大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

鬼怒川温泉 鬼怒川観光ホテル ウッドテラス風の庭園露天に日帰り入浴

鬼怒川観光ホテル

 


入浴時間・料金・混雑度


○日帰り入浴時間 15:00〜20:00
○日帰り入浴料金 1800円
○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

○客室数     172室

○タオル     フェイスタオル・バスタオル付き

○公式HP    https://kinugawa-kanko.ooedoonsen.jp/

○混雑度     お風呂で会った人数 10人以上

○個人的オススメ度 ★★☆☆☆

 

場所・電話番号

 
〇住所 栃木県日光市鬼怒川温泉滝359-2 

〇電話番号   0288-77-1101

 

泉質

 
■源泉    鬼怒川・川治観光開発1号及び2号源泉

       小原沢市有源泉混合泉

■泉質    アルカリ性単純温泉

■温度                50.2度

■成分総計  473mg      pH9.0

 

 

鬼怒川温泉について

 

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鬼怒川温泉は言わずと知れた栃木を代表する巨大温泉地。


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熱海、箱根と並び東京の奥座敷と称され、超大型ホテルや旅館が鬼怒川の渓谷沿いに林立し、日本有数の収容力を誇ります。

温泉の歴史は意外と浅く、江戸時代の1691年に沼尾重兵衛という方が、鬼怒川の右岸に源泉を発見したことからと言われています。なので東照宮が完成した当時はまだ鬼怒川温泉はなかったことになります。

その後、鬼怒川温泉は幕府の直轄となり、東照宮に参拝する大名や僧侶など身分の高い限られた人しか浸かることの許されない、由緒正しき温泉でした。庶民が鬼怒川温泉に入れるようになったのは明治時代から。

当時は鬼怒川温泉ではなく滝温泉や麻屋温泉などと呼ばれていました。

火傷に特によく効くとされ、隣接する川治温泉と合わせて、傷は川治、火傷は滝(鬼怒川温泉)と呼ばれていたそうです。

1927年には東京と結ぶ鉄道が開通し、1960年代頃から大型ホテルやレジャー施設の開発が進み、現在のような巨大な温泉街となりました。団体旅行が主流だったバブル当時は大いに栄えましたが、最近は廃虚ホテル群でも名が知れるほど廃業した旅館やホテルも多いです。

とはいっても、現在でも多くのホテルや旅館が林立しにぎやなか温泉街となっています。

 

鬼怒川らしい大型ホテル

 

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鬼怒川観光ホテルは1953年開業のホテル。グリーンの屋根が印象的な客室数172室を誇る巨大ホテルです。ホテルニュー岡部(現在はきぬ川ホテル三日月)や塩原温泉のホテルニュー塩原を運営していた岡部グループにより建設されました。

もともと鬼怒川観光ホテルは別館、西館、東館と3つに分かれて別々の場所にあり、三館合計すると1000名を超える収容人数を誇っていました。ちなみに本館というのはなかったようです。

その後、団体客の減少とともに、2003年頃から岡部グループの経営が行き詰まり、鬼怒川観光ホテル東館と鬼怒川観光ホテル西館は2008年に閉鎖。鬼怒川観光ホテル別館だけが大江戸温泉グループに売却され、「鬼怒川観光ホテル」として再スタートしました。

ちなみに西館は天守閣のような望楼を乗せた特異な建物だったようですが、既に跡形もなく取り壊されています。一方、東館は取り壊されておらず、鬼怒川温泉で有名な廃ホテル群の一角をなしています。


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玄関側から見た鬼怒川観光ホテル。鬼怒川温泉らしい昭和の大きくて立派なホテルといった感じ。

経営に行き詰まっていた時代があったとは思えないくらい、今では多くのお客さんで賑わっていました。


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鬼怒川温泉観光ホテルは「ホ」の字が印象的です。

 

日帰り入浴料は超高い


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フロント。入浴料はなんと破格の1800円!たっ 高い。。

ホテル三日月など名だたる有名ホテルを抑え、鬼怒川温泉で最も高い日帰り入浴料金です。

大江戸温泉グループは宿泊料金の安さが魅了で大きな人気を集めていますが、日帰り入浴料金がこんなに高いとは思いませんでした。

ちなみに鬼怒川温泉で、同じ大江戸温泉グループ傘下になっているホテル鬼怒川御苑でも1000円前後です。どうしてここだけこんな高いんでしょう。


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ロビーはかなりの広さがあります。

 

豪華なシャンデリアの中央階段

 


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このホテルがすごいのは中央階段のシャンデリア。


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バブリーで圧巻の豪華さ。おそらく岡部グループの当時からあったものでしょう。現在はホテル三日月となっているホテルニュー岡部も相当な豪華ホテルでしたが、鬼怒川観光ホテルも所々造りが似ています。


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お風呂はこの中央階段を下りて、地下2階です。

エレベーターもあります。


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階段も大理石づくりのデラックスなもの。


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地下二階のフロア。石を配した庭園が現れ、突然和な感じになります。


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浴室入口。お風呂は鶏頂の湯と霧降の湯の2つ。

男女入れ替えはありますが、24時で入れ替えのため、日帰り入浴の時間帯は鶏頂の湯が男性用、霧降の湯が女性用になります。

霧降の湯の方が大きく、湯船も多いので、どちらかというと霧降の湯がメイン。ちなみに鶏頂とは近くにある高原山の主峰から名前をとっていると思われます。

 


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鬼怒川温泉らしい広い脱衣所。ロッカーは全て鍵式。


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洗面台。


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ひげそり、くし、シャワーキャップ。

 

ビックスケールな岩組の大浴場


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こちらが内湯。半円形の巨大な浴槽に奥に見える石組みから滝のように温泉が投入されます。このお風呂の作りはホテルニュー岡部(現在のきぬ川ホテル三日月)の大浴場と全く同じです。規模はホテルニュー岡部のほうが一回り大きいです。写真手前にはサウナと水風呂があります。

 

ウッドテラスの新しい露天風呂


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続いて露天風呂。明らかにあとから増設したようなピカピカの廊下を進みます。


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露天風呂はウッドデッキのようになっていて、上も横も景色はありません。というのも、このお風呂のすぐ上は、人通りの多いふれあい橋があるため、こうしないと丸見えになるのだと思います。

景色はないですが、鬼怒川の渓谷から突き上げる風がしっかりと入ってきて気持ち良いです。


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ちなみにふれあい橋からみるとこんな感じ。左下のウッドテラスみたいな部分が露天風呂です。日帰り入浴時間は女性用の霧降の湯は逆にウッドテラスはなく半露天風呂みたいになっています。


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露天風呂は五十里の湯と竜王の湯という2つの湯船があります。どちらも温度等は一緒です。泉質はアルカリ性単純温泉

循環ろ過のため、アルカリ性温泉独特のぬるぬる感はなく、無味無臭です。

温泉感はあまりないはずですが、とても柔らかいお湯で入りやすいです。浴後はしっかりとぽかぽかします。

 

温泉分析書 特徴は弱めな単純温泉

 


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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。

こちらは473mgのため、単純温泉です。

 

またpH8.5以上でアルカリ性とつきますが、こちらはpH9.0のため、アルカリ性単純温泉になります。

 

単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていれば、カルシウム-硫酸塩泉になる温泉。泉質的には石膏を主成分とする温泉です。

 

鬼怒川温泉の日帰り入浴可能な旅館リスト

日帰り入浴時間は変更になる場合がありますので、事前の電話連絡をおすすめします。

鬼怒川温泉は主に午後から日帰り入浴受付開始の旅館が多く、午前中に日帰り入浴可能な旅館は少ないです。一方、夜は比較的遅い時間まで受け付けているところも多く、

14時~19時くらいの時間がベストタイム。鬼怒川温泉で一番人気を誇るあさやホテルは2014年から日帰り入浴不可になっています。

 

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