大露天風呂の日記

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鳴子温泉【ホテルたきしま】日帰り入浴記「アトピーに効く蒸し風呂のような薬湯」

ホテルたきしまの日帰り入浴ってどんな感じなの?

年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。

 

 

こんな人におすすめ 

 

・ガツンと来る温泉に入りたい

アトピーに効く温泉に入りたい

・熱めの温泉が好き

 

営業情報とアクセス

▶日帰り入浴時間

9:00〜17:00

▶日帰り入浴料

500円

▶タオル

200円(ロゴなし)

▶お風呂の数

内湯(男1・女1・貸切1)

▶サウナ

なし

▶住所

宮城県大崎市鳴子温泉新屋敷28-1

▶電話番号

0229-83-3054

 

ホテルたきしまの外観と館内

 


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ホテルたきしまは鳴子温泉の入口にある旅館。


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鉄筋の建物はかなり年季が入っていて、キレイさやオシャレな感じはない愚直な感じ。観光客向けではない雰囲気ですが、そのお湯の良さから多くのリピーターがいる温泉好き必見の旅館です。

 

日帰り入浴は9時からですが、ちょっと早めに電話してみたところ、「大丈夫。もう入れまよすよ」とのこと。

 

たきしまは事実上貸切のような利用スタイルのため、お風呂待ちが発生する場合があります。前回は数人がロビーでお風呂待ちをしており、断られたことがあったので、早めに訪問することに。


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ロビーに入るや否や、ちょっと強面の圧の強そうなご主人が

ソファーにどっぷり座っていて、一瞬びびります。

日帰り入浴をお願いすると「いいよ」とのこと。

 

すると、いきなり「うちは他の温泉とはレベルが違うから」と如何にここの温泉がすごいかを切々と語り始めます。

 

おもむろに、雑誌を取り出すとページを示して、「鳴子でも地元民に愛される温泉ナンバーワンなの」と説明してくれます。

なんでも、仙台の丸山クリニックという所が、アトピーなどの皮膚病の治療にここの温泉をオススメしているのだとか。


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若干勢いに圧倒されつつも、一通り説明を聞き、お風呂へ。

お風呂は男女別の内湯の他、薬湯という貸切風呂があります。

たきしまのメインはこの薬湯。源泉も泉質も異なります。

お風呂は階段を下りて1階です。

 

ホテルたきしまの温泉


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まずは男女別の内湯から入ることにします。


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脱衣所もなかなか年季が入っていますが、汚いとかはありません。

こちらは貸切利用ではないですが、広いお風呂ではないため、混み合うと制限がかかるようです。


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こちらが内湯。サイズ的には3人くらい。

鳴子温泉特有のアブラ臭に有機物臭が混ざったような、独特の臭いが立ち込めます。鳴子温泉の東部や東鳴子温泉には多い臭いですが、ここはそこまで強烈な感じではありませんでした。

濃い茶褐色の黒湯です。

 

泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉。

旧泉質名では含食塩芒硝重曹泉となりますが、なかなか複雑な泉質です。重曹は皮膚の角質を溶かし、肌をサラサラにします。


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続いて人気の薬湯へ。入る際はこの札を入浴中に変えます。

先程のご主人から「あがったら、必ず元に戻してね。他の人の迷惑になるから」と念を押されていたやつです。

入口にはノートが吊るしてあり、薬湯に入った人の感想が書かれていますが、「足腰が楽になった」、「はまりました。また来ます」など様々な書き込みが。


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薬湯は地下のような場所にあり、薄暗い階段を更に下へと降りていきます。夜だったら絶対怖い。


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薬湯へ到着。ご覧のようにデフォでは電気を消されているため、ちょっと怖いのです。


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こちらが薬湯。すごいのは熱気!!

温泉のあっつい湯気が浴室の上部に溜まっているのです。

むせるほどの熱さ。サウナよりも熱いかもしれません。

 

このままだと真っ暗なので、電気をつけます。

浴室が狭いので、鳴子温泉臭もより濃く感じます。


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激熱の湯気は奥に見える穴から出てきているようでした。

おそらくそこが源泉。

上の方はとにかく熱いのですが、下の方は意外とそうでもありません。ですが、お湯もしっかり熱い。

 

これはかなり効きそうなお湯です。

成分的にも先程の内湯よりも1000mg以上濃い温泉。

泉質はナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉。

旧泉質名では含重曹芒硝泉となります。

内湯とは泉質も異なりますが、どちらも保湿成分のメタケイ酸が多め。

 

重曹とメタケイ酸の両方を含んでいることがミソで、重曹で肌の古い角質を溶かし、そこにメタケイ酸の保湿成分がすり込まれるという仕組み。

 


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帰りに先程のご主人から、ここの温泉で作ったボディソープ兼シャンプー(1500円)をオススメされます。

「お宅、顔に脂肪溜め込みやすいタイプでしょ?」

「ちょっと乾燥肌もあるね」

 

何て失礼と思いながらも、ご主人が温泉水で実験してくれるというので体験してみることに。

手の甲に源泉100%の水を霧吹きでシュッと吹きかけてもらいます。

それを扇風機で乾かしながら、すり込んで行くのですが。

 

なんとなんとあら不思議。明らかに肌の色が白くなったではありませんか。しかもサラサラ。

その理由は重曹とメタケイ酸の合せ技によるもの。

 

温泉の力は間違いなくホンモノなので、結局買ってしまいました。

「使わなかったら、お母さんにでもあげて。喜ぶよ」と。

ちょっと試してみたいと思います。

 

以上、ホテルたきしまの日帰り入浴情報をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

鳴子温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです

 

日帰り入浴してみた感想まとめ

 

ホテルたきしまは外観はかなりくたびれており、館内もレトロ。

おじさんのクセは強めですが、温泉の力はすごいの一言でした。

この温泉を求めて日帰り入浴も人気なようで、待ちが発生することも。

アトピーや皮膚病の方も一度試してみるのも良いかもしれません。

 

 

 

 

ホテルたきしまの泉質と効能

 

▶男女別内湯


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ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉(含食塩芒硝重曹泉)

✓源泉 瀧島3号源泉

✓温度    71.8度(高温泉)

✓pH値 7.6(弱アルカリ性泉)

✓成分総計 1684mg

✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症

 

 

▶薬湯


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ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(含重曹芒硝泉)

✓源泉 瀧島1号泉・2号混合泉

✓温度    76.1度(高温泉)

✓pH値 7.3(弱アルカリ性泉)

✓成分総計 2459mg

✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症