こんな人におすすめ
・ひなびた山奥の秘湯に入りたい
・ぬる湯の温泉に入りたい
・とにかく猫が好き
営業情報とアクセス
▶日帰り入浴時間
9:00〜16:00(受付19:00まで)
▶日帰り入浴料
2000円
▶タオル
400円(ロゴ入り)
▶お風呂の数
内湯(男1・女1)
▶サウナ
なし
微温湯温泉の外観と館内
これで「ぬるゆ」と読む難読温泉です。
吾妻小富士の裾野に位置する秘湯の一軒宿で、江戸時代中期の発見と言われます。
立地は正真正銘の秘湯。
福島県でも最もアクセスが悪いと言っても過言ではりません。
前よりは随分良くなったとはいえ、すれ違い困難な細い道。
市街地から40分以上かかります。
ですが、完全舗装で急坂もないので、四駆車でなくても大丈夫。
ちなみに現在、正規ルートの県道は復旧工事中。
メガソーラー発電所を通る迂回ルート一本しかありません。
道路が急に開け、微温湯温泉に到着。
昔の人はよくこんな山奥に温泉を見つけたものだと感心。
相当な山奥の温泉で、この日はあいにくの大雨。
それなのに駐車場には車がたくさん。県外ナンバーも目立ちます。
微温湯温泉という名前から特に夏場は大人気。
秘湯的な雰囲気も人気のようで、いつもまあまあお客さんがいます。
旅館二階堂は明治、大正、昭和にかけて建てられたもの。
まさに別世界のような雰囲気。
幕末には戊辰戦争で官軍に焼き払われたという歴史があり、その後に建て直されたものです。
最も奥に位置する建物は、茅葺き屋根を今に残しています。
たまにプーさんもご宿泊。
帳場もシブいです。日帰り入浴は700円。
明治時代の湯小屋開設に関する古文書。
さすがは歴史ある旅館。
タオルはロゴ入りで400円。
館内も昔のまま。玄関は縁側のようになっています。
私もこの雰囲気が大好きで訪れるのは3回目。
客室も昔ながらの障子の廊下。
日本秘湯を守る会の会員宿です。
お風呂は渡り廊下の先です。
この渡り廊下もいい感じ。
お風呂入口。パット見はトイレですね。
微温湯温泉の温泉
脱衣所。
こちらがお風呂。露天風呂はなく内湯のみ。
木造の湯船がぬる湯の源泉浴槽。
源泉は32度で、まさに夏にぴったり。
冷たいという感じではなく、一生入ってられそうな温度。
福島県でぬる湯の温泉はほんとどなく、貴重な存在です。
ポリ湯船の方は上がり湯用で温泉ではありません。
微温湯温泉は泉質もすばらしい。
酸性-含鉄(Ⅱ、Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩泉というかなり珍しい泉質。
旧泉質名では酸性明礬緑礬泉です。
鉄分の含有量はかなり多いのですが、無色透明の温泉で、鉄の味もそこまでしません。
明礬はかつて目薬としても使われていた成分。
古くから眼病に効能があると言われています。
殺菌作用も強いため、皮膚病などにも効能あり。
pH2.9と酸性の温泉ですが、ピリピリするくらいではなく、舐めるとちょっと酸っぱいくらい。
微温湯温泉の猫
ちなみにこちらの旅館、猫旅館としても有名。
人懐っこい3匹の猫がいます。
とにかくかわいい猫ちゃんたち。
石臼がお気に入りの位置のよう。
無防備な体勢で寝ていた黒猫。
この黒猫はかなり元気。
こいつはレアキャラ。
一番すごいのは茶トラの彼。
ズカズカと部屋まで入ってきます。
なんなら部屋の前でニャーニャー鳴いて、入れろと言ってきます。
布団の品定め中。客室で寝る気だな。
あらま。
かわいがられて満足したのか、ちょっ寝て部屋から出ていってしまいました。
翌朝。おや?
朝もこうして起こしにやってきます。
一直線に布団に潜り込んでゴロゴロ。
かわいすぎる!
日帰り入浴だとなかなか猫には会えないかも。
全ての部屋に入ってくるかは謎ですが、二階の部屋でもわざわざ階段を登ってやってきました。
猫好きならぜひ宿泊がオススメです。
以上、微温湯温泉の日帰り入浴情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
日帰りで訪れる際の参考にしていただければ幸いです。
日帰り入浴してみた感想まとめ
微温湯温泉はかなり山奥の秘湯。
アクセスは悪いですが、そのひなびた雰囲気と温泉は最高そのもの。
人気なのも納得です。
絶妙なぬるさ加減なので特に夏場がオススメです。
《訪問日》2024.8.25
微温湯温泉の泉質と効能
✓源泉 ぬる湯
✓温度 31.8度(低温泉)
✓pH値 2.9(酸性泉)
✓成分総計 1379mg
✓効能 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症、末梢循環障害、糖尿病、貧血