大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

鬼怒川温泉 ほてる白河湯の蔵 渓谷に迫り出した絶景インフィニティ露天に日帰り入浴

ほてる白河湯の蔵

 

 
入浴時間・料金・混雑度
 

○日帰り入浴時間 14:00〜19:00
○日帰り入浴料金 700円
○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

○客室数     50室

○タオル     フェイスタオル 200円

         バスタオルレンタル 300円

○公式HP     https://www.shirakawa-yunokura.com/

    

○混雑度     ほとんど誰にも会わない(平日)

○個人的オススメ度 ★★★★★

 

場所・電話番号
 

〇住所 栃木県日光市鬼怒川温泉滝483

〇電話番号   0288-76-0020

 

 

泉質
 

■源泉    羽衣の湯

■泉質    アルカリ性単純温泉

■温度                37.1度

■成分総計  522mg      pH8.97

 

 

鬼怒川温泉について


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鬼怒川温泉は言わずと知れた栃木を代表する巨大温泉地。


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熱海、箱根と並び東京の奥座敷と称され、超大型ホテルや旅館が鬼怒川の渓谷沿いに林立し、日本有数の収容力を誇ります。

温泉の歴史は意外と浅く、江戸時代の1691年に沼尾重兵衛という方が、鬼怒川の右岸に源泉を発見したことからと言われています。なので東照宮が完成した当時はまだ鬼怒川温泉はなかったことになります。

その後、鬼怒川温泉は幕府の直轄となり、東照宮に参拝する大名や僧侶など身分の高い限られた人しか浸かることの許されない、由緒正しき温泉でした。庶民が鬼怒川温泉に入れるようになったのは明治時代から。

当時は鬼怒川温泉ではなく滝温泉や麻屋温泉などと呼ばれていました。

火傷に特によく効くとされ、隣接する川治温泉と合わせて、傷は川治、火傷は滝(鬼怒川温泉)と呼ばれていたそうです。

1927年には東京と結ぶ鉄道が開通し、1960年代頃から大型ホテルやレジャー施設の開発が進み、現在のような巨大な温泉街となりました。団体旅行が主流だったバブル当時は大いに栄えましたが、最近は廃虚ホテル群でも名が知れるほど廃業した旅館やホテルも多いです。

とはいっても、現在でも多くのホテルや旅館が林立しにぎやなか温泉街となっています。

 

あまり目立たない中規模ホテル



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ほてる白河湯の蔵は鬼怒川温泉の中心部にあたるふれあい橋に面する旅館。このあたりは御苑や山楽、鬼怒川観光ホテルなどの大型ホテルが立ち並び、鬼怒川温泉らしい景観を作っています。周囲の大型ホテルは皆元気に営業しており、廃虚ホテルはありません。



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建物もきれいで、名前からしても新しいホテルかと思いましまが、昭和初期創業の鬼怒川温泉では老舗の部類に入る旅館です。


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玄関から見ると小さく見えますが、対岸から見るとこのような感じです。客室数は50室で大きなホテルですが、周りの旅館がもっともデカイいので相対的に小さく見えます。


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入母屋造りの立派な玄関。のれには家紋があしらわれています。五三の桐と丸に釘抜き紋。ホテルと何か関係があるのかは不明です。


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湯の蔵という名前だけあって、随所に蔵っぽい装飾があります。

 

館内は純和風です

 


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玄関エントランス。


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ロビー。


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入浴料は700円。フェイスタオルは200円で買えます。



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タオルはロゴ無しです。鬼怒川温泉のホテルは何故かだいたいロゴ無し。

バスタオルは300円でレンタルできます。


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お風呂は一階。渓谷沿いにあるため正確には一階ではないかもですが、ロビーと同じ階にあります。

このような客室が並ぶ廊下を進みます。


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お風呂入口。扉も廊下も土蔵って感じです。


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浴室入口。鬼瓦の展示がありました。ここの上がり框で靴を脱ぎます。蔵出しの湯と名付けられています。秘蔵酒でもでてきそうな雰囲気。


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休憩スペース。水やマッサージチェアなどが置いてあります。


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マッサージチェアは無料ですが、残念ながら宿泊者専用。


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休憩スペースから一段降りたところが浴室。右側が男性用で左側が女性用です。


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男湯入口。のれんにもあの家紋。


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脱衣所は畳敷きです。


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アメニティ関係。


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お風呂入りには源泉がありました。


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源泉はこのホテルの自家源泉。源泉は37度とぬるめです。


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源泉は先程の湯壺から壁沿いに設けられた木の樋をつたって、お風呂へ注入される面白いシステム。


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樋にはびっしりと白い温泉成分が付着していますが、これはおそらく石膏。

 

総ガラス張りの絶景大浴場


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浴室は脱衣所より更に下にあり、脱衣所からガラス窓でよく見えるようになっています。脱衣所が中二階みたいな位置ある独特の造り。


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少し階段を下りると大浴場。檜造りの贅沢なもの。ちなみに女湯の大浴場は石湯だそうです。鬼怒川の渓谷がよく見えるように窓が大きくとられています。鬼怒川温泉は渓谷沿いにたくさんのホテルがありますが、全てのホテルでお風呂から渓谷が一望できるわけではありません。こちらのホテルは特に絶景だと思います。


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脱衣所。浴室は建て替えたばかりなのか、全体的にピカピカでかなり新しい感じがしました。


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さきほどの源泉はこんな感じに大胆にお風呂に注入されています。


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泉質はアルカリ性単純温泉。循環のためそれほど温泉らしさは感じませんが、肌にまとわりつくような柔らかいお湯です。 無味無臭。

源泉は37度のため、加温していると思われます。

37度であれば、ぬるめですがちゃんと入れる温度なので、ぬるめの源泉浴槽とかもあればなお良いと思います。


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サウナもあり。


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続いて木立の湯露天風呂。お風呂は鬼怒川の断崖絶壁の渓谷にせり出すようにして作られています。

 

鬼怒川随一の景色の露天風呂

 


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露天風呂からは向かいの旅館もよく見えます。

向かいにあるのは客室数201室を誇るホテル鬼怒川御苑。

対岸の客室から見えないか少々不安ですが、松で隠れるので大丈夫でしょう。女性用の露天風呂はここまで見晴らしはよくないものの、対岸からはしっかり見えないようになっているようですのでご安心を。


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露天風呂からは鬼怒川の渓谷も一望できます。ここまできれいに露天風呂から渓谷を見下ろせる旅館はなく、この景色は鬼怒川温泉随一だと思います。


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湯船は計算されていて、お湯に浸かるとこんなふうにインフィニティ風呂になります。なんとも素晴らしい景色。


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お湯も適温で、上がるのが惜しくなりました。

 

温泉分析書 鬼怒川では濃いめの源泉


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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。

こちらは522mgのため、単純温泉です。鬼怒川温泉の源泉はもっと薄いところが多く、こちらの源泉は鬼怒川温泉では濃い方。

 

またpH8.5以上でアルカリ性とつきますが、こちらは8.97のため、アルカリ性単純温泉になります。

 

単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていれば、カルシウム-硫酸塩泉になる温泉。泉質的には石膏を主成分とする温泉です。

 

鬼怒川温泉の日帰り入浴可能な旅館リスト

日帰り入浴時間は変更になる場合がありますので、事前の電話連絡をおすすめします。

鬼怒川温泉は主に午後から日帰り入浴受付開始の旅館が多く、午前中に日帰り入浴可能な旅館は少ないです。一方、夜は比較的遅い時間まで受け付けているところも多く、

14時~19時くらいの時間がベストタイム。鬼怒川温泉で一番人気を誇るあさやホテルは2014年から日帰り入浴不可になっています。

 

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