ぎん月の日帰り入浴ってどんな感じなの?
年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。
こんな人におすすめ
・ちょっといい旅館で入浴したい
・情緒ある露天風呂に入りたい
・源泉かけ流し温泉に入りたい
営業情報とアクセス
▶日帰り入浴時間
12:00〜14:00
▶日帰り入浴料
1000円
▶タオル
フェイスタオル付
▶お風呂の数
内湯(男1・女1)
露天(男1・女1)
▶サウナ
なし
ぎん月の外観と館内
諏訪大社下社の門前町にある温泉で、大型旅館が多い上諏訪温泉とは対照的に、旅籠のような小さな旅館が軒を連ねる落ち着いた温泉地です。
はっきりとした開湯時期は不明ですが、鎌倉時代以前からあったと言われています。
20本を超える源泉があり、湯量も豊富です。
10件ほどの旅館がありますが、小さな旅館がほとんどであるため、日帰り入浴には寛容ではありません。一件でのみ日帰り入浴可能。
ぎん月は諏訪大社下社にほど近い衣紋坂にある旅館。
鉄筋4階建の和風旅館で、下諏訪温泉では大きい方。
見るからに高そうないい感じの宿じゃないですか。
下諏訪温泉は小さな宿が数軒ありますが、いずれも日帰り入浴不可。
ぎん月は下諏訪の湯に入れる貴重な旅館なのです。
ちなみに下諏訪温泉の旅館は桜鍋を出すところが多く、1泊して楽しむのもおすすめです。
ぎん月のロビー。
日帰り入浴は1000円。フェイスタオル付きです。
ロビーにあった真空管アンプ。
お風呂は内湯と庭園露天風呂の2箇所で、それぞれ離れています。
庭園露天風呂の方が良さげだったので、先にそちらに入ることに。
この先が庭園露天風呂です。
ぎん月のお風呂
中庭の真ん中になんとも風情のある湯小屋。
こちらが庭園露天風呂の松月。
池には錦鯉も。人間を見つけると近寄ってきます。
手前が男湯、奥が女湯です。
木製の引き戸をガラガラと開けます。
おー のれんの先になんとも風流なお風呂が。
貸切風呂ではないのですが、知らない人と入るのはキツイかも。
後からきたおじさんも私が入っているのを見て、時間をずらしてくれたようです。
こちらが庭園露天風呂。
湯小屋も湯船も総檜造りなので、ヒノキの香りがなんとも心地よい。
桶や椅子も檜でした。
すだれがかけられているので、中庭側からはギリギリ見えないようになっています。
吹き抜ける風も心地よいですが、何よりもチリンチリンと聞こえてくる風鈴の音がとっても風流。
逆アングルから。月の形に染め抜かれたのれんが風情をさらにアップ。
泉質は単純温泉。綿の湯源泉を使用し、加水加温なしの100%源泉かけ流しのお風呂です。少し熱めくらいで、入りやすい温度でした。
pH8.4の弱アルカリ性のお湯は確かに綿のようにやさしい湯ざわり。
綿の湯は下諏訪温泉でも歴史ある源泉。
その昔、諏訪大社の神様が船で諏訪湖を渡る際、お化粧に使っているお湯を含ませた綿を持っていたそう。その綿からお湯がポタポタと垂れ落ちた場所から、温泉が湧いたという開湯伝説があります。
そんなありがたい伝説にちなんでか、湯口には恋札占いがあります。
湯口に占いがあるのは初めてみました。
なかなか面白いです。
うーん。達筆すぎてよくわからず。
実はこれは読むものではありませんでした。
木札を一枚ずつお湯に沈め、浮いてきた札の枚数で占うのだそうです。ちゃんと読んでおけばよかった。。
大吉もありますが、大凶までありなかなかガチな占いです。
温泉で大凶を突きつけられたらテンションさがるかも。
勇気のある方はやってみては。
内湯に行く前に冷たいお水をいただきます。
これはただのお水ではなく、黒曜石で浄化したお水らしい。
上質な黒曜石が取れることから、縄文時代から交易がありました。
そんな和田峠の黒曜石を使用。
黒曜石から発する磁力線が水を浄化するらしく、カルキ臭がなくなることも実証されているのだとか。
江戸時代の温泉番付。
東の横綱はもちろん草津ですが、お次は那須湯本、諏訪はなんと第三位。江戸時代から人気があった温泉です。
続いて大浴場へ。脱衣所は広くて清潔。
こちらが大浴場。黒曜石をイメージしたお風呂だそう。
湯船の底が砂利のようになっているのは、下諏訪温泉や上諏訪温泉で良く見られます。上諏訪の片倉館は真似しているのかも。
こちらは源泉かけ流しではないようなので、お湯重視なら露天風呂一択です。
以上、ぎん月の日帰り入浴情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
下諏訪温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです。
日帰り入浴してみた感想まとめ
ぎん月は下諏訪温泉で日帰り入浴可能な唯一の宿。
館内は全体的に清潔感があり万人受けする旅館です。
大浴場よりも庭園露天風呂がオススメ。
貸切のように楽しむことができます。
ライダーの方など日帰り入浴のお客さんもチラホラいらっしゃいました。
ぎん月の泉質と効能