大露天風呂の日記

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肘折温泉 ゑびす屋旅館 炭酸を感じる少しぬるめのお湯に日帰り入浴

 

 

基本情報
 

【日帰り入浴時間】

11:00〜16:00

【日帰り入浴料】

300円

【タオル】

165円(ロゴあり)

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1・貸切1)

【客室数】

9室

【公式HP】

https://yebisuya-hijiori.com/

【個人的オススメ度】

★★★★☆

 

 

住所・電話番号
 

 【住所】

山形県最上郡大蔵村南山526

【電話番号】

0233-76-2008

 

泉質
 

■源泉

組合2号源泉、組合3号源泉、組合5号源泉

■泉質   

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉

(含重曹食塩泉)

■温度           

 65.9度 

■pH値

pH6.6

■成分総計  

3410mg

 

 

 

ジャズが流れるオシャレな雰囲気



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ゑびす屋旅館は肘折温泉の南側にある旅館。


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肘折温泉のメインストリートは郵便局前で鉤の手にようにクランクしており、そこから南側へと続いています。


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このあたりには肘折温泉で最も高級な丸屋などが並びます。

丸屋はちょっとオシャレで若者にも受けそうな旅館。

湯治宿メインの肘折温泉ではちょっと異質な感じ。 

昔は日帰り入浴できたのですが、現在は不可になっています。


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夜になればこんな感じ。

行き交う人も足を止めて写真を取るほどの美しさ。

日帰り入浴できそうなオーラはなし。


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一方のゑびすや旅館は肘折温泉によくある感じの湯治宿。

日帰り入浴で訪れるのは2回目。

前回は飛び入りで入りましたが、今回は事前に電話してみました。

「今日は混んでいないので16時くらいまで大丈夫です」とのこと。


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パット見は普通の旅館なのですが、館内はジャズが流れるオシャレな雰囲気。

ご主人はちょっと若い。

日帰り入浴はなんと300円!

安すぎる。

共同浴場上の湯よりも安く、肘折温泉最安でした。


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タオルは165円。ロゴ入り。


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宿オリジナルの入浴剤も売っていました。

その名も石抱の湯。


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石抱温泉は肘折温泉から車で10分程行ったところにある野湯。

炭酸が多く、その昔石を抱いて入ったことからこの名になったそう。

ダート道で、駐車場からは徒歩で藪漕ぎ。

よほどの温泉好き以外は足を踏み入れないほうがいいです。

ゑびす屋旅館はこの野湯を管理しています。


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音響機器は相当こだわっているよう。

大画面のスクリーンにはWOWOWのジャズチャンネル。

この機器達は何十万円するんでしょうか。もっと高いのかも? 

間違って触ったりしないように慎重に廊下を移動。

 

鑑賞用のソファーも置かれ、上質な空間になっています。

 

少しぬるめで入りやすい大浴場


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大浴場は音響エリアの少し奥の廊下。

左側が浴室です。


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脱衣所。


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こちらが大浴場。露天風呂なし。

肘折の宿は基本的に露天風呂はありません。

狭いエリアに宿が密集しているのと、冬季は日本有数の豪雪地帯のため、露天を作るのが難しいのだと思います。

 

サイズ的には10人くらい入っても大丈夫そう。

大きな宿ではないので、小さなお風呂だと思ってましたが全然広い。


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男性用と女性用で脱衣所は2つあり、お風呂は繋がっている感じ。

混浴のようですが、女性用風呂は別にあったので、現在は混浴として使っていなそうな感じでした。


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お湯は少しブルーが入った笹濁り。

比較的熱めのお湯が多い肘折温泉ですが、こちらは少しだけぬるめで入りやすい。

ぬる湯が好きな私としては、かなりイチオシ。

ついついウトウトしてしまう気持ちよさでした。


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泉質はナトリウム・塩化物-炭酸水素塩泉。

旧泉質名では含重曹食塩泉。

鉄の匂いと微塩味のする温泉。

その他、炭酸ガスも357mgと比較的多めに含んでいます。


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組合2、3、5号源泉を使用。

肘折温泉の他の旅館と同じオーソドックスな源泉ですが、

パチパチしており、心なしか炭酸が強いような感じがしました。

味も少しサイダーのような炭酸味。

 

貸切風呂も選べます


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ちなみにゑびす屋旅館には貸切風呂もあります。

以前訪れた際はこちらに案内されました。

貸切風呂はぬるめという感じではなく、ちょっと熱めでした。

 

受付の際、「大浴場ですか?」と聞かれたので、貸切風呂と大浴場を選べるようです。

個人的には大浴場の方が好みでした。

 

ゑびす屋旅館は肘折では珍しい少しぬるめのお湯。

炭酸を感じるお湯は、長湯してウトウトしたくなる気持ち良さでした。ジャズや音響好きの方にもオススメです。

 

温泉分析書 重曹を含む食塩泉

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは3410mgでかなり濃い温泉。

陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉です。

 

鉄を感じるお湯ですが、鉄分は2.3mg。含鉄泉は20mg以上なので泉質名にはなりません。

 

また、遊離二酸化炭素炭酸ガス)を357mg含んでいますが、炭酸泉は1000mg以上なのでこちらも泉質名に出てきません。

 

その他、美肌成分と言われるメタケイ酸が146mg、殺菌作用のあるメタホウ酸が54mgで比較的多めに含まれています。