大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

猿ヶ京温泉 温泉民宿はしば 土産物店併設の小さな農家民宿で日帰り入浴

温泉民宿はしば


 
 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度


 
 
○日帰り入浴時間 8:00〜18:00
○日帰り入浴料金 550円

○露天風呂    なし
○お風呂の数   内湯(男1・女1)

○客室数     8室

○タオル     なし

〇公式HP               http://www.hashiba-onm.sakura.ne.jp/

○混雑度     ほとんど誰にも会わない

○個人的オススメ度 ★★☆☆☆

 

2.場所・電話番号


 
 
〇住所  群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉1093

〇電話番号   0278-66-0153

 

 

 

 

3.泉質
 

 
 
■源泉   猿ヶ京温泉1号井戸・2号井戸混合泉

■泉質   ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉

      (含塩化土類芒硝泉)

■温度             53.7度  pH 7.8

■成分総計  1330mg

 

4.猿ヶ京温泉について

 

 


f:id:zenigame1:20221224185701j:image

 

猿ヶ京温泉群馬県北部のみなかみ町にある温泉。

新潟県との県境である三国峠に近い位置にあります。江戸時代の元禄年間に発見され、かつては笹の湯とか湯島温泉と言われていました。当初は村民のみが利用する小さな温泉でしたが、明治時代頃より、三国峠を行き交う人々にも利用されるようになりました。1956年の相俣ダム建設に伴い、かつての温泉場はダム湖の底に沈み、現在の高台の地に移転しました。今に続く猿ヶ京ホテルや長生館もこの時に移転。猿ヶ京という名前は、サルが多いという意味ではなく、この地を訪れた上杉謙信の吉夢を見た日が、申年、申の月、申の日だったたことから。

大型ホテルが立ち並ぶ温泉街でしたが、かなりの数のホテルが倒産。コロナ禍以降、日帰り入浴にも厳しい態度を取るようになり、日帰り入浴可能なのは4件ほどです。

 

 

5.外観・館内・お風呂

 

 


f:id:zenigame1:20221224185752j:image

温泉民宿はしばは猿ヶ京温泉の中心部にある小さな宿。

パッと見は民家そのものです。

前もって日帰り入浴営業の確認の電話をしましたが、つながらず。


f:id:zenigame1:20221224190252j:image

諦めていましたが、宿の前を通ると「入浴OK」の看板を発見。

近頃、日帰り入浴可能な宿が少くなった猿ヶ京温泉では貴重な存在。

急遽立ち寄ってみることにしました。

 

猿ヶ京温泉に来た大抵の人は「まんてん星の湯」という大規模な温泉施設に寄るのだと思いますが、こういうところの方が個人的には好き。


f:id:zenigame1:20221224193808j:image

大量の大根が吊るされたノスタルジー溢れる光景。

たくあん何枚分でしょうか。


f:id:zenigame1:20221224190936j:image

宿の前には風情ある茅葺屋根の建物がありますが、これは旅館ではなく、猿ヶ京関所資料館。役人の邸宅だった建物です。


f:id:zenigame1:20221224190445j:image

こちらの温泉は民宿の隣りにあるお土産物屋で受付をする変わったスタイル。はしばという名前のお店です。


f:id:zenigame1:20221224190645j:image

お店の中は漬物やお米や猿ヶ京温泉グッズなど売っています。

売店で入浴料550円を払います。

宿のタオルはないですが、売店猿ヶ京温泉のタオルがいろいろと売っていますので、そこから買うこともできます。


f:id:zenigame1:20221224190746j:image

こちらが温泉の入口。売店でお金を払うと鍵を渡されるシステムだと思っていましたが、鍵などはなし。

誰か勝手に入ってきたりしないのでしょうか。。

そのままの扉を開けて入ります。


f:id:zenigame1:20221224194147j:image

温泉の入口横は土蔵のようになっていて、現役の農機具達が雑多に置かれています。


f:id:zenigame1:20221224191458j:image

入口。土間みたいになっています。

民宿の入口ではなく、お風呂だけの玄関脇のようで。

 

f:id:zenigame1:20221224193637j:image

これを開けるとすぐにお風呂。


f:id:zenigame1:20221224193727j:image

奥には女湯も。


f:id:zenigame1:20221224194002j:image

脱衣所。ガラス板の珍しい棚。


f:id:zenigame1:20221224194114j:image

こちらがお風呂。ザ普通な感じのお風呂で、露天風呂はありません。

熱気が籠もっており、サウナのような感じ。

温泉好きとしてはこれで必要十分。

民宿にしては大きなお風呂だと思います。

レトロなタイル製ですが、欲望の縁はヒノキっぽい感じの木製。


f:id:zenigame1:20221224194417j:image

直感的に何となく熱そうな気がしましたが、やっぱりめっちゃ熱い!

このあたりの温泉は総じてぬるいところが多い(法師温泉や川古温泉など)ので、体が完全に舐めていました。

ちょっとずつ慣らしながら入浴。


f:id:zenigame1:20221224194653j:image

一応、薄める用の水が出る塩ビパイプもセットされていましたが、

我慢して入浴。

泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。

旧泉質名では含塩化土類芒硝泉となるのですが、石膏泉が主体の猿ヶ京温泉では珍しく、芒硝泉が主体のお湯。

ちょっと苦い味がします。芒硝は下剤の成分で、飲用すれば便秘にも効能ありです。

源泉かけ流し。一日おきに浴槽の湯を全部抜いて掃除をしているそうです。渋いですが清潔感あるお風呂。

 

温泉民宿はしばは民宿なので、お風呂は小さく、露天風呂もないですが、全然混み合わず、貸し切りに近い形で利用できます。

 

 

6.温泉分析書の説明

 


f:id:zenigame1:20221224195516j:image

 

成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1320mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉泉となります。旧泉質名では含塩化土類芒硝泉です。