基本情報
【日帰り入浴時間】
日出〜日没
【日帰り入浴料】
無料
【露天風呂】
あり
【お風呂の数】
露天(混浴1)
【個人的オススメ度】
★★★★☆
泉質
不明
山形県 石抱温泉ってこんなところ
場所的には肘折温泉の一部で、肘折温泉外街から銅山川の上陸へ車を走らせること10分程。
手つかずの大自然の中にポツンとある野湯です。
山形県唯一の野湯です
石抱温泉は山形県でも唯一の野湯。
銅山川の砂防ダムから更に上流に行ったところに、ひっそりと湧いています。
70年近い歴史を有する文化財のダムです。
石抱温泉は温泉好きにはよく知られた露天風呂ですが、入れるかどうかは運次第。
肘折温泉の案内看板にも小さく「石抱温泉へ至る」と書かれています。
石抱温泉は野湯ではありますが、肘折温泉のゑびす屋旅館が管理しています。たまに掃除もされているよう。
無料で入れますが、石抱温泉に入る際はゑびす屋旅館に連絡します。
温泉街にそこまで大きな被害はありませんでしたが、対岸や下流の肘折いでゆ館などが被害を受けました。
そしてこの時、橋が落ちるなど、石抱温泉へと至る道が大きな被害を受け、ここ数年は行くことすらできない幻の秘湯になっていました。
銅山川の氾濫から四年。
そろそろ復旧したのではないかと思い、一か八かで試しに行ってみることに。
温泉街から銅山川沿いにダート道を進みます。
バリケードなどもされておらず、問題なく行けそうです。
ダート道はフラットで意外と走りやすい。
川沿いのため、高低差もなく、怖い坂道なんかもありません。
唯一ひやひやしたのはこの仮橋。
豪雨の際に落ちたと思われる橋の部分。
敷鉄板だけの超簡易的な橋で、本当に通って大丈夫?って感じ。
橋から見るとこんな景色。
特に問題なく通行できました。
さらに進みます。一瞬フラットダートが途切れて舗装路に。
もう一つ橋を渡りますが、そちらは完全に舗装されたコンクリートの橋で安心でした。
駐車場からは藪の中を歩きます
道路はここで終点。
肘折温泉街からは案外近く、2キロほど。
ついに念願の石抱温泉へ到着。
車も何台か十分停められるスペースがあります。
ここからは徒歩で温泉へ向かいます。
しかしどちらに行けばいいものか?
道路の進行方向にうっすらとケモノ道があったので、ちょっと進んでみましたすぐに深いヤブ。どうやらここではないよう。
うもれかけた石抱温泉と書かれた石。
数々の温泉ブログで見てきた石抱温泉のシンボル。
これがあるので、かろうじてここが石抱温泉だとわかります。
この石の右方向へへ進むのが正解でした。
駐車場から右奥へ伸びる道を進みます。
熊が出たら終わりですね、、、
それにしてもひでえ道。。
野湯に行くからには、これは覚悟しなくてはなりません。
ほぼ藪漕ぎ。草も気持ち悪いくらいにデカイです。
ミヤマシシウド?か何かが生い茂る道。
5月下旬でこれなので、真夏なんて草で見えなくなってそう。
駐車場からは徒歩5分程でつきます。
藪漕ぎが長時間だと萎えますが、五分なら我慢。
ですが、野湯に対する熱い思いがないと、ここで敗退でしょうね。
突如現れる石の露天風呂
ついに見えた!ここが念願の石抱温泉。
密林の中に忽然と露天風呂が現れます。
もちろん屋根もなければ脱衣所なんてものもなし。
ここで服を脱いでさっそく入ります。
ですが、すごい量の蚊が飛んでいて、ここで脱ぐのはなかなかの覚悟がいります。虫が苦手な方は無理かも。
お湯は青緑の色の濁り。
系統はやはり肘折温泉に近い。
野湯なので藻的なものも多少浮いています。入るからには見て見ぬふりもできないので、洗面器で軽く排出。
いろいろな方のブログを見ると、藻だらけで、とんでもなく汚いときもあるようですが、この日は掃除されたばかりなのか野湯にしてはキレイ。
あまりにも汚かったら、さすがにやめようと思っていましたが、これなら入れる!
さっそく足をつけてみると、うっ 底はぬるぬる。
まあキレイではありませんが、入れないことはない。
野湯だと、たまにヒルがいたりもするのですが、こちらは視認できた限りいなそうなので安心。。
底からプクプクとお湯と炭酸ガスが湧いています。
石抱温泉はその昔、炭酸ガスが非常に多く、湯治客は体が浮かばないよう石を抱いて入ったことから、この名前になったそう。
さすがに体が浮くほどの炭酸は感じなかったですが、肘折温泉よりも炭酸は多めに感じました。
泉質は不明ですが、なかなかよいお湯です。
ですが虫やら藻がやはりちょっと気になる。長湯はせずにそそくさと退散しました。
石抱温泉は完全なる野湯。
たどり着けるか、入れるかは行ってみないと分かりません。
決してキレイではないので、上級者向けの温泉です。
温泉分析書
野湯なので当然ありません。