基本情報
【日帰り入浴時間】
11:00〜14:00
【日帰り入浴料】
300円
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【客室数】
11室
【公式HP】
http://ryokanyuzo.com/index.html
【個人的オススメ度】
★★★★☆
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0233-76-2151
路地裏にある小さな旅館
旅館勇蔵は狭い路地沿いにある小さな宿。
道はかなり狭くひやひや。
ちなみに肘折温泉には旅館伝蔵という似たような名前の宿がありますが、こちらは日帰り入浴不可。
横から見ると3階建てです。
肘折温泉の旅館は駐車場が離れたところにあり、場所も分かりにくいところが多い。
こちらの駐車時は隣りにあるので分かりやすかったのですが、
裏を書いた結果、肘折温泉の狭い路地をグルグルするはめに。
わからない場合は、宿の前に車を停めて直接聞くのが手っ取り早い。
少し前までは日帰り入浴お断りだったのですが、
ダメ元で電話してみたところ、ご主人ぽいお方。
「今日ですか?やってますけど」とちょっと朴訥な感じ。
おっ やってましたか!
小さな旅館なので館内はアットホームな感じ。
肝心のロビーの写真を取り忘れました。
旅館勇蔵どの旅館にもある帳場的なものがなく、ちょっと戸惑い。
「すみませーん」と声を掛けると、奥の部屋からご主人。
日帰り入浴は300円です。
紫水晶が飾られた内湯
お風呂は一階です。
男女別の大浴場の他、貸切風呂もあるみたいです。
肘折温泉は貸切風呂がある率が高い。
小さな旅館でも、必ず1箇所はあるイメージ。
脱衣所。チョコミント色の壁にびっくり。
椅子の上に脱衣籠が2つ置いてあります。
こちらが内湯。肘折らしいシンプルな浴室。
露天風呂もないですが、肘折温泉はこれでいいんです。
長方形の湯船にグレー系の濁りが入ったお湯。
浴室を外から見るとこの部分。
外から見て、ここがお風呂だとは気づかないでしょう。
外から見ても渋くていい感じですね。
すぐ隣が路地になるため、景色的なものはありません。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
旧泉質名では含重曹食塩泉。
源泉は組合3号源泉と5号源泉を使用。
肘折温泉の多くの旅館は、2号、3号、5号源泉の混合なので、
ここはちょっとだけ違う。
炭酸ガスは他よりかなり少なめですが、美肌成分のメタケイ酸は少しだけ多め。
鉄分と炭酸も含む温泉で、成分総計は3500mgを超える濃厚な温泉。
組合3号源泉は温泉街の一番南。銅山川の砂防ダム付近にあります。
もうもう湯けむりをあげる源泉。
肘折温泉の観光案内板には温泉ドームと書いてありました。
これが温泉ドームかしら?
3号源泉は不動の湯と呼ばれ、1970年に掘削自噴した比較的新しい温泉。毎分466リットルという豊富な湯量を誇り、現在肘折温泉の多くの旅館に供給されています。
源泉はかなり熱い。不容易に触ると絶対やけどします。
そんなわけで、お湯はちょっぴり熱めでした。
意外にも浴室の雰囲気に溶け込んでいて気づかなかったのですが、
浴室の角になぜか紫水晶が飾ってあります。
ブラジル産だそう。
どなたかが寄贈したもののようです。
水上館のお風呂は紫水晶の湯口です
まさか肘折温泉にもあるなんて。
紫水晶って、お風呂に飾るとなんかいいことあるのかしら?
カランはひとつだけ。
小さなお宿なので設備面では弱いです。
強烈な懐かしさを感じるアロエのボディーソープ。
最近めっきり見ないですが、どこかに売っているでしょうか?
山菜が超おいしい旅館です
ちなみに旅館勇蔵は山菜が美味しい旅館として有名。
これで1泊2食付1万円ぽっきりというから驚き。
以前宿泊した際に感動したので、合わせてご紹介。
これはアケビの新芽。ほかの旅館では見たことない。
しかも甘い実の部分ではなく、皮の部分を料理して食べるのです。
独特のほろ苦さがあり、個人的には好き。
アケビの新芽まで食べられるなんてびっくり。
新芽もほろ苦く、くるみと絶妙にマッチ。
これは赤こごみの油炒め。
赤こごみも初体験。その名の通り、茎の部分が赤いこごみ。
正式名称はキヨタキシダというらしい。
一般的なこごみとは別物で、山形ではこごみよりも美味しいとされ、重宝されているそう。
ゼンマイのような食感でこれも美味しい。
朝食も山菜づくし。
これはワラビに辛味噌を乗せたもの。
初めての組み合わせですが、辛味噌ととても合いますねえ。
こちらはこごみ。
生姜と絶妙にマッチし、食感もよい。
エグミは全く、柔らかくて超美味しい。
個人的にはこれが一番感動しました。
5月は山菜ですが、秋のきのこ料理も評判みたい。
これは秋になったらまた訪れたい旅館です。
旅館勇蔵は温泉もよいですが、宿泊して滋味豊かな山菜料理を楽しむのもおすすめです。
温泉分析書 重曹を含む食塩泉