いろりの宿芦名
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 18:30〜20:00
○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○タオル バスタオル・フェイスタオル込み
○客室数 7室
〇公式HP http://www.ashina.co.jp/
○混雑度 お風呂で会った人数 2人
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0242-26-2841
3.泉質
■源泉 原瀧源泉
■泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
(含塩化土類芒硝泉)
■温度 58.0度 pH7.6
■成分総計 1860mg
4.東山温泉について
東山温泉は今から約1300年前の奈良時代天平年間に行基によって発見されたと言われる温泉。行基といえば東大寺の大仏造営に携わった高僧です。三本脚のカラスに導かれて発見したと伝えられています。
江戸時代には会津藩の保養所が置かれるなど、湯治場として栄えました。この上級武士の保養所は現在でも向瀧という旅館として残っています。戦前の写真には向瀧の他、新滝旅館や不動旅館も見て取れます。東山温泉の老舗旅館は〇〇滝という名前の旅館が多いのも特徴。
訪れる人を圧倒する威風堂々たる向瀧の建物は、国の登録有形文化財に指定され、東山温泉のシンボルとなっています。
そんな東山温泉は数々の著名人をも魅了した名湯。幕末には新撰組の土方歳三が入湯し、美人画で知られる竹久夢二や歌人与謝野晶子も東山温泉に度々訪れています。
現在では芦ノ牧温泉と並ぶ会津の奥座敷として、大小様々な規模の旅館が立ち並びます。
5.外観・館内・お風呂
いろりの宿芦名は東山温泉のちょうど真ん中あたりにある旅館。
民芸調の趣ある建物で、小綺麗な旅館です。
趣ある建物は1948年築で、向瀧ほどではありませんが、歴史を重ねた貴重なもの。
この日は雪がちらつき始め、なんともいい雰囲気を出しています。
この宿の日帰り入浴のハードルは超高い。
日帰り入浴は18時半からで、かなり遅めのスタート。
全体的に日帰り入浴開始時間が遅めの東山温泉の中でもダントツ。
18時半からでは遅すぎて、ちょっとお風呂に入ろうという時間帯は
ではありません。遠くから来る人なら尚更難しいでしょう。
というわけで、なかなか来る機会がなかったのですが、今回は東山温泉に宿を取り、満を持して訪れました。
めちゃめちゃ高そうな雰囲気の玄関。
当然リーズナブルな旅館ではないですが、宿泊してもそこまで高い旅館ではありません。会津の温泉はコスパの高い旅館が多いです。
館内に足を踏み入れるとまあすごい。
畳の座敷に、正面には土蔵風のお食事処。
宿の中は炭火のいい香りが充満しています。
イワナか何かを焼いてるような匂い。時間的にも食欲をそそられます。
受付には着物姿の美人スタッフさん。
日帰り入浴をお願いすると、「ご予約は?」と聞かれます。
実は事前に電話していたのですが、その時、特に予約は求められず、何名様でいらっしゃいますか?としか聞かれていませんでした。
「電話した者です」と伝えると、奥へ相談に行き、通してくれました。
事前電話してなかったからダメだったのかも。
ちなみに芦名は1日2組限定、1組3300円日帰り貸切入浴ができます。
入浴料は1000円。入浴料を支払うと、バスタオルを貸してくれます。
お風呂の場所までは、先程のスタッフさんが丁寧に案内してくれます。お風呂は2階にあります。
館内は花が活けてあったりと、ちょっとオシャレで小綺麗な感じを随所に感じます。
客室が並ぶ廊下を進みます。館内は意外と複雑です。
お風呂へ到着。
脱衣所は小さめ。ウォーターサーバもあり。
こちらがお風呂。全7室の小さな旅館なので浴槽はかなり小さめ。
半円形の湯船です。
泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。
旧泉質名では含塩化土類芒硝泉。
付着している白い成分はおそらく石膏。
ちょっと苦味のあるお湯で、ほんの少しだけしょっぱいくらい。
源泉は近くにある原瀧と同じです。
続いて露天風呂へ。内湯から外へ出ると露天風呂ですが、
ぴったりと蓋がしてあります。
蓋のサイズがぴったりすぎて、お風呂だとは最初思いませんでした。
気づかずに踏み抜いたら落とし穴です。
蓋を外すとこんな感じ。板塀で囲まれているため、景色はありません。サイズも3人がギリギリくらいの小さな露天風呂。
楕円形の湯船はちょっとぬるめで気持ちいい。
小さいので知らない人と入るのはきついサイズ。
皆さん遠慮して順番に入るため、事実上貸し切りみたいになります。
ちなみに20時半以降は宿泊客専用で、部屋ごとの貸切利用時間になります。
芦名は東山温泉でも人気の小宿。日帰り入浴のハードルはちょっと高めですが、囲炉裏がある民芸調の旅館は雰囲気も抜群。
宿泊でも利用してみたい旅館です。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg以上の場合は単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%以上のものを並べて名前をつけます。こちらは溶存物質が1553mg。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは、硫酸イオン、塩化物イオンなので、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉となります。
旧泉質名では含塩化土類芒硝泉という名前になります。