大露天風呂の日記

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蔵王温泉【ルベール蔵王】日帰り入浴記「蔵王で一番酸っぱい!?強烈な酸性泉」

ルベール蔵王の日帰り入浴ってどんな感じなの?

年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。

 

こんな人におすすめ 

 

・強い酸性泉に入ってみたい

岡本太郎氏のファン

・ゆっくり湯治したい

 

営業情報とアクセス

▶日帰り入浴時間

10:00〜18:00

▶日帰り入浴料

700円

▶タオル

240円

▶お風呂の数

内湯(男1・女1)

▶サウナ

なし

▶住所

山形県山形市蔵王温泉878-5

▶電話番号

023-694-9223

 

ルベール蔵王の外観と館内

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ルベール蔵王は一度川沿いにある山側の旅館。

温泉中心部からくねくねと急坂を登ります。

冬なら四駆推奨です。

私も厳冬期にこのあたりで、坂道を登れず無念にも敗退した経験があります。


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周囲は深い緑。

一度川の渓流音も聞こえる自然豊かな場所にあります。

近くには有名な蔵王温泉大露天風呂や源七露天の湯なども。


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ルベール蔵王はもとはリゾートマンションでしたが、途中でリゾートホテルに営業を変更した異色の経歴をもっています。

 

玄関の前にはあるのは雪よけドーム。

雪深い蔵王温泉の施設ではちょくちょく見かけるやつです。


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ロビー。日帰り入浴は700円。


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立派な書がありますが、これは岡本太郎氏のもの。

実はスキー好きだった岡本太郎氏、ルベール蔵王のご主人と親交が深かったようで、蔵王温泉を何度も訪れ、この宿を常宿にしていたようです。

ちなみに岡本太郎氏がいつも泊まっていた部屋も残っています。


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タオルは240円。ロゴなしでした。


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お風呂は一階の奥へ。客室が並ぶ廊下を進みます。

ちょっと古そうなホテルかな?と思っていましたが、

館内は全然キレイです。

ルベール蔵王の温泉


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このドアの先がお風呂です。


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ドアを開けるとここにも雪よけドーム。

お風呂は別棟にあり、雪よけドームのトンネルをくぐって行きます。

アトラクション感があっていいですね。


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お風呂入口。


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脱衣所はこんな感じ。


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こちらが大浴場。露天風呂はなし。

木の囲いがしてあるので景色もないです。

まさに温泉を楽しむためだけのお風呂。


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湯船は檜造りです。

お湯はほぼ無色に近い透明。

蔵王温泉は白濁や青白い透明色が基本なので、お湯の色は明らかに他と違う。


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泉質は酸性-硫酸塩・塩化物泉。

pH1.7と強酸性の温泉です。

インキョ源泉と折口源泉という他の旅館ではあまり使用されていない珍しい源泉。

蔵王温泉でも特に硫黄分の含有量が少ないため、無色透明に近いのだと思われます。

もちろん源泉かけ流しです。


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硫黄が少ないためか、酸味をより強烈に感じます。

舐めた感じは蔵王温泉で最も酸っぱく、強烈な収斂味。

これはびっくりですね。

pH的には蔵王温泉で一番というわけではないのですが、体感的にはここが一番強いように感じました。

傷やかぶれにも一番染みたので、効能もすごそうです。


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温泉は一度、木の樋に流してから湯船に注がれているため適温。

この刺激の強さで、お湯も熱いとなかなかしびれますが、

お湯は適温のため、じっくり浸かれました。

 

ルベール蔵王それほど有名ではないので、温泉はあまり期待していませんでしたが、予想外に珍しい源泉といいお湯に出会えました。


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ちなみにカランは2つ。

蔵王温泉な強い硫黄や酸ですぐに故障するため、シャワーがない所も多いのですが、こちらはシャワーもあり設備面はしっかりしていました。


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フロントの横に蔵王の冷水があったので、お風呂上がりに一杯。

しみますね。

 

以上、ルベール蔵王の日帰り入浴情報をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

蔵王温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです

 

日帰り入浴してみた感想まとめ

ルベール蔵王は温泉街の奥地にあることもあり、混み合うことなく入浴できます。

露天風呂はなく、白濁もしていませんが、蔵王温泉でも貴重な源泉を使用。

硫黄分が少ない代わりに、蔵王でも最も強い酸性の温泉を体感できます。

みんなでワイワイではなく、温泉好きの方がじっくり入るのに最適です。

 

ルベール蔵王の泉質と効能


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酸性-硫酸塩・塩化物泉

✓源泉 インキョ源泉、折口源泉

✓温度 50.1度(高温泉)

✓pH値 1.7(酸性泉)

✓成分総計 2412mg

✓効能 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、表皮化膿症、慢性湿疹、きりきず、皮膚乾燥症、冷え性、末梢循環障害、糖尿病、うつ状態