明治温泉の日帰り入浴ってどんな感じなの?
年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。
こんな人におすすめ
・茶褐色のにごり湯に入りたい
・山奥のひなびた宿が好き
・ぬるめの温泉が好き
営業情報とアクセス
▶日帰り入浴時間
11:00〜20:00
▶日帰り入浴料
1000円
▶タオル
300円(ロゴあり)
▶お風呂の数
内湯(男1・女1)
▶サウナ
なし
明治温泉の外観と館内
明治温泉は奥蓼科温泉郷の玄関口に当たる温泉。
江戸時代中頃の発見と言われ、近郊の農家の湯治場として利用されいました。宿が開業したのは明治21年のこと。
明治時代に開業したので、明治温泉だと思っていましたが、
名前の由来は「明らかに治る」ということから。
赤いトタン屋根がとても秘湯感のある宿です。
場所は鏡のように美しいことで有名な御射鹿池(みしゃかいけ)の近く。こちらは結構人気で奥蓼科温泉郷界隈では一番人がいます。
県道からそれで細い道を行くこと5分程で到着します。
ここまで来る人はほとんどいないようで、他にバイクが1台だけ。
館内はこんな感じ。
実はこちらのお宿、今まで何度か日帰り入浴を試みていますが、タイミングが会わずにすべて敗退。
奥蓼科温泉郷で唯一未湯となっていた温泉です。
今日もだめかしらと思い電話してみると、あっさりオッケイ。
感じの良い若い女性の方が出て、日帰り入浴大歓迎という雰囲気でした。
日帰り入浴は11時から。20分くらいフライングしてきたのですが、普通に入れてくれました。
そうこうしていると、先程のバイクのおじさんも。
この方も日帰り入浴目当てだったよう。
タオルは300円。
ロゴ入りのオリジナルタオルなので、迷わず即購入です。
ロッジ風のラウンジ。
日帰り入浴は人気なように見えましたが、経営は結構ギリギリらしい。「正直に話させていただきます。。」と赤裸々に書いてありました。
コロナや水源地凍結により、今年の春には倒産覚悟だったそう。
それでも山の宿を守りたいという思い出で、頑張ってるそうです。
こういう歴史ある旅館は一度失われたら、もう戻りません。
是非とも頑張って続けて欲しいです。
日帰り入浴という形で少しで応援になれば。
明治温泉の温泉
お風呂はロビーからすぐ。
階段を少し下りた1階にあります。
こちらが大浴場。薄暗い浴室に黄金色に輝くお湯。
明治温泉の源泉は23度と冷たいのですが、こちらの湯船は加温されており、循環消毒もありです。
さらにその右奥には透明のお湯がたたえられた湯船。
こちらも源泉は同じです。
こちらはぬるめに加温されていますが、源泉かけ流しです。
日によって鉄褐色になったり、淡青色になったりするそうです。
絶妙なぬるさ加減で、ぬる湯好きの私としてはドハマリ。
真ん中には打たせ湯。
ここは源泉のままなのでかなり冷たい。
知らずに入ったおじさんが悲鳴をあげていました。
この冷たい源泉と加温浴槽に交互に入るのが明治温泉の入り方。
ですが、冷たい源泉は真夏でも覚悟が必要な冷たさ。
まして滝行なので、これはなかなかの修業ですね。
真夏にはまさにぴったりの温泉郷。
いかにも濃そうな温泉ですが、こちらは泉質名を持たない温泉。
メタケイ酸、メタホウ酸、遊離二酸化炭素により温泉法の温泉に該当します。
黄金色の温泉ですが、意外にも鉄分の含有量は3.5mgと少なめ。
炭酸ガスが600mgと比較的多めに含まれています。
少し舐めてみると、ほんのり甘い。
メタケイ酸は美肌効果、メタホウ酸は殺菌作用、遊離二酸化炭素は炭酸ガスで血行促進などの効果があります。
温泉もなかなか良いのですが、明治温泉は景色も良いです。
窓の外には渋川の渓谷。
窓からは、おしどり隠しの滝という名瀑を眺めることができます。
窓を開ければ、爽やかな渓谷と森林の風。
マイナスイオンたっぷりの入浴を楽しめます。
この景色はなかなかすごいです。
おしどり隠しの滝は宿の前から遊歩道が伸びています。
階段がかなりキツそうだったので諦めました。
階段の横には怖そうなワンちゃん。
だいぶお年を召しているようで、吠えもせずかなりおとなしい。
以上、明治温泉の日帰り入浴情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
奥蓼科温泉郷に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです。
日帰り入浴してみた感想まとめ
明治温泉は秘湯感を味わえる一軒宿。
にごり湯の泉質も素晴しいですが、景色もなかなか。
奥蓼科温泉郷の他の温泉は知名度もあり、比較的混み合いますが、
こちらはバイクのおじさん意外には結局会わず。
ゆっくり静かに温泉を楽しめます。
明治温泉の泉質と効能