七沢荘
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 9:00〜20:00
○日帰り入浴料金 1100円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○客室数 13室
○タオル 220円(ロゴ入り)
○公式HP https://www.nanasawasou.jp/
○混雑度 お風呂で会った人数 6人
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇住所 神奈川県厚木市七沢1830
〇電話番号 046-248-0236
3.泉質
■源泉 不明
■泉質 2条鉱泉(メタケイ酸の項目で温泉に該当)
■温度 24.0度 pH10.3
■成分総計 263mg
4.七沢温泉について
七沢(ななさわ)温泉は神奈川県最高峰を抱く丹沢山地の麓に湧く温泉。温泉の歴史は江戸末期の1861年〜1863年頃と比較的新しく、6件ほどの旅館があります。
日帰り入浴には寛容で全ての旅館で可能です。
5.外観・館内・お風呂
七沢荘は七沢温泉の入口に位置する旅館。
七沢温泉では最も知名度のある旅館で、日帰り入浴にかなり積極的なため、連日たくさんの車が停まっています。
これは数年前の七沢荘の玄関前。
現在はこの建物はありません。
七沢荘は2022年11月現在、大規模な改装工事中。そのため、宿泊は受け入れておらず、日帰り入浴のみの営業となっています。宿の方に聞いたところ、2023年3月頃にリニューアルオープンする予定だそうです。
仮設の受付が玄関となります。駐車場は第3Pまでありますが、坂の上の第1駐車場が一番近いです。
七沢温泉はオレンジ色の主張が強いお宿。
看板も宿のバスもぜんぶオレンジ色。
七沢荘目当ての場合は、オレンジを目印に宿を探すとわかりやすいです。
このオレンジの旗やロゴは昔から変わりません。
仮設受付は第一駐車場から少し階段を降りたところにあります。
こちらが仮設の受付。いきなり夜ですみません。
七沢荘は朝9時から夜の20時まで日帰り入浴を受け付けてくれます。
これはもちろん七沢温泉では一番長い受付時間。
そのせいか、さながら日帰り入浴専門施設のような雰囲気があり、日帰り入浴のハードルもだいぶ低いです。
ということで、今回は18時頃に訪れてみました。
仮設受付は裸電球が吊るされ、ソファーやテーブルなんかも置かれているので、なんだかビアガーデンみたいな雰囲気になっています。
入浴料は1100円で結構いい値段するのですが、お客さんは割とひっきりなしに訪れていました。
タオルは220円。オレンジ色のロゴ入りです。
宿泊は休止中なのですが、カフェも併設していたりと、
手広く営業しています。
七沢荘を訪れた目当てのひとつがこれ。
七沢温泉オリジナルの入浴剤で、ここでしか買えません。
七沢荘にはあるんじゃないかと思っていましたが、案の定売っていました。
お手頃サイズから、かなりドデカイサイズまで選べます。
仮設受付の縁側を奥へ進みます。この奥がお風呂ゾーン。
お風呂ゾーンへ向かうまでで、避けて通れないのがこのエリア。
ログハウス風の一角には足湯があるのですが、
この足湯はただの足湯ではありません。
なんと足湯の中にドクターフィッシュが放し飼いにされています。
ドクターフィッシュは皮膚の古い角質を食べてくれる小魚。
足湯の中にそおっと足を入れてみると。。。
最初は1〜2匹でしたが、どんどん集まり初めてあっという間にこんな感じに。グロ注意です。
感覚はオタマジャクシに触られている感じで、痛いとかはなく、くすぐったい感じです。
この感覚は結構くせになりそうで、足湯から出たあとも、しばらく感覚を引きずりました。
温泉にドクターフィッシュがいるのは、七沢荘でしか見たことがありません。貴重な体験ができます。
足湯の横には自販機などがある休憩スペースがあります。
この奥は女湯。右手が男湯になります。
前置きが長くなりましたが、いよいよお風呂へ。
お風呂の入り口には鍵付きロッカーがあるので安心。
七沢荘はかなり混むので、貴重品は入れておいたほうが良さそう。
脱衣所。お風呂は独特な構造になっていて、脱衣所は奥と手前で2つに分かれています。手前の脱衣所からは露天風呂に直結。
奥の脱衣所からは内湯に直結しています。内湯と露天風呂は中で繋がっているので、どちらでもあまり差はありません。
洗面台もしっかりありますが、ですが、こんなところに鍋焼きうどんと天ぷらそばの宣伝。風呂上りの小腹空きを狙っているのでしょうが、洗面台にあるのは初めて見ました。確かに風呂上りは小腹が空くので効果的なアピール。
こちらが内湯。七沢荘は広大な露天風呂がメインで、内湯はちょっと取って付けたような感があります。
皆さん露天風呂へ行くようで、内湯は比較的空いていました。
七沢荘の源泉は平成元年から3年をかけて掘り当てられた源泉。
七沢温泉では新参者の旅館のため、中屋や福元館などの老舗旅館の源泉とは異なりますが、泉質はそんなに変わりません。
少しぬるぬるするお湯は、pH10.3で神奈川県下でも有数の強アルカリ性の温泉です。冷たい源泉を沸かして使用していますが適温でした。
続いて露天風呂へ。内湯からはトンネルのような廊下でつながっています。露天風呂はかなり広い庭園露天風呂。
3つに分かれ、朱塗りの橋がある一番奥の露天風呂はかなり熱め、手前は寝湯になっていて少しぬるめ、もう一つの露天風呂は屋根がかかっていて、中間の温度でした。
ちなみに奥にかかる朱塗りの橋はダミーで渡れません。
庭園感を演出するための飾りです。
露天風呂ゾーンの真ん中にも洗い場がいくつもあり、内湯へ行かなくてもここだけで完結するようになっていました。
七沢荘は日帰り入浴に超積極的なため、入りやすく利用しやすい反面、七沢温泉で一番混みます。混むのが苦手な方にはオススメしませんが、受付時間が長いため、夜遅くに七沢温泉に入りたい場合などは重宝すると思います。ドクターフィッシュのオモシロ体験ができるのも高評価。
6.温泉分析書の説明
鉱泉分析指針では、泉温が25度以上または溶存物質が1000mg以上で温泉になりますが、こちらは源泉温度が17度で冷たい鉱泉。溶存物質も263mgしかないため、鉱泉分析指針上の療養泉として泉質名がつく温泉になりません。
ただし、温泉法上の特定の成分を一定量含む場合には、泉質名はありませんが温泉として名乗れます。
「メタケイ酸の項目により温泉に該当」と記載がありましたが、温泉法上、メタケイ酸は50mg以上ないと温泉にはなりません。こちらはメタケイ酸が11mgのため、どう見ても分析書の記載が間違えているような。。
「温泉法上の温泉には該当しない」が正しい表記だと思います。
(七沢温泉の泉質は基本的にどの旅館もこれです)
pHはかなり高く、ヌルスベ感は第一級の温泉と遜色ない名湯です。