長野県千曲市にある戸倉上山田温泉「国楽館戸倉ホテル」を日帰り入浴で訪れました。
戸倉上山田で最も貫禄のあるひなび宿。
本記事では、「国楽館戸倉ホテル」の日帰り入浴の魅力を、温泉ソムリエの視点でたっぷりとお伝えします!
日帰り入浴の料金と営業時間
入浴時間 |
10:00〜20:00 |
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入浴料 |
500円 |
タオル | サービス(ロゴあり) |
お風呂の数 |
内湯露天(男1・女1) |
サウナ | なし |
貸切風呂 | なし |
混雑度 | 空いている |
住所 | 長野県千曲市戸倉温泉3055 |
電話番号 | 026-275-2019 |
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戸倉上山田温泉「国楽館戸倉ホテル」とは?外観と館内
国楽館戸倉ホテルは上山田温泉エリアにある小さな宿。
ホテルとは名ばかりで、かなりの味のある旅館です。
正面から見ると小さいですが、奥に長く建物が続いています。
戸倉上山田温泉では唯一のひなび宿。
その界隈では人気があるようで、私も何回か素泊まりを試みたのですが、いつも満室でした。
斜め向かいには戸倉上山田で最も格式高い笹屋ホテル様。
なので、余計にひなびた感じに見えます。
唐破風付きの入母屋造りの屋根。
なかなか堂々たる構えです。
日帰り入浴可能か電話すると、いつもおじさんが出て、「大丈夫だと思いますけど」という感じ。
大丈夫なの?大丈夫じゃないの?と少し不安になるような物言いですが、全然大丈夫です。
時間は特に決まっていないようで、融通が利くようです。
とりあえず昼過ぎに伺う旨を伝えてやってきました。
館内。いやあすごい。
すごく古そうな時計に赤絨毯の階段。
期待通りの館内です。
日本ボロ宿紀行の本にも載っているようです。
おばあちゃんが受付。日帰り入浴は500円。
タオルをお願いすると、サービスしてくれました。
しっかりロゴ入り。
休憩室も超絶レトロ。
昔ながらの洗面台。
お風呂まではおばあちゃんが案内。
「寒いねえ」「どこからきたの?」など話しかけてくれます。
「寒いからよくあたまって行ってください」とのこと。
タイル画が見事な内湯と小さな露天風呂
脱衣所。ドライヤーあり。
石油ストーブがガンガン焚かれているので、脱衣所は南国のような温かさ。
古い木造旅館って、脱衣所が死ぬほど寒いときがありますが、暖かいとなんだかホッとします。
こちらが内湯。そこまで大きくはなく、落ち着いた雰囲気。
誰もいないのが良いです。
戸倉上山田温泉の共同浴場は芋洗いレベルの混み方なので、その後だとなおさら落ち着きますね。
値段も大して変わらないので、絶対こっちのほうがいいと思いますが。
大きなタイル画がアクセント。
上田ローマン橋のようにも見えましたが、どこかのヨーロッパ的な風景。
カランは意外としっかりしています。
少なくともお風呂はボロ旅館ではありません。
戸倉温泉新5号と上山田3号源泉の混合泉。
戸倉上山田温泉は源泉が50本以上あると言われ、お湯の個性も様々。無色透明からエメラルド、白濁まで色も多彩です。
誰も入っていなかった分、お湯の鮮度も上々。
こちらは硫黄分はごく僅かですが、お湯はうっすらと白濁しているように見えました。
消しゴムのかすのような小さな湯の花も。
知らなければあまりキレイなものには見えませんが、しっかり湯の花ですと書いてありました。
温度は熱すぎず適温。
小さいですが露天風呂もあります。
露天風呂からは中庭の池のようなものが見えます。
池は何やらブクブクと泡が噴出。源泉でしょうか?
ブクブク、ポコポコ音を聞きながらの入浴。
いい感じの和風露天風呂です。
ただ、冬季ということもありかなりぬるめ。
内湯でぬくぬくした後だとちょっとつらい。
返りに先ほどのおばあちゃんに遭遇。
「また来れたら来てください」とのこと。
なかなかアットホームな旅館でした。
まとめ:レトロ宿好きは必見の温泉
温泉 | ★★★★☆ |
---|---|
設備 |
★★★☆☆ |
景色 | ★★☆☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
日帰り入浴のしやすさ | ★★★★☆ |
国楽館戸倉ホテルは戸倉上山田唯一のボロ宿。
館内も期待通りのひなび度でレトロ宿好きにはたまりません。
温泉も源泉かけ流し。おばあちゃんもアットホームで日帰り入浴もしやすいです。
混みあわないのもポイントが高い。
国楽館戸倉ホテルの泉質と効能
戸倉新5号源泉と上山田3号源泉の混合。
pH8.9のアルカリ性ですがトロミなどはなし。
硫黄は1.1mgで戸倉上山田では少な目です。