鳴子ホテル
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 11:00〜15:00
○日帰り入浴料金 1100円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○客室数 125室
○タオル フェイスタオル付(ロゴなし)
〇公式HP https://www.narukohotel.co.jp/
○混雑度 お風呂で会った人数 2人
○個人的オススメ度 ★★★★★
2.場所・電話番号
〇電話番号 0229-83-2001
3.泉質
■源泉 鳴子ホテル1号・2号・3号混合泉
■泉質 含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉
(含芒硝食塩重曹硫黄泉)
■温度 67.8度 pH8.7
■成分総計 1906mg
4.鳴子温泉について
その歴史は古く、837年に潟山(鳴子火山)が噴火大爆発し、温泉が轟音とともに湧き出したと伝えられています。噴火口のカルデラは現在も潟沼として残っています。源義経や松尾芭蕉も訪れた歴史ある温泉で、現在でも大小様々な旅館がひしめく大温泉地となっています。
鳴子温泉郷は鳴子温泉の他、東鳴子温泉、川渡温泉、中山平温泉の5つの温泉の総称で、実に370本以上の源泉があります。鳴子温泉郷の特徴はその泉質の豊かさ。現在11種類あると言われる泉質のうち、実に9種類もの泉質がそろうと言われています。
日帰り入浴にも超寛容な温泉街で、これだけ多くの旅館がある中で、日帰り入浴不可の旅館はほとんどありません。
湯巡りのしやすさや泉質の面白さなど、どれをとっても完璧な温泉街。
5.外観・館内・お風呂
鳴子ホテルは鳴子温泉の中心部にそびえる大型旅館。
客室数は125室で鳴子温泉郷最大を誇ります。
名前からして新しそうなホテルですが、創業は明治6年という老舗。
ひなびた小さな旅館が多い鳴子温泉ですが、中心部だけは大型ホテルが摩天楼のようにひしめき、遠くからでもよく見えます。
左からますや、鳴子観光ホテル、鳴子ホテルで、鳴子温泉の三大旅館。
鳴子ホテルは写真奥の茶色い建物。
手前の大きなホテルは鳴子温泉で二番目の規模を誇る鳴子観光ホテルです。
鳴子ホテルは結構複雑な作りで、青葉館と紅葉館という客室棟が、鳴子観光ホテルを挟むようにして建っています。
鳴子ホテル現在ではこんな感じですが、
屋上の部分が妙な形をしていると思いませんか?
出典:鳴子ホテルHPより
なんと昔はここに回転展望台があったのです。
今となってはちょっと信じられませんが。
こちらがロビー。日帰り入浴は11時から。
3分ほど早めに到着。フライングだったので、フロントのお姉さんから「少々お待ち下さい」と言われます。
ですが、すぐに準備をしてくれて、「お待たせして大変申し訳ありません。」と受付してくれました。全然待ってないですし、とても対応良いです。
入浴料は1100円。鳴子温泉ではもっとも高級。
受付を済ませると、社員証のような日帰り入浴許可書がもらえます。
フェイスタオルは入浴料に含まれます。
ロビーは青葉館という建物。お風呂は紅葉館という建物にあるので、ここからちょっと歩きます。
建物は広いので迷いそうになりますが、とにかく真っすぐです。
途中にある宴会場の通り。さすが鳴子最大のホテル。
豪華でキレイな感じです。
鳴子ホテルの食事処が見えてきます。
ここで紅葉館のエレベーターに乗り、下へおります。
ちなみに鳴子ホテルはバイキング形式の夕食なのですが、これが普通のバイキングではなく、ちょっと凝っていてとても美味しいのです。
宿泊でもオススメ。
男性用の大浴場は芭蕉の湯というお風呂で、エレベーターで一階です。女性用の大浴場は玉の湯というお風呂で2階。
一階へ到着。
ようやくお風呂入口。
鳴子ホテルのお湯は、日によって微妙に色が変わることがあります。入口にはその日のお湯の色が書かれています。
今日は白緑だそう。
大型ホテルだけに超広い脱衣所。
こちらが大浴場です。間違いなく鳴子最大級のスケールのデカさ。
広いお風呂に、贅沢にも白濁の硫黄泉が満たされています。
これだけの大型ホテルのお風呂で、白濁のお風呂なんて早々ありません。
まずはかけ湯から。これも温泉です。
浴槽の中央はちょっと浅くなっています。
寝湯もありました。
泉質は含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉。
旧泉質名では含芒硝食塩重曹硫黄泉という、いろいろ混ざった成分の濃いお湯。
ちょっと焦げたような香りの硫黄臭。硫黄の香りはそこまで強くはありません。
酸性を示すことが多い硫黄泉ですが、こちらはpH8.7の強アルカリ性のお湯です。
そのため、硫黄泉ですが肌への刺激も優しくなっています。
源泉は鳴子ホテルの自家源泉。循環消毒ありですが、お湯の個性が強いので全然分かりません。
続いて露天風呂へ。鳴子温泉街中心部の一階にあるため、景色という点ではイマイチです。L字型の露天風呂。
ちょっと涼むようにオシャレな椅子が三脚。
景色はない代わりに、竹林が植えられいい感じの雰囲気になっています。
露天風呂も青白い乳白色。大体このような色が多いですが、過去に訪れた際はエメラルドのような緑色に近いこともありました。
日によって色が変わることがあるので、何度来ても飽きません。
カランも充実の内容と数を完備。
鳴子ホテルは鳴子温泉最大で最も有名なホテルですが、日帰り入浴はめちゃめちゃ混むという訳でもなく穴場。
入浴料は高いですが、誰が来ても文句が出ないお風呂だと思います。
受付時間は11時〜15時で鳴子温泉では短めなので、早めの訪問をオススメします。
まだまだあります 鳴子温泉郷
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6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1906mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉となります。
また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは36mg含むため、含硫黄とつきます。硫黄分のほとんどは硫化水素ガスではなく、硫化水素イオンとして含んでいます。
以上より、含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉となります。旧泉質名で含芒硝食塩重曹硫黄泉。