大露天風呂の日記

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二岐温泉「柏屋旅館」日帰り入浴ブログ|秘湯気分を味わえる川沿いの自噴巌風呂

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日帰り入浴の料金と営業時間

入浴時間 11:00〜14:00
入浴料 880円
タオル レンタルフェイスタオル込み
お風呂の数

内湯露天(男1・女1)

自噴内湯(混浴1)

サウナ なし
貸切風呂 なし
混雑度 空いている
住所 福島県岩瀬郡天栄村湯本下二俣22-6
電話番号 0248-84-2316

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二岐温泉「柏屋旅館」とは?外観と館内

 

 

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柏屋旅館は二岐温泉の最も奥にある宿。

玄関からだと小さく見えますが、この裏側に斜面に沿って建物が建っています。

昔はもっとボロく、ひなび系の宿だったのですが、ここ最近リニューアルされ、小綺麗な感じに。


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二岐温泉の日帰り入浴可能率は100%

風呂レベルも高いので大好きな温泉地です。

 


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柏屋旅館ももちろん日帰り入浴可能なのですが、受付時間がちと短い。

決してアクセスがいいとは言えない二岐温泉

13時半までの受付だったので、しばらく来れずにいました。

 

ところがこの日電話してみるの14時までとのこと。

ちょっと伸びた?


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だだっ広い感じのロビー。15年ぶりの訪問ですが、そんなに雰囲気は変わっていないような。


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フロント。日帰り入浴は880円。


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タオルはこちらから借りるスタイル。

料金に含まれています。


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リニューアルはされていますが、所々昔ながらの物も。


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フロントが四階になっているため、エレベーターで一階へ。

お風呂は自噴巌風呂、桧風呂、滝ノ湯の3箇所。


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柏屋旅館の名物はなんといっても自噴巌風呂でしょう。

宿泊の時間帯は貸切風呂になりますが、日帰り入浴時間帯は混浴になります。滝ノ湯が男湯、桧風呂が女湯です。


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ということでまずは自噴巌風呂へ。

15年前に来たときはなぜかスルーしてしまったお風呂です。

入口部分はピカピカにリニューアルされていました。

ここでスリッパに履き替え。


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ドアを開けると異様にだだっ広い空間。昔は何だったのか気になる。


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喫煙所なんですかね?

 

ワクワクする渡り廊下の先にある自噴巌風呂


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ここからが巌風呂へ向かうハイライト。

川沿いギリギリに作られた渡り廊下を進みます。


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折りしても雪解けの時期。轟々と流れる川は迫力満点でした。

濁流だったら相当スリリングでしょうね。


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巌風呂の湯小屋に到着です。

本当に川スレスレに建っています。


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木造の脱衣所。


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何もないかと思いきや、ドライヤーだけはあります。


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こちらが自噴巌風呂。天然の岩盤をくり抜いた作られたお風呂。


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その岩盤の下から温泉が自噴しています。


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このタイプのお風呂は二岐温泉ではこちらと大丸あすなろ荘のみ。

湧きたての温泉なので、とにかく透明度がすごい。


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自噴巌風呂はだいたい熱いのですが、こちらもちと熱め。


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ただ、どこから湧いているのかはわからず。


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それよりも岩盤からちょろちょろと流れるお湯。

これも湯船に注がれています。


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岩から染み出すお湯は少しぬるめ。これも温泉みたい。


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シャワーなどはなく、椅子と桶のみという潔さ。

体を洗うなら男女別の大浴場の方が良いです。


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泉質はカルシウム-硫酸塩泉。

旧泉質名では純石膏泉。石膏だけの泉質はあまりお目にかかれない珍しい泉質。

特に二岐温泉は石膏の純度が高く、成分のほとんどが石膏です。

自噴風呂なのでもちろん源泉かけ流し。

惜しげもなくかけ流されています。


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続いて男女別のお風呂へ。

自噴巌風呂とは反対側にあります。


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この先がお風呂へ。

 

一本丸太の湯口がすごい大浴場


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こちらが滝の湯と桧風呂。

このあたりが一番リニューアルされている感じ。


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脱衣所も非常に清潔です。

まだ白木の香りがするレベル。


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洗面台。


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こちらが大浴場。

右側の岩盤も建設時に出てきた岩をそのまま利用したものだそう。

こちらは源泉かけ流しですが、塩素消毒はしているよう。

ということでちょっとだけ塩素臭。

やっぱりどうせなら自噴巌風呂の方が良いですね。


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ただ、湯口はなかなか面白い。大きな丸太をくり抜いて湯口にされていました。


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浴槽の縁にはびっしりと温泉成分。

石膏が析出したものです。


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カランもめちゃめちゃ立派。

秘湯の宿ですがなんの不足もありませんね。


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大浴場の外には小さな露天風呂も。これは新設されたもの。

ただ、なぜかちょっと浅いのが気になる。


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川沿いの露天風呂なので空気も清々しく、渓流音も心地よい。


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実は柏屋旅館はかつては川の対岸に露天風呂がありました。

古い館内図には上から張り紙がされていますが、橋の先に確かに露天風呂の文字。

 


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これは15年前の写真。

昔はこんな感じでワイルドな橋の先に露天風呂がありました。

この露天風呂が超最高だったのですが、台風で流され再建を諦めたそうです。残念でならない。。

なんとか復活して欲しい。

 

まとめ:自噴巌風呂がおすすめ

 

温泉 ★★★★★
設備

★★★★★

景色 ★★★★☆
コスパ ★★★★☆
日帰り入浴のしやすさ ★★★☆☆

 

柏屋旅館は二岐温泉で二番目に大きい宿。

かつての露天風呂がなくなったのは残念ですが、自噴巌風呂はお湯の鮮度もバツグン。

川沿いの渡り廊下も秘湯気分を盛り上げてくれます。

混んでいないので、ゆっくり入れます。

 

柏屋旅館の泉質と効能

柏屋旅館は3本の源泉を保有していますが、成分はほとんど同じで違いはほぼありません。いずれも石膏以外の成分をほとんど含まない純度の高い石膏泉です。

透明度が高く、無味無臭でクセのない温泉です。

 

▼自噴巌風呂


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カルシウム-硫酸塩泉(純石膏泉)

✓源泉 二岐温泉15号泉

✓温度 50.2度(高温泉)

✓pH値 8.8(アルカリ性泉)

✓成分総計 1485mg

✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性うつ状態、皮膚乾燥症

 

▼滝の湯(男性用内湯)


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カルシウム-硫酸塩泉(純石膏泉)

✓源泉 二岐温泉3号泉

✓温度 52.5度(高温泉)

✓pH値 8.7(アルカリ性泉)

✓成分総計 1408mg

✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性うつ状態、皮膚乾燥症

 

▼桧風呂(女性用内湯)


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カルシウム-硫酸塩泉(純石膏泉)

✓源泉 二岐温泉8・9・14号泉

✓温度 49.5度(高温泉)

✓pH値 8.7(アルカリ性泉)

✓成分総計 1270mg

✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性うつ状態、皮膚乾燥症