大露天風呂の日記

現在662湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

福島県の温泉
栃木県の温泉
群馬県の温泉
新潟県の温泉
千葉県の温泉
山梨県の温泉
埼玉県の温泉
静岡県の温泉

微温湯温泉【旅館二階堂】日帰り入浴記「ぬる湯が最高の猫旅館」

 

微温湯(ぬるゆ)温泉の日帰り入浴ってどんな感じなの?

年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。

こんな人におすすめ 

 

・ひなびた山奥の秘湯に入りたい

・ぬる湯の温泉に入りたい

・とにかく猫が好き

 

営業情報とアクセス

▶日帰り入浴時間

9:00〜16:00(受付19:00まで)

▶日帰り入浴料

2000円

▶タオル

400円(ロゴ入り)

▶お風呂の数

内湯(男1・女1)

▶サウナ

なし

 

微温湯温泉の外観と館内

 


f:id:zenigame1:20240829211923j:image

微温湯温泉は福島県福島市にある温泉。

これで「ぬるゆ」と読む難読温泉です。

吾妻小富士の裾野に位置する秘湯の一軒宿で、江戸時代中期の発見と言われます。

 

立地は正真正銘の秘湯。

福島県でも最もアクセスが悪いと言っても過言ではりません。

前よりは随分良くなったとはいえ、すれ違い困難な細い道。

市街地から40分以上かかります。

ですが、完全舗装で急坂もないので、四駆車でなくても大丈夫。


f:id:zenigame1:20240829212426j:image

ちなみに現在、正規ルートの県道は復旧工事中。

メガソーラー発電所を通る迂回ルート一本しかありません。


f:id:zenigame1:20240829211630j:image

道路が急に開け、微温湯温泉に到着。


f:id:zenigame1:20240831103139j:image

昔の人はよくこんな山奥に温泉を見つけたものだと感心。


f:id:zenigame1:20240829213613j:image

相当な山奥の温泉で、この日はあいにくの大雨。

それなのに駐車場には車がたくさん。県外ナンバーも目立ちます。

 

微温湯温泉という名前から特に夏場は大人気。

秘湯的な雰囲気も人気のようで、いつもまあまあお客さんがいます。


f:id:zenigame1:20240829213007j:image

旅館二階堂は明治、大正、昭和にかけて建てられたもの。

まさに別世界のような雰囲気。


f:id:zenigame1:20240831103235j:image

幕末には戊辰戦争で官軍に焼き払われたという歴史があり、その後に建て直されたものです。


f:id:zenigame1:20240829212741j:image

最も奥に位置する建物は、茅葺き屋根を今に残しています。 


f:id:zenigame1:20240831103319j:image

たまにプーさんもご宿泊。


f:id:zenigame1:20240829212938j:image

帳場もシブいです。日帰り入浴は700円。


f:id:zenigame1:20240829214418j:image

明治時代の湯小屋開設に関する古文書。

さすがは歴史ある旅館。


f:id:zenigame1:20240829214310j:image

タオルはロゴ入りで400円。


f:id:zenigame1:20240829213452j:image

館内も昔のまま。玄関は縁側のようになっています。


f:id:zenigame1:20240829214707j:image

蚊取り線香の香りが漂い、ノスタルジーあふれる雰囲気。


f:id:zenigame1:20240829214922j:image

私もこの雰囲気が大好きで訪れるのは3回目。


f:id:zenigame1:20240829214143j:image

客室も昔ながらの障子の廊下。


f:id:zenigame1:20240829213819j:image

日本秘湯を守る会の会員宿です。


f:id:zenigame1:20240829213546j:image

お風呂は渡り廊下の先です。


f:id:zenigame1:20240829213757j:image

この渡り廊下もいい感じ。


f:id:zenigame1:20240829214132j:image

お風呂入口。パット見はトイレですね。

 

微温湯温泉の温泉


f:id:zenigame1:20240829214247j:image

脱衣所。


f:id:zenigame1:20240829214616j:image

こちらがお風呂。露天風呂はなく内湯のみ。

木造の湯船がぬる湯の源泉浴槽。

源泉は32度で、まさに夏にぴったり。

冷たいという感じではなく、一生入ってられそうな温度。

福島県でぬる湯の温泉はほんとどなく、貴重な存在です。

 

ポリ湯船の方は上がり湯用で温泉ではありません。


f:id:zenigame1:20240829214847j:image

微温湯温泉は泉質もすばらしい。

酸性-含鉄(Ⅱ、Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩泉というかなり珍しい泉質。

旧泉質名では酸性明礬緑礬泉です。

鉄分の含有量はかなり多いのですが、無色透明の温泉で、鉄の味もそこまでしません。

 

明礬はかつて目薬としても使われていた成分。

古くから眼病に効能があると言われています。

殺菌作用も強いため、皮膚病などにも効能あり。

 

pH2.9と酸性の温泉ですが、ピリピリするくらいではなく、舐めるとちょっと酸っぱいくらい。

 

微温湯温泉の猫

 

ちなみにこちらの旅館、猫旅館としても有名。

人懐っこい3匹の猫がいます。


f:id:zenigame1:20240829220026j:image

とにかくかわいい猫ちゃんたち。

石臼がお気に入りの位置のよう。


f:id:zenigame1:20240829220136j:image

無防備な体勢で寝ていた黒猫。

この黒猫はかなり元気。


f:id:zenigame1:20240829220248j:image

こいつはレアキャラ。


f:id:zenigame1:20240829221514j:image

一番すごいのは茶トラの彼。


f:id:zenigame1:20240829221008j:image

ズカズカと部屋まで入ってきます。

なんなら部屋の前でニャーニャー鳴いて、入れろと言ってきます。

布団の品定め中。客室で寝る気だな。


f:id:zenigame1:20240829220403j:image

あらま。

かわいがられて満足したのか、ちょっ寝て部屋から出ていってしまいました。


f:id:zenigame1:20240829221151j:image

翌朝。おや?


f:id:zenigame1:20240829220807j:image

朝もこうして起こしにやってきます。

一直線に布団に潜り込んでゴロゴロ。

かわいすぎる!

日帰り入浴だとなかなか猫には会えないかも。

全ての部屋に入ってくるかは謎ですが、二階の部屋でもわざわざ階段を登ってやってきました。

猫好きならぜひ宿泊がオススメです。

 

以上、微温湯温泉の日帰り入浴情報をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

日帰りで訪れる際の参考にしていただければ幸いです。

 

日帰り入浴してみた感想まとめ

微温湯温泉はかなり山奥の秘湯。

アクセスは悪いですが、そのひなびた雰囲気と温泉は最高そのもの。

人気なのも納得です。

絶妙なぬるさ加減なので特に夏場がオススメです。

《訪問日》2024.8.25

 

 

微温湯温泉の泉質と効能


f:id:zenigame1:20240829222015j:image

 

 
酸性-含鉄(Ⅱ、Ⅲ)-アルミニウム・硫酸塩泉

✓源泉 ぬる湯

✓温度 31.8度(低温泉)

✓pH値 2.9(酸性泉)

✓成分総計 1379mg

✓効能 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症、末梢循環障害、糖尿病、貧血