村本旅館の日帰り入浴ってどんな感じなの?
年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。
こんな人におすすめ
・珍しい泉質の温泉に入りたい
・熱めの温泉が好き
・アットホームな宿が好き
営業情報とアクセス
村本旅館の外観と館内
鳴子温泉は観光協会が湯めぐりシールを発行しており、ほぼ全ての旅館が加入していますが、こちらは未加入。
ホームページもありません。
そのため、かなりの鳴子上級者でないと知らない旅館。
私も鳴子温泉は何度となく訪れていますが、その存在を知ったのは最近。しかもお湯がいいというではありませんか。
ということで訪れてみました。
湯めぐりシールは使えませんが、日帰り入浴には寛容です。
入浴料は500円。
宿のご主人と息子さんは気さくな感じ。
この日実は宿泊で訪れました。
雨の中、車に忘れ物を取りに行こうとしたところ、深夜にも関わらず、わざわざ傘を持ってきてくれたのです。
ちょっと感激しました。
小瓶のお酒がかわいい。
男女別の内湯は別棟にあります。
ちょうど玄関の反対側の小屋のような所。
村本旅館の温泉
こちらがお風呂。
お湯は無色透明に近く、パット見は特徴なさそうに見えます。
ところがよく見てみると、温泉成分で浴槽の淵が棚田状になっています。これはすごいですね。
拡大してみるとトルコのパムッカレのよう。
これだけ見事な析出物は鳴子温泉でもここだけ。
泉質はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉。
旧泉質名では含石膏重曹泉です。
もちろん源泉かけ流しです。
鳴子温泉は重曹系の泉質が多いのですが、石膏を含むのは非常に珍しい。
棚田のような析出物は、温泉に含まれる石膏によるものだと思います。
お湯は少し熱め。湯船の内側にもびっしりと温泉成分が付着。
手彫りの岩風呂のようにザラザラとした質感になっています。
カランは2つ。シャワーはお湯の出も十分。
シャンプーやボディソープ類はご家庭にあるようなやつでした。
秘湯だとカランが弱いところも多いですが、こちらはカランもしっかりしています。
以上、村本旅館の日帰り入浴情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
鳴子温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです
日帰り入浴してみた感想まとめ
村本旅館は知る人ぞ知る旅館という感じ。
鳴子でも珍しい石膏を含む温泉で、何層にも堆積した浴槽の析出は、温泉マニアなら必見です。
村本旅館の泉質と効能
✓源泉 町有末沢源泉
✓温度 59.7度(高温泉)
✓pH値 6.9(中性泉)
✓成分総計 2008mg
✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症