ラッキー風呂の廊下沿いにあります。こちらは改修されておらず、昔のままの浴室。
サイズは小さめですが、熱くはなく適温。こちらも箒川沿いにあり、川から入ってくる風がとても気持ちの良いお風呂。
続いて静の湯。ここだけ少し離れていて二階の廊下を更に進みます。
脱衣所。
静の湯も内湯のみ。こちらも箒川を望む開放感あるお風呂。
名前のとおり、ほとんど無音の静かな空間。
窓が開けられており、気持ちの良い川風が入ってきて、なんとも心地よい空間。
お湯はちょっと熱め。微量の鉄を含むため、浴槽全体が少し赤茶けています。
この旅館、露天風呂はなさそうでしたが、実は箒川の中洲に露天風呂があるという口コミがありました。受付で案内もなかったので現在も入れるかは不明です。また改めて探検してみたいと思います。
まだまだあります 塩原温泉郷
【塩原温泉郷を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ25選) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉となります。つまり食塩泉です。
この温泉は鉄分も1.5mgとわずかに含みます。鉄泉と名乗れるには20mg以上必要なので、ちょっと鉄が入っているくらい。
炭酸水素イオンと鉄イオンを含むと赤茶色になります。
また天然の保湿成分と言われるメタケイ酸が167mgと比較的多く含みます。メタケイ酸は150mg以上でお湯にとろみを感じると言われます。