大露天風呂の日記

現在647湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

大金温泉 大金温泉グランドホテル 日本有数のカルシウム温泉に日帰り入浴

大金温泉グランドホテル

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 

○日帰り入浴時間 16:00〜20:00
○日帰り入浴料金 500円
○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯(男1・女1) 露天(男1・女1)

○客室数     60室

○タオル     200円(レンタル)

○公式HP     ttp://www.oogane-gh.com/#modal_2

○混雑度     お風呂で会った人数 8人

○個人的オススメ度 ★★☆☆☆

 

2.場所・電話番号

 

〇住所 栃木県那須烏山市岩子86-2

〇電話番号   0287-88-2795

 

 

3.泉質

 

■源泉    南那須大金温泉

■泉質    ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

      (含塩化土類食塩泉)

■温度                64.4度

■成分総計  14146mg      pH7.0


f:id:zenigame1:20220705190719j:image

 

4.大金温泉について

 

大金(おおがね)温泉は栃木県東部の那須烏山市にある温泉。

金運がアップしそうな名前ですが、大金とはこのあたりの地名です。

温泉の歴史は新しく、1987年の掘削ボーリングにより湧出した温泉です。宿泊施設は大金温泉グランドホテル一軒のみ。栃木県東部、特に那須烏山市付近は温泉資源に乏しい不毛地帯のため、立地的に貴重な温泉です。

 

5.外観・館内・お風呂


f:id:zenigame1:20220705190815j:image

大金温泉グランドホテルは那須烏山市の田園地帯に突如現れる大きなホテルです。外観はややくたびれています。


f:id:zenigame1:20220705190912j:image

特徴的なのはその形。おそらく船をイメージしているのだと思いますが、巨大な楕円形をしています。わざわざこんな形の建物は作るのはなかなかお金がかかったんじゃないかと思います。玄関は船の後尾にあたる部分にあります。


f:id:zenigame1:20220705191033j:image

玄関は船の後尾にあたる部分にあります。

 


f:id:zenigame1:20220705191111j:image

ここが玄関。


f:id:zenigame1:20220705191355j:image

フロント。入浴料は500円です。タオルは購入できず、フェイスタオルのみのレンタルの場合は200円。レンタルで200円はちょっと高いような気がしたのでパス。受付の方はとても感じの良い対応でした。

 

こちらのホテルは日帰り入浴時間が16時から開始時間が遅めなため、なかなか使い勝手が悪いです。まず、那須烏山市に16時頃にいるというシチュエーションがそもそもないため、なかなか足が遠のいていました。

場所的に他の温泉を組み合わせることもできず、めぼしい観光地があるわけではないので、この時間の日帰り入浴なら実質的には地元の方以外はあまり利用していないんじゃないでしょうか。


f:id:zenigame1:20220705191705j:image

ロビー。巨大な招き猫がお出迎え。お風呂はエレベーターで二階です。



f:id:zenigame1:20220705192105j:image

するとこのような巨大な楕円形の吹き抜け空間が現れます。

これはなかなか圧巻です。こんな建物は他に見たことがありません。

客室はこの吹き抜け空間を取り囲むように配置されています。


f:id:zenigame1:20220705192322j:image

大浴場は船首にあたる部分にあります。


f:id:zenigame1:20220705192837j:image

吹き抜けのど真ん中には卓球台やゲームコーナがあります。


f:id:zenigame1:20220705192929j:image

船首にたどり着くと階段があります。これを降りれば浴室です。


f:id:zenigame1:20220705193009j:image

内湯の入口。中に入ると暖簾があり、右側が男湯、左側が女湯です。

日によって男女入れ替えになるようです。

後になって気づきましたが、内湯の他に露天風呂もあったようです。

露天風呂は内湯とは違う場所にあるようでしたが、受付での案内もなく、看板もなかったので、この日は入れなかったのかもしれません。


f:id:zenigame1:20220705193540j:image

脱衣所もかなり広めです。


f:id:zenigame1:20220705193628j:image

こちらが浴室。サウナがあり手前は水風呂。奥には少しぬるめと、熱めの大きい湯船が一つずつあります。

お湯は若干ですが、灰色っぽい濁りがあります。

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。特筆すべきはその濃度。成分総計はなんと驚異の1万4000mg!

通常、5000mgを超えれば結構濃い温泉なので、この温泉がいかに濃いか分かるかと思います。

成分も食塩のみではなく塩化カルシウムも多量に含み、普通の食塩泉と異なります。なので成分総計のわりには、めちゃくちゃしょっぱいという感じはしませんでした。

 

カルシウムの含有量は国内有数で1871g。

ちなみにカルシウム含有量日本一の温泉は神奈川県の鶴巻温泉で、

2600mgを超えます。

さすがに鶴巻温泉には及びませんが、カルシウムが1000mgを超えて含まれる温泉なんてほとんどありません。


f:id:zenigame1:20220705194536j:image

この特異的な泉質は、古代の海水が温泉となったものだそう。

今から約2億年前のジュラ紀の地層からお湯が湧いているそうです。


f:id:zenigame1:20220705194752j:image

ホテルの外にやぐらがありましたが、ここが源泉のようです。

 

6.温泉分析書の説明


f:id:zenigame1:20220705194913j:image

成分総計1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。

陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉となります。

食塩と塩化カルシウムが主成分です。

成分総計は1万4146mgで超濃い温泉。栃木県内でも有数の濃度。濃度だけで言えば、同じ栃木県内の塩原温泉郷で一番濃い、塩原元湯温泉でも5000mgですから、その3倍近い濃さということになります。

カルシウムの他は大きな特徴はありません。