作並ホテルの日帰り入浴ってどんな感じなの?
年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。
こんな人におすすめ
・源泉かけ流し温泉に入りたい
・手掘りのお風呂に入りたい
・レトロな雰囲気が好き
営業情報とアクセス
▶日帰り入浴時間
11:00〜16:00
▶日帰り入浴料
700円
▶タオル
200円
▶お風呂の数
内湯(男1・女1)
▶サウナ
なし
▶住所
▶電話番号
022-395-2341
作並ホテルの外観と館内
作並ホテルは作並温泉でも知るは人は少ないマニアックな宿。
一の坊の奥に隠れるようにひっそりと建っています。
一の坊の立派な建物に比べると、作並ホテルはどうにもこうにも地味な印象。
ちなみに一の坊は岩松旅館と並ぶ作並の二大旅館。
かつては大々的に日帰り入浴をやってくれていましたが、近年オールインクルーシブな高級ホテルに路線変更。
写真は改装前の一の坊です。
現在は日帰り入浴はおろか、泊まるのも手が届かない価格帯に。
好きな旅館だっただけに残念。
一方の作並ホテル。
廃墟のようにも見えるため、知っていないと立ち寄る人はいなそう。
実は作並ホテル、江戸時代末期の安政年間創業の老舗旅館です。
ところが外観に老舗感はなく、外観はくたびれてしまった昭和なホテルという感じ。
昔から存在は知っていて、いつか行ってみたいとは思っていましたが、気付いた時には閉館してしまっていました。
ダメ元で電話してみると、電話がつながる。おや?
なんと日帰り入浴オッケイとのこと。
2020年に日帰り入浴のみで営業を再開していたようです。
これは嬉しい限り。
日帰り入浴は700円。感じの良い女将さんが受付。
利用は1時間以内です。
タオルは200円。ロゴなしでした。
大浴場は地下一階です。
ブレてますが大浴場入口。
作並ホテルの温泉
脱衣所周りは改装されたのか、ここだけ真新しくてきれいな感じ。床にはすのこが敷いてありました。
こちらが大浴場。えっめっちゃ素晴らしいんですけど。
大きな窓から緑が差し込む昭和レトロな大浴場。
すぐ下には広瀬川が流れているため、せせらぎを聞きながら入浴できます。
レトロな雰囲気と相まって不思議と落ち着きます。
浴槽は勾玉のような形。
岩を手彫りでくり抜いたようなお風呂で、途方もなく手間がかかってそう。
ザラザラとした質感がなんとも心地が良い。
岩松旅館の天然岩風呂もいいですが、こちらの方が、いかにも手彫りという素朴な感じです。
しかも源泉かけ流しです。
泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。
旧泉質名では含塩化土類芒硝泉です。
無味無臭でクセのないお湯。温度は少し熱めです。
神の湯という作並ホテルだけの源泉を使用。
効能が高いことから、神の湯と呼ばれたすごい源泉です。
この雰囲気は最高です。
いつも長湯はしない私ですが、この空間にはうっとり。
ゆっくり楽しませてもらいました。
以上、作並ホテルの日帰り入浴情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
作並温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです
日帰り入浴してみた感想まとめ
作並ホテルは作並温泉で最もマイナーな宿。
ですが、レトロな川沿いの岩風呂と源泉掛け流しの温泉は最高そのもの。
一定のファンがいるようで、先客もあり。帰り際に家族連れも訪れていて、お客さんが途絶えない様子。
温泉好きの方は、ここがいい温泉だと知っているようです。
有名な岩松旅館は日帰り入浴客で激混みですが、こちらは混み合うことなく静かに入浴することができます。
作並ホテルの泉質と効能
✓源泉 神の湯
✓温度 54.0度(高温泉)
✓pH値 7.6(弱アルカリ性泉)
✓成分総計 1010mg
✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症