大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

東山温泉 伏見荘 ホスピタリティ溢れる旅館で完全かけ流し湯に日帰り入浴

伏見荘

 

 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度
 

 
○日帰り入浴時間 11:00〜20:00

○日帰り入浴料金 600円 
○露天風呂    なし
○お風呂の数      内湯(男1・女1)

○客室数     16室

○タオル     150円(ロゴなし)

○公式HP     http://www.aizu-city.net/fushimi/

○混雑度        お風呂で会った人数 2人 

○個人的オススメ度 ★★★☆☆

 

2.場所・電話番号


 
〇住所 福島県会津若松市東山町大字湯本下原257-1

〇電話番号   0242-27-2944

 

 

3.泉質

 

■源泉   組合混合泉

      (協同組合1,2,4号泉、伏見ヶ滝泉)

■泉質   ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉 

      (含塩化土類芒硝泉)

■温度                46.0度

■成分総計  1553mg      pH8.0

 

 

 

4.東山温泉について

 


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東山温泉は今から約1300年前の奈良時代天平年間に行基によって発見されたと言われる温泉。行基といえば東大寺の大仏造営に携わった高僧です。三本脚のカラスに導かれて発見したと伝えられています。

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江戸時代には会津藩の保養所が置かれるなど、湯治場として栄えました。この上級武士の保養所は現在でも向瀧という旅館として残っています。戦前の写真には向瀧の他、新滝旅館や不動旅館も見て取れます。東山温泉の老舗旅館は〇〇滝という名前の旅館が多いのも特徴。

 


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訪れる人を圧倒する威風堂々たる向瀧の建物は、国の登録有形文化財に指定され、東山温泉のシンボルとなっています。

 

そんな東山温泉は数々の著名人をも魅了した名湯。幕末には新撰組土方歳三が入湯し、美人画で知られる竹久夢二歌人与謝野晶子も東山温泉に度々訪れています。

現在では芦ノ牧温泉と並ぶ会津奥座敷として、大小様々な規模の旅館が立ち並びます。

5.外観・館内・お風呂

 


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伏見荘は東山温泉街の奥まった場所にある中規模旅館。

隣にはおやど東山があります。


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ロビー。ホテルですが、家庭的な雰囲気です。

常連さんと思われるお客さんで館内は賑やかな感じでした。

日帰り入浴を乞うと中からご主人が。

「今お風呂いっぱいなんです。。あと30分位すれば空きます」とのこと。


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ちょうどお隣にあるおやど東山に入浴して時間を潰すことにしました。こちらがおやど東山。

 

30分後再び伏見荘にチャレンジ!すると今度は女将さんが出てきて、「おまたせして申し訳ない」と入浴料を100円引にしてくれました。

そこまでしていただいてホントに恐縮です。

 

入浴料は本来なら600円です。タオルは150円で買えますがロゴ無しです。


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このお宿の温泉は濾過なし、循環なしの純粋な源泉かけ流しだそうです。これは期待が高まります。


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お風呂は階段でワンフロア降りたところにあります。

浴室前には昭和レトロなシェーバーの自販機が。

本当に買えるのかどうかはわかりません。


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お風呂入り口。なかなか渋くていいですねえ。

奥にちらっと写る扇風機もいい感じです。


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ちょっと薄暗い脱衣所。

この引き戸がなかなか固く、右から開ければいいのか左から開ければいいのか分からず。。しばらく四苦八苦していると、中にいた先客のおじさんから、「左側ですよ」と助けていただきました。


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いよいよお風呂へ。内湯のみで露天風呂はなし。

アップの写真を撮り忘れましたが、ギョロッとした目のカッパのような独特なものでした。

 

浴槽はシンプルです。完全なる源泉かけ流しのお湯。

泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。

明らかなしょっぱさはありませんが、湯上がりにほんの少しベタつきがあるかな?くらい。味はちょっと苦いです。

源泉は東山温泉の多くの旅館で使用している組合混合源泉。

 

帰りに女将さんから「貴重な時間待たせちゃってごめんなさいね」と重ねてお詫びが。こちらは隣の旅館でお風呂を満喫して待っていたので全然気にしてなかったのですが、日帰り入浴客にもこんなに丁寧に対応してくれるなんてかなり好感が持てます。

お客さんが多いのも納得。

 

6.温泉分析書の説明


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溶存物質が1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。こちらは溶存物質が1553mg。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは、硫酸イオン、塩化物イオンなので、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉となります。

旧泉質名では含塩化土類芒硝泉という名前になります。