千の谷
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 14:00〜17:00
○日帰り入浴料金 1500円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○客室数 110室
○タオル 入浴料に含まれる
〇公式HP
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0278-66-1151
3.泉質
■源泉 猿ヶ京温泉1号井戸・2号井戸混合泉
■泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
(含塩化土類芒硝泉)
■温度 53.7度 pH 7.8
■成分総計 1430mg
4.猿ヶ京温泉について
新潟県との県境である三国峠に近い位置にあります。江戸時代の元禄年間に発見され、かつては笹の湯とか湯島温泉と言われていました。当初は村民のみが利用する小さな温泉でしたが、明治時代頃より、三国峠を行き交う人々にも利用されるようになりました。1956年の相俣ダム建設に伴い、かつての温泉場はダム湖の底に沈み、現在の高台の地に移転しました。今に続く猿ヶ京ホテルや長生館もこの時に移転。猿ヶ京という名前は、サルが多いという意味ではなく、この地を訪れた上杉謙信の吉夢を見た日が、申年、申の月、申の日だったたことから。
大型ホテルが立ち並ぶ温泉街でしたが、かなりの数のホテルが倒産。コロナ禍以降、日帰り入浴にも厳しい態度を取るようになり、日帰り入浴可能なのは4件ほどです。
5.外観・館内・お風呂
千の谷は猿ヶ京温泉街から少し離れたところにある大型ホテル。
猿ヶ京温泉街よりも少し手前に位置します。
正式名称は源泉湯の宿千の谷。
水上温泉にある超巨大旅館松乃井と同じグループの旅館です。
松乃井グループは他にも老神温泉や新潟の大湯温泉にも宿を持っています。
屋上にある屋根付き看板があるので、かろうじて旅館だと分かりますが。個人的にはどうも旅館やホテルに見えない変な感じ。
宿に近づくほどマンションのような建物に見えてしまいます。
こちらの宿は、かつてはホテルシャトウ猿ヶ京という名前でしたが、2015年から松乃井グループの旅館としてリニューアルオープン。
客室数だけで言えば猿ヶ京温泉最大です。
日帰り入浴は勝手に不可だと思っていましたが、ダメ元で電話してみると意外にもOKとのこと。
ただし、14時からと開始時間は遅めです。
ロビーはチェックインのお客様が大挙してお待ちだったので、写真はありませんが、和モダンでハイセンスな感じでした。
日帰り入浴はなんと1500円!超高い。
1500円は日帰り入浴界では最上級のお値段。
箱根や伊豆ならまだしも猿ヶ京でこのお値段とは。。
ですが、フロントの受付はさすがそのもので、すごく丁寧でした。
お風呂は3階の星あかりの湯と1階の名月の湯の2箇所があるのですが、この時、3階のお風呂は清掃中で入れず。ですが、「1階の方が広くて、リニューアルもしたばかりなのでオススメです」とのことでした。
お風呂入口。まだ所々工事中の箇所もあり。
脱衣所。ピカピカで清潔感ありまくり。空調も完璧で温かい。
ロッカーは全て鍵付き。
1500円も取るので、この辺りの設備はぬかりなし。
いかにも大型ホテルな感じですが、湯巡りのシメなどには、こういう所に寄りたくなります。
こちらがお風呂。天井が高く開放的な空間。それだけだと無機質な感じですが、木の梁が組まれているので、ちょっとオシャレな感じに。
日帰り入浴料が高すぎるせいか、まだ新しくて日帰り入浴可能なことがあまり知られていないのか、終始誰にも会いませんでした。
大浴場はかなり広く、寝湯や立ち湯もあり。立ち湯は言う程深くはありませんでした。お湯はちょっと熱めの適温。
お風呂も超絶新しい感じがしたので、シャトー猿ヶ京時代は3階の大浴場だけで、ここは完全に新設したのかもしれません。
続いて露天風呂へ。半円形の独特な形。
周囲は森林なので、見晴らしがめっちゃいいという訳ではありません。露天風呂はちょっと熱めでした。
泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。
旧泉質名では含塩化土類芒硝泉。
大型ホテルなのでやむなしですが、循環消毒あり。
塩素臭はあまり感じませんでした。
石膏泉が多い猿ヶ京温泉ですが、こちらは芒硝泉。
千の谷は、日帰り入浴料が高いのが難点ですが、その分、設備面はパーフェクトです。泉質的には猿ヶ京温泉の民宿はしばと全く同じなので、源泉かけ流し派の方にはそちらがオススメ。
6.温泉分析書の説明
成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1320mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉泉となります。旧泉質名では含塩化土類芒硝泉です。