基本情報
【日帰り入浴時間】
8:00〜20:00
【日帰り入浴料】
500円
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【客室数】
9室
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★★☆
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0233-55-2539
泉質
■源泉
羽根沢源泉
■泉質
含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
(含重曹食塩硫黄塩泉)
■温度
45.2度
■pH値
pH8.3
■成分総計
3697mg
館内はちょっとオシャレな雰囲気
松葉荘は3件並ぶ羽根沢温泉の旅館のうち、一番奥にある旅館。
羽根沢温泉の旅館は全部そうですが、建物はかなり年季が入っています。
日帰り入浴可能か電話したところ、「今この時間なら大丈夫です」とのこと。数年前まではコロナ禍の煽りを受け、日帰り入浴を休止していましたが、最近は復活したようです。
それでも、3件の旅館の中では一番日帰り入浴のタイミングが難しい。
玄関はのれんがかかっていて、ちょっといい雰囲気。
玄関に入ると。
玄関マットに堂々と横たわって寝ている犬。
何もそこで寝なくてもいいような。
「えっ 何か?」みたいな顔。
私の存在に気づき、一瞬チラ見されましたが、気にせずそのまま寝ていました。
そうこうしていると、宿のおばあちゃんが登場。
女将さんが2階でお掃除中なので、お代は後でいいとのこと。
先に入っていいなんて、太っ腹じゃないですか。
大浴場は一階の廊下奥。
外観はくだびれていますが、館内はいい感じの雰囲気。
所々に置かれた間接照明もオシャレだったり。
良く見れば古さはありますが、なんとかきれいに見せようという努力を感じます。
小物類もなんかもこだわってそう。
羽根沢温泉の他の2件の旅館は、見た目もボロいですが、館内も古くおしゃれな感じはなし。
なので、松葉荘が3件の中では一番こぎれないな感じします。
こちらがお風呂入口。
階段で少し下りた先にあります。
正面が男湯、左手が女湯です。
ちなみに宿泊しても男女の入れ替えはありません。
少し暗めで落ち着いた雰囲気の浴室
洗面台は男湯と女湯の間にあります。
なのでこれは男女共用。
洗面台は新しくてキレイです。
脱衣所。ここも間接照明でいい感じの雰囲気です。
一つ気になったのは、のれんの位置。
角度によっては外から見えちゃいそうな。
いや絶対見える。
こちらが大浴場。ん〜なかなかいい雰囲気。
木造の床に白いタイルの浴槽がはめられています。
木造の床にタイル風呂をはめるというのは、初めて見ました。
浴槽はもともと一つだったようで、中央の壁で男女が仕切られています。
カランは2つ。鏡はなし。
設備面ではちょっと弱いかも。
泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
旧泉質名では含重曹食塩硫黄塩泉です。
もちろん源泉かけ流しです。
無色透明の温泉ですが、羽根沢温泉は特徴だらけの個性的なお湯。
まずは匂い。石油の掘削中に湧出した温泉だけあり、お湯は強めのアブラ臭。ガソリンに近い匂いです。
なので、浴室に入った瞬間、ふわっとガソリンの匂いがします。
ちなみにアブラ臭のする温泉は山形県では唯一。
硫黄も含んでるため、アブラ臭に硫黄臭も混ざり、独特の刺激臭。
なんですが、なぜかクセになりそうな感じ。
もう一つはトロミ。
pHは8.3でそこまで強いアルカリ性ではないのですが、
重曹を含むためか、お湯にはかなりのトロミがあり、
お湯に浸かると体中がヌルヌル。これはすごい。。
アブラ臭がするヌルヌル温泉なんて、早々ありません。
温度は熱め。羽根沢温泉の旅館はすべて同一の源泉ですが、どの旅館も熱めです。
この日はそこまで熱くはなかったのですが、日によってはかなり熱い日もあります。
以前真夏に訪れた際は超熱くて入るのに苦労したほど。。
食塩を含むため、出汁のような味も。
食塩が皮膚をパックするため、温まりがよく、お風呂からあがってもしばらくポカポカが続きます。
成分総計は3500mgを超える濃い温泉です。
これだけ個性豊かな温泉だと、ガツンと入った感があります。
お風呂から上がって、女将さんに500円を支払います。
玄関マットにはまだ先程の犬が転がっていました。
「犬邪魔ですよね?」と女将さん。
いえいえ可愛いので気にしないです。
外観からは信じられない料理のクオリティ
ちなみにこちらの旅館、食事がめちゃくちゃ美味しい。
失礼ながら、外観からは想像できないほどかなり凝った料理がでます。
凝りすぎてて何だか忘れましたが、これが一番うまかった。
以前宿泊した際、宿泊費が安いのであまり期待はしていなかったのですが、あまりの美味しさにびっくり。
しかも量も多くて大満足。
小鉢類も手が込んでいます。
これを見ただけで、料理のクオリティが高いのが分かりますね。
馬刺しもうますぎる。
珍しい塩味の芋煮。
山形県は内陸が醤油、庄内は味噌味ですが、塩というのは初めて。
この宿オリジナルかも。
これも美味しかったですねえ。
羽根沢温泉は旅館の建物はどこもボロいのですが、どの旅館も食事がとにかく美味しい。
松葉荘はその中でも一番かも。
しかも3件とも宿泊費は激安。
そんなわけでも私も何度も泊まっています。
昭和のくたびれた旅館しかない温泉地ですが、どの旅館も食事をかなり頑張っており、ありえないくらいのコスパの良さ。日帰り入浴もいいですが、ぜひ宿泊もオススメです。
温泉分析書 重曹と食塩を含むアルカリ性の硫黄泉
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは3697mgで1000mgを超えます。
陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉となります。食塩と重曹を含む温泉。
また特殊成分として、総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉となり含硫黄とつきます。
こちらは2.8mgでギリギリ硫黄泉。遊離硫化水素(ガス成分)ではなく、ほとんどが硫化水素イオンとして含んでいるのも特徴的。