大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

岩室温泉 ホテル大橋 館の湯 超しょっぱい灰色の濁り湯に日帰り入浴

ホテル大橋 館の湯

 

 


 
 
 

1.入浴時間・料金・混雑度


 
 
○日帰り入浴時間 12:00〜16:30

○日帰り入浴料金 1100円 
○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯露天(男1・女1)  

○客室数     52室

○タオル     99円

○公式HP     https://www.oohashiya.co.jp/

○混雑度       お風呂で会った人数 3人

○個人的オススメ度 ★★★★★

 

 

2.場所・電話番号
 
 

〇住所   新潟県新潟市西蒲区岩室温泉340

〇電話番号   0256-82-4126

 

 

 

3.泉質


 
 
■源泉   岩室4号源泉

■泉質   含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

      (含塩化土類食塩硫黄泉)

■温度             52.2度 pH7.96

■成分総計  11500mg

 

 

 

4.岩室温泉について

 


  
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岩室(いわむろ)温泉は新潟市西蒲区にある温泉。背後に角田山や弥彦山を控える田園地帯にある温泉です。開湯は江戸時代の1713年。村の庄屋であった高島庄右衛門が霊夢により、傷ついた雁が湯で傷を癒やしているのを発見したことからと言われています。そのため別名霊雁の湯とも呼ばれます。

 


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大型旅館も軒を連ねますが、新潟県における芸姑発祥の地であるため、趣ある小旅館も多く、独特の落ち着いた雰囲気が香る温泉街です。日帰り入浴にはケチな温泉街で、通年日帰り入浴可能なのはホテル大橋とゆもとやの2件のみです。

 

5.外観・館内・お風呂

 


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 ホテル大橋館の湯(やかたのゆ)は岩室温泉の中心部にある城郭風の旅館。富士屋、ゆもとやに次ぐ三番目の規模を誇ります。


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宿の目の前の駐車場は基本的に宿泊者専用。


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日帰り入浴の場合は、宿の裏手の駐車場に停めます。


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まずはその玄関の立派さに圧倒されます。

これはまさにお城ですね。

リアルな松明が一層雰囲気盛り上げてます。


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では館内へ。これはまた立派なロビー。


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和風な照明も見事なもの。

同じ岩室温泉のゆもとやもなかなか豪華なロビーでしたが、大橋も負けてません。


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広大なロビーも高級感あります。


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ロビーには川が流れていて、水の音に癒やされます。

館内に川があるのは豪華旅館の証です。

 

日帰り入浴料は1100円。タオルは99円ですがロゴはないのでオススメしません。


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ちなみにホテル大橋は嵐の湯という岩盤浴も併設。

日帰り入浴よりこちら目当ての人の方が多いかもしれません。

こちらは別料金で、2000円くらいします。


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私は温泉目当てなので嵐の湯はスルーします。

受付をすませ、大浴場へ向かいます。

途中立派なお土産ショップもありました。


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ホテル大橋な奥行きの長い旅館。廊下をひたすら奥へ奥へと進みます。


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立派なお庭。このお庭でキャンプチックに夕食がいただけるプランもあるそう。いろいろとお客を楽しませる工夫をしている旅館で、これはいつか泊まってみたい。


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お風呂ゾーン入口。


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実はここにも東玄関という出入り口があります。

裏手の駐車場に直結していて、わざわざ正門まで周らなくても館内へダイレクトインできます。大きな旅館なので、これはありがたい。

 


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湯上がりどころにしては立派すぎる生花。


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大浴場へ到着です。


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脱衣所は案外普通でした。半分謎に仕切られていたので、改修するのかも。


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こちらが大浴場です。

うっすら青緑色の透明なお湯です。

サウナ完備で、奥は水風呂になっています。


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こんなおしゃれなサウナ用のイスまで。


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洗い場はとってもキレイです。さすが大型旅館。


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ホテル大橋は内湯よりも圧倒的に露天風呂がオススメ。

東屋を乗せた和風の露天風呂です。


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大型旅館なので正直あんまりお湯には期待していなかったのですが、なんと灰色の濁り湯!これはびっくりです。

源泉かけ流しではないのですが、塩素臭は全然感じません。


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時折陽が指すと緑色に見えるこの不思議なお湯は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉という泉質。旧泉質名に略すと含塩化土類食塩硫黄泉という温泉です。


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岩室温泉のお湯は正体のつかみにくいお湯。エメラルドグリーンのようなお湯だったり、透明だったり、黒に近かったりと旅館や入浴施設毎に様々。色を変えているのは含まれる硫黄分の働きだと思いますがが、不思議です。


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岩室温泉の特徴はまだあります。

食塩の濃度が非常に高いこと。成分総計は1万mgを超える驚異的な値。舐めるとビリっとくるしょっぱさで、後味は苦く、硫黄の後味もします。お湯は新潟県の温泉らしく少しアブラ臭もします。

塩分が強いので、お風呂上がりの温まりは半端なく、心臓がドクドクするくらいです。


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露天風呂からは宿自慢のお庭も眺められます。

庭から入る爽やかな風を感じながら、極上の温泉に入る贅沢な時間。露天風呂でガチ読書をしているおじさまもいました。

 


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岩室温泉の他の大型旅館は、循環ろ過が強く、本来の岩室温泉を感じにくいのですが、ホテル大橋は大型旅館ながら、しっかりと岩室温泉の源泉を楽しめます。

 

 

まだまだあります 岩室温泉

 

【岩室温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ5選) - 大露天風呂の日記

 

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは11490mgで余裕で1000mgを超えます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉となります。

 

また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは5.8mg含むため、含硫黄とつきます。

 

以上より、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉となります。旧泉質名で含塩化土類食塩硫黄泉。