岩松旅館の日帰り入浴ってどんな感じなの?
年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。
こんな人におすすめ
・混浴露天風呂に入りたい
・川沿いの温泉を楽しみたい
・湯量豊富な源泉かけ流し温泉入りたい
営業情報とアクセス
▶日帰り入浴時間
11:00〜13:00(土日祝日のみ)
▶日帰り入浴料
2500円
▶お風呂の数
内湯(男1・女1)
露天(混浴1・女1)
▶サウナ
なし
▶住所
▶電話番号
022-395-2211
岩松旅館の外観と館内
鷹松閣岩松旅館は作並温泉の湯元を務めた老舗旅館。
岩松旅館の先代が江戸時代寛政年間に開湯したことで、作並温泉が整備されました。正岡子規など多くの文人墨客も訪れています。
国道沿いに堂々たる佇まいを見せ、作並温泉の顔とも言うべき旅館でです。
それにしても立派な旅館。
山奥の作並温泉にこれだけ立派な宿があるのは、仙台という大都市から近い立地のためでしょう。
日帰り入浴には昔から寛容ですが、午後13時までと受付時間が短いので要注意。
雑誌でもよく取り上げられる川沿いの混浴露天風呂が大人気で、日帰り入浴でも多くの人が訪れます。
ただし、日帰り入浴料は超絶高いです。
なんと2500円。貸切でもないのにこの値段はなかな強気。
お隣秋保温泉でもこんな値段は見たことありません。
それでも日帰り入浴客の靴がたくさん。
2500円払ってでも皆さん入りたいお風呂のようです。
かくいう私も岩松旅館のファンで何度も訪れています。
作並温泉は近くにコンビニにもなく、食事処も少ない。
そのため、岩松旅館では土日祝日限定でランチ営業もやっています。
簡単なラーメンや、カレー、餃子などがいただけます。
館内も立派です。
ただ秋保温泉のようなきらびやかさはなく、落ち着いた雰囲気の豪華さ。
さてお風呂ですが、2箇所あります。
有名な川沿いの混浴露天風呂の他に、不二の湯という男女別の大浴場も入浴できます。
その他、川沿いに香華の湯という女性専用のお風呂もあります。
なので、混浴露天風呂が苦手な方でも十分楽しめると思います。
まずは混浴露天風呂に向かいます。
エレベーターで地下2階へ。
エレベーターはここまで。
川沿いの露天風呂なので、とにかく長い階段を下ります。
女性専用の香華の湯もこの先です。
これも岩松旅館の名物。
歴史を感じる木造階段。ちゃんと数えてはいませんが、おそらく100段はあろうかという感じです。
途中このような休憩所も設けられています。
川にせり出しているため、景色がめっちゃいい。
ところが、折からの大雨を受けてこの日はすごい濁流。
下の屋根が混浴露天風呂ですが、お風呂が流されないか心配になるほど。
さらに階段を降ると香華の湯。
その先、階段の終点に混浴の天然岩風呂があります。
ちなみに香華の湯宿泊しても入れ替えがないため、男性は入ることができません。
木造で風情のある半露天風呂のよう。わざわざ混浴露天風呂に入らなくても、ここだけで十分満足できそうなレベル。
岩松旅館の温泉
こちらが天然岩風呂。
岩松旅館は湯元だけあり、作並最多の5本の源泉を保有。
しかも、そのすべてを源泉かけ流しで楽しめます。
源泉温度は50度前後のため、どの湯船も比較的熱めです。
源泉を混ぜて使用したりはせず、源泉ごとに湯船が分かれています。
最も大きな湯船が瀧の湯、奥が新湯です。
こちらは鷹の湯。宿名の鷹泉閣の由来になっている源泉です。
もっと奥にあるのが河原の湯。
川に一番近いため、増水時は入れません。
天然岩風呂だけで4本の源泉を楽しめるという贅沢。
泉質はいずれもナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。
旧泉質名では含塩化土類芒硝泉となります。
源泉温度は微妙に異なりますが、成分はほぼ一緒で、言われなければ泉質の違いはわからないくらい。
この違いが分かったら正真正銘の温泉ソムリエだと思います。
ほぼ無味無臭の温泉です。
天然岩風呂から大浴場不二の湯へ向かいます。
先程降りてきた階段を登り返しますが、これがなかなか辛い。
ゼーゼー言いながら、登ります。
大浴場は地下一階。
広い脱衣所。折上格天井風の格式ある造り。
こちらが不二の湯。大型旅館らしい広い大浴場です。
こちらは天然岩風呂とは異なる不二の湯という源泉を使用。
岩松旅館の温泉をコンプリートするなら、大浴場もマストです
泉質は同じくナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。
すごいのは、この広大な大浴場でも源泉かけ流しとい点。
さすがは岩松旅館という感じ。
以上、岩松旅館の日帰り入浴情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
作並温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです
日帰り入浴してみた感想まとめ
岩松旅館は作並温泉で最も有名な旅館。
川沿いの混浴露天風呂は作並温泉の代名詞とも言えるべき存在です。ただ、男性客が圧倒的に多く、女性の方が入るにはちょっと厳しいかも。
5本の源泉を所有し、すべて源泉かけ流しで楽しめるのも魅力です。
日帰り入浴料はかなり高いですが、その価値は全然あると思います。
作並温泉で最もオススメの旅館です。
岩松旅館の泉質と効能
▶河原の湯
▶瀧の湯
▶鷹の湯
▶しん湯
✓源泉 しん湯
✓温度 52.3度(高温泉)
✓pH値 8.2(弱アルカリ性泉)
✓成分総計 1025mg
✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
▶不二の湯