大露天風呂の日記

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鎌先温泉「最上屋旅館」日帰り入浴ブログ|大正時代建築の木造旅館で味わう奥州の薬湯

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日帰り入浴の料金と営業時間

入浴時間

11:00〜14:00

入浴料 800円
タオル 300円(ロゴあり)
お風呂の数

内湯(男1・女1)

温泉の利用状況 源泉かけ流し(加温あり)
サウナ なし
貸切風呂 あり
混雑度 少し混んでいる
住所 宮城県白石市小原新湯5-3
電話番号 0248-84-2316

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鎌先温泉「最上屋旅館」とは?外観と館内

 

 

 

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最上屋旅館は江戸時代後期寛政年間争議の老舗旅館。

大正時代建築の本館は歴史を感じる重厚な雰囲気。

思わず足を止めてしまうオーラがあります。


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このアングルが好きです。松の感じもいいですね。

こちらは秘湯を守る会の会員宿で、目印の提灯も立派。

リーズナブルな価格で宿泊できるのも魅力。

 

鎌先温泉は湯主一條、すずきや旅館、最上屋旅館の3件のみで、日帰り入浴可能なのはここだけ。

かつては木村屋旅館という日帰り入浴可能な宿がありましたが、残念ながら閉業していました。

 


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ちなみに湯主一條は鎌先温泉で最も有名な宿。

国の登録有形文化財に指定された木造建築が見事な宿ですが、今ではかなり高級な宿になっています。


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話を戻して最上屋旅館へ。

館内はこんな感じ。宮大工の技が光る意匠があちらこちらにあります。


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日帰り入浴をお願いすると、「今日はお休みなんです」とのこと。

えっ 実は事前に電話をして営業しているのを確認していました。

 

その旨を伝えると、急いでお風呂の様子を見に行っていただき、まだ完全にはお湯が溜まっていませんが、それでもよろしければどうぞとのこと。

 

どうやら大女将が間違えて伝えてしまったのだそうです。

特別に入れていただいたことに感謝。

そして、ということは事実上貸切の利用。これはラッキー。

 

日帰り入浴は800円。


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タオルは300円。しっかりロゴ入り。


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ロビーはこんな感じ。

小物がオシャレですね。


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売店はお土産というより、お皿が売っていました。


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増改築を繰り返した館内は迷路のよう。


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お風呂は道路を挟んだ隣の棟にあります。


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なので一度2階に登ってから渡り廊下を通ります。


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渡り廊下から見える景色はこんな感じで、タイムスリップしたような気分になります。


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この階段を降りればお風呂です。


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お風呂前の廊下。ピカピカに磨かれ黒光りする廊下は老舗旅館ならでは。


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ずらっと並んだ洗面台。これもなかなかお目にかかれない年代物。

お風呂の外に洗面台があるというのが珍しい。

 

奥州の薬湯と称される笹濁りの湯


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それでは温泉に参りましょう。二重の暖簾は初めて見ました。


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脱衣所。ドライヤーは一つだけあります。


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こちらが大浴場。おお これぞ秘湯という雰囲気。

壁に使われている石は、白石市の観光名所である材木岩を模したもの。


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露天風呂はありませんが、窓の外の提灯がかっこええです。


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泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。

旧泉質名では含芒硝食塩泉。


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鉄分を含んだ笹濁りのお湯。

成分総計は2600mgを超えるかなり濃い温泉で、宮城県南部でナンバーワンの濃度。

奥州の薬湯と呼ばれる温泉は、食塩を豊富に含むためあたたまりが非常に良いです。


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源泉温度は36度のぬる湯ですが、加温されているため少し熱め。

味はめっちゃ鉄。ほのかにしょっぱいくらいの感じ。

加水なしの源泉かけ流しです。

 

個人的にはぬる湯のまま楽しみたいところですが、寒い東北ではぬる湯はあまり好まれないのか、ぬる湯の温泉はごく僅か。


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それにしてもここの浴室は独特。 

壁は漆喰なのか真っ白に塗り固められています。

木造の浴室に漆喰と石という面白い造りをしています。


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カラン。秘湯ですがシャワーもあり不足はありません。

 

まとめ:建物の雰囲気も温泉も素晴らしい

 

温泉 ★★★★★
設備

★★☆☆☆

景色 ★★★☆☆
コスパ ★★★★☆
日帰り入浴のしやすさ ★★★☆☆

 

最上屋旅館は鎌先温泉で唯一日帰り入浴可能な宿。

大正時代建築の建物や館内は非常に趣があり、これだけでも訪れる価値があります。

人気の宿ゆえ、日帰り入浴も普段なら比較的混み合います。

 

最上屋旅館の泉質と効能

源泉は36度のぬる湯ですが、少し熱めに加温されています。

鉄分をわずかに含み、お湯は笹濁り色を呈しています。

芒硝と食塩を主成分とする温泉ですが、塩味はあまりなく、鉄の味がメイン。

食塩濃度が高いため、あたたまりが良い温泉です。

その他、殺菌作用のあるメタホウ酸も54mgと比較的多めに含んでいます。

 


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ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(含芒硝食塩泉)

✓源泉 三宝の湯

✓温度 36.1度(温泉)

✓pH値 7.1(中性泉)

✓成分総計 2625mg

✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性うつ状態、皮膚乾燥症