大露天風呂の日記

現在647湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

塩原温泉郷 福渡温泉 亀の井ホテル塩原 黄金色に輝く食塩泉に日帰り入浴

亀の井ホテル塩原

 

基本情報

○日帰り入浴時間 10:30〜 19:30
○日帰り入浴料金 700円  
○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

○タオル     200円(ロゴあり) 

〇公式HP                 https://kamenoi-hotels.com/shiobara/

○混雑度     お風呂で会った人数 5人

○個人的オススメ度 ★★★★☆

 

場所・電話番号

〇住所  栃木県那須塩原市塩原1256

〇電話番号  0287-32-2845

 

泉質

■源泉   鹿股2号源泉

■泉質   ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

     (含塩化土類-食塩泉)

■温度             49.3度  pH 6.23

■成分総計  3763mg

 

塩原温泉郷について

 

 

塩原温泉郷の開湯は806年と伝えられ、1200年以上の歴史ある温泉です。正確には塩原温泉と言う温泉はなく、塩原十一湯(大網、福渡、塩釜、塩の湯、畑下、門前、古町、中塩原、上塩原、新湯、元湯)と呼ばれる温泉の集まりで、150もの源泉があります。

合計で30件以上の旅館が軒を連ねる、栃木県を代表する温泉です。

 

福渡温泉は「ふくわた」と読みます。塩原温泉郷に向かう道中では、大網温泉の次に現れるのがこの福渡温泉。1884年の塩原街道の整備に伴い、徐々に湯治場として栄え、門前や古町温泉とともに、明治時代には塩原温泉郷の中核を担っていました。

 

戦前の福渡温泉(絵葉書個人所有)

戦前の福渡温泉は高楼の旅館が林立する温泉街でしたが、1949年の福渡大火で焼失。昔の面影をとどめる旅館はありません。写真奥に見えるのは現在の福渡橋付近と思われます。ひと際目立つ4層の楼閣は現在の松楓楼松屋です。

 

かんぽの宿塩原は塩原温泉郷でもここだけの黄色のお湯で人気です。

 

5.外観・館内・お風呂

 



 

 

亀の井ホテル塩原は塩原ビジターセンターのすぐ隣にあるホテル。

かつてはかんぽの宿塩原でしたが、2022年7月からリブランド。

亀の井ホテル塩原になりました。

 

かんぽの宿塩原は塩原温泉郷でも日帰り入浴が人気のホテルでしたが、

リブランド後も、昔と変わらず日帰り入浴を行ってくれています。

なんなら昔は時間が14時半までと短かったのですが、今は19時半まで受付けてくれるので、前よりも利用しやすくなりました。

 

分類的には福渡温泉に位置づけられますが、福渡温泉の温泉街からは離れており、

温泉も塩の湯温泉から引き湯しているため、福渡温泉と呼べるかは微妙なところ。

 


外観は旧かんぽの宿時代からほとんど変わっていません。

いかにもかんぽの宿って感じの外観です。

 

 

ロビーは広く清潔感があります。

日帰り入浴料は700円。値段もほぼ据え置きです。

 


こちらは売店温泉まんじゅうなんかが売っています。

 

 

大浴場はこの先。簡単な休憩スペースもあり、爆睡している人もいました。

 

お風呂入り口。


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脱衣所です。ロッカーは無料の鍵式です。ドライヤーあり。

 

 

こちらが大浴場。お湯は珍しい黄色。

数多くの個性的な源泉があり、温泉好きを虜にする塩原温泉郷ですが、黄色の温泉はここだけです。

 

 

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉 

旧泉質名では含塩化土類食塩泉。

贅沢にも源泉かけ流しです。

 

塩原温泉郷に多い食塩泉。なめると薄い出汁のようなしょっぱさがあります。ただ、食塩泉は普通このような黄色になったりはしません。

こちらは僅かに鉄分を含むため、このような色になるようですが不思議。

 

メイン湯船の横に小さな浴槽。

こちらは温泉ではなさそうですが、微細なバブルのジャグジーになっていて、泡で少し白濁しています。

鮮やかな黄色の温泉との対比が美しいです。

 


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露天風呂もあります。

こちらは少し熱めです。壁で囲まれているため、眺望はあまりまりません。気になるのは、内湯と違ってお湯の色が透明であること。


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源泉が違うのかと思いましたが、露天風呂は循環濾過のため、黄色ではなく透明になるそうです。なので温泉を楽しむなら内湯がオススメです。

 

黄色の温泉は珍しいためか、こちらの宿は日帰り入浴でも人気があります。成分総計も3000mgを超える濃い温泉ですが、ガツンとは来ず、入りやすい温泉なのでオススメです。日帰り入浴のお客さんは塩原でも多い方だと思います。

 

 

 

温泉分析書 わずかに鉄分を含む食塩泉


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成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉となります。旧泉質名では含塩化土類-食塩泉。

 

もう一つここの源泉の特徴としては、遊離二酸化炭素の量が比較的多いこと。遊離二酸化炭素は炭酸泉のことでシュワシュワのもとです。

これが250mg以上で温泉の定義に該当しますが、こちらは501mg含みます。

ただ、お湯にシュワシュワ感や泡付きはありませんでした。

ちなみに二酸化炭素泉(炭酸泉)を名乗るには遊離二酸化炭素が1000mg以上必要です。