大露天風呂の日記

現在662湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

福島県の温泉
栃木県の温泉
群馬県の温泉
新潟県の温泉
千葉県の温泉
山梨県の温泉
埼玉県の温泉
静岡県の温泉

白骨温泉 泡の湯旅館 乳白色の大露天風呂とシュワシュワ炭酸硫黄泉に日帰り入浴

 

 
基本情報 


 
【日帰り入浴時間】

10:30〜14:00(受付13:30まで)

【日帰り入浴料】

1000円

【タオル】

200円

【露天風呂】 

あり

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

露天(混1)

【客室数】

20室

【公式HP】

https://www.awanoyu-ryokan.com/

【個人的オススメ度】

★★★★★

 

 

住所・電話番号 


 
【住所】

長野県松本市安曇4181

【電話番号】

0263-93-2101

 

 

泉質


 
 ■源泉

新泡の湯源泉

■泉質   

含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉

(土類硫化水素泉)

■温度           

36.0度

■pH値

pH6.4

■成分総計  

1412mg

 

長野県 白骨温泉ってこんなところ



f:id:zenigame1:20240703221129j:image

白骨(しらほね)温泉は長野県松本市にある温泉。上高地にもほど近い風光明媚な場所にあります。

鎌倉時代には既に湧出していたとされ、戦国時代には武田信玄も湯治に利用したと伝えられています。

本格的には湯宿が開かれたのは江戸時代以降。

 

温泉成分が付着して湯船が白くなることから、白船温泉などと呼ばれていたようですが、大正時代以降、白骨温泉が定着。

 

北アルプス乗鞍岳山麓にあり、アクセスは良くありませんが、秘湯的な雰囲気と乳白色の温泉が大人気。

10件ほどの旅館がありますが、全体的に高級な宿が多く、ひなびた湯治宿はありません。

日帰り入浴は約半分ほどで可能です。

 

宿泊すれば超高級旅館


f:id:zenigame1:20240703222145j:image

泡の湯旅館は白骨温泉で最も有名な旅館。

白骨温泉を象徴する混浴大露天風呂が人気です。

宿泊すれば3万円はくだらない超高級旅館なるも、昔から日帰り入浴が可能です。


f:id:zenigame1:20240703222541j:image

泡の湯は趣ある木造の本館と鉄筋の新館からなり、宿泊者用の正面玄関は本館側にあります。


f:id:zenigame1:20240703222521j:image

ただし、日帰り入浴の場合、入口は別です。

新館裏側のバックヤードのようなところから入ります。


f:id:zenigame1:20240703223237j:image

超人気旅館ゆえ、日帰り入浴は10時半から13時半のわずか3時間。

混雑する場合は制限がかかるほどです。


f:id:zenigame1:20240703223519j:image

日帰り入浴は1000円。

タオルは200円です。ロゴ入りなのが嬉しい。


f:id:zenigame1:20240703223825j:image

館内はこんな感じ。裏口から入るとほぼお風呂に直結。

本館の正面玄関からだとエレベーターで降りたりと、ちと遠いのです。


f:id:zenigame1:20240703224022j:image

お風呂の全容。

男女別の内湯と小さな露天風呂の他に、混浴の大露天風呂があります。

男性は全て繋がっていますが、女性の場合、混浴露天風呂の入口は別です。

 

飲泉もできます


f:id:zenigame1:20240703224402j:image

浴室の前に飲泉所があります。

まずはお味を拝見。


f:id:zenigame1:20240703224610j:image

青白く輝く神秘的なお湯。

炭酸とたまごスープを足したような独特なお味。

まずくはありませんが、うまくもありません。


f:id:zenigame1:20240703224718j:image

ちなみに泡の湯に宿泊すると、この温泉で炊いたお粥をいただけます。ほんのりと卵のような後味(もちろん入っていません)がして美味しい。

 

ぬる湯がたまらない!シュワシュワの炭酸硫黄泉


f:id:zenigame1:20240703225122j:image

早速お風呂へ。

内湯はこんな感じ。

右の青白い透明なお湯が源泉。37度のぬる湯です。

左の乳白色の温泉は40度前後に加温されています。

 

こちらの源泉はもともとは透明なのですが、加温すると白濁するそう。不思議です。


f:id:zenigame1:20240703225507j:image

光の加減によっては、このように見事なブルーのお湯に。

源泉温度は37度。ぬるめで長湯できる温度。

夏にはぴったりです。

 

泉質は含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉。

旧泉質名は土類硫化水素泉で、非常に珍しい泉質。

 

泡の湯という名前のとおり、源泉非加熱の湯船は気泡がすごい。

炭酸ガスは299mgで炭酸泉と呼べるレベルではないのですが、

信じられないくらいのすごい泡。

 

湯口から炭酸の気泡がシュワシュワと出ており、くすぐったいくらいに体に当たります。これがもう本当に気持ちいいんです。

10分も浸かれば、炭酸ガスの効果で体の芯からポカポカしてくる感じひます。

 

秘密は温度。40度以上あると炭酸ガスが飛んでいますが、こちらは37度とぬるいため、炭酸ガスをそのまま感じることができます。

ぬる湯口で炭酸ガスを含む硫黄泉は全国的にも非常にめずらしい。

 

しかも!こちらの温泉はpH6.4。

硫黄泉の場合、通常は酸性に近くなるのですがこちらは中性。

硫黄分も6mgと意外と少ないのです。

そのため、見た目に反して刺激はまったくなく、柔らかいお湯。

優しい温泉なので、肌が弱い人でも大丈夫だと思います。

 

さすが白骨温泉。泉質だけでも人気な理由がわかります。

 

f:id:zenigame1:20240703230637j:image

内湯に隣接して小さな露天風呂。

ここは加温されているため、白濁しています。

 

白骨温泉の代名詞である大露天風呂


f:id:zenigame1:20240703230745j:image

こちらが名物の混浴大露天風呂。

白骨温泉といえばこちらのお風呂が紹介されるほど有名です。

白濁の大露天風呂は、文句なしに最高すぎて感動。

とにかくビッグスケールです。

3本の湯口から滝のように温泉が注がれています。

これ全部が源泉かけ流しなのだからすごい。

 

滝から注がれる温泉は源泉そのままで、ぬる湯です。

湯船は半分に分けられており、奥が少し熱め、手前がぬるめです。

加温された源泉が奥側の湯船の中に注がれています。


f:id:zenigame1:20240703231710j:image

上からみるとこんな感じ。

※宿の方の許可を得て、チェックイン後の誰もない時間帯に撮影したものです。

 

泡の湯旅館は白骨温泉で最も人気な旅館。

乳白色の大露天風呂もさることながら、シュワシュワの内湯も素晴らしい。近くにあったら何度でも通いたいくらい。

こちらの温泉に浸かれば、一瞬で白骨温泉のファンになると思います。

 

温泉分析書 炭酸は意外と少ない

f:id:zenigame1:20240703232043j:image

 

溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1412mgで1000mgを超えます。

陽イオンはカルシウムとマグネシウム、陰イオンは炭酸水素イオンが20%を超えるので、カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉となります。

 

また特殊成分として、硫黄分を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは6mg含みます。

 

その他、遊離二酸化炭素炭酸ガス)が1000mg以上あると炭酸泉となりますが、こちらは299mgで意外にも多くありません。

 

以上より含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉となります。