柳屋
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 12:00〜14:30
○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
露天(男1・女1)
○客室数 10室
○タオル 100円(ロゴなし)
○公式HP http://www.yanagiya-ryokan.co.jp/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0494-54-0250
3.泉質
■源泉 柴原鉱泉
■泉質 単純硫黄冷鉱泉
■温度 9.6度 pH8.2
■成分総計 364mg
4.柴原鉱泉について
柴原鉱泉は秩父市の山間の集落にある温泉。秩父温泉郷の中でも最も秘湯感のあるエリア。開湯は鎌倉時代と言われる秩父でも指折りの古い温泉で、秩父七湯(新木鉱泉、鳩の湯、柴原鉱泉、千鹿谷鉱泉、白久温泉、梁場の湯、大指の湯)のひとつに数えられます。
江戸時代には、三峰神社の参拝客で賑わったとされ、4件の旅館がありましたが、菅沼館、きくやは閉館。現在はかやの家と柳屋の2件のみ。かやの家は日帰り入浴不可のため、柳屋のみ入浴可能です。
5.外観・館内・お風呂
柳屋は柴原鉱泉の奥まった場所にある旅館。江戸時代末期創業の老舗旅館です。右に見える渡り廊下の付近は130年前に作られた旧館だそう。
柴原鉱泉のもう一件の旅館、かやの家は日本は秘湯を守る会会員の人気旅館。日帰り入浴は受け付けてくれません。
集落の間を縫うような細い道の先にあります。
稲わらが吊され、郷愁を誘う雰囲気です。
車は宿の目の前までは入れず、ちょっと手前に駐車場があります。
ここからほんのちょっとだけ歩きます。
老舗らしい面構えの玄関。
柳屋はそばも有名な旅館。平日限定ですが、そばも日帰り入浴休憩がセットになったプランもあります。
入浴料は1000円。高いようですが、秩父温泉郷の相場はこれくらい。
優しそうなご主人が受付け。料金を支払うとお風呂までついてきてくれ、丁寧に案内してくれました。
タオルは100円なのですが、薄手だと言うことで、もう一枚サービスしてくれました。お気遣いがすばらしい。
お風呂は男女別の内湯と露天風呂の二箇所。
「うちはお風呂は小さいんですけど、とてもいいお湯なんですよ〜」とご主人。すごくあったまるお湯なのだそうです。
日帰り入浴でも内湯と露天風呂どちらも入れます。
とりあえず、内湯から頂くことにします。
脱衣所は大きくはなく、シンプル。
ドライヤーもあり。
こちらが内湯。確かに小さいお風呂です。
石造りの小さな浴槽がひとつ。
カランもしっかりしています。
泉質は単純硫黄冷鉱泉。浴室内はほのかな硫黄の匂いがしっかりします。源泉は冷たいため、沸かし湯です。
循環ろ過や塩素消毒強めのところが多く、温泉感はあまりないところが多いですが、個人的にはここが秩父で一番、温泉らしいお湯でした。
源泉は常時蛇口から出ているわけではなく、湯量が一定以下になると、源泉が補充されるシステムのようです。
お風呂から上がろうとすると、急にドバーとお湯が流れてきました。
次は露天風呂へ。露天風呂は大浴場から、階段を登った2階。
露天風呂入口。
露天風呂は男女別ですが、この時は誰もいなかったため、どちらでも好きな方に入ってよいとのこと。と言っても女湯ののれんに入るのは抵抗あるので、とりあえず男湯に入ります。
こちらが露天風呂。小さく、薄暗いのですが、妙に落ち着く雰囲気の露天風呂。
脱衣所と一体型の浴室。かごは一つしかありませんでした。
サイズ的には二人がギリギリくらい。
露天風呂からは宿の裏山の雑木林ビュー。
これはこれでありです。
露天風呂にも申し訳程度に洗い場がありますので、内湯に行かなくてもここだけで完結します。
浴槽には贅沢にもヒノキが使用されています。
内湯ほどではありませんが、ここもわずかに硫黄の匂いがします。
温度も少しぬるめ加減でちょうど良く、いつまでも入りたい気持ちよさでした。
上を見上げれば大きな木組みの天井。木造の湯小屋はやっぱり温泉感ありますね。
女湯側の露天風呂は入らないつもりでしたが、どちらもオッケーとのことだったので、見学だけさせていただきました。
こちらの方が広く、景色も良いい感じ。。
どちらも入れるなら、こっちにすれば良かったとちょっとだけ後悔。
帰りにロビーに寄ると、大量の果実酒の瓶を発見。
キウイやりんごやブルーベリーなどラインナップも様々。
みょうがやザクロなど変わり種も。
料理自慢の宿らしいので、宿泊すればいろいろ頂けるのだと思います。
帰ろうとしたところ、わざわざご主人が走ってきて、お見送りまでしていただきました。私お風呂はとても早いのですが、「内湯と露天風呂どちらも入っていただけましたか?」と心配されました。
しっかり2つとも入られせいただき、いいお湯であったことを伝えると、「またゆっくりしにきて下さいね〜」と言っていただきました。
秩父に来たら、ぜひオススメしたい温泉です。
【秩父温泉郷を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ8選) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg以下の場合は単純温泉となります。
こちらは364mgのため、単純温泉です。
単純温泉と言っても何も入っていないわけではありません。
もし1000mgを超えていればナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉となる温泉です。
その他に総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉となりますが、こちらは5.2mgあるので、基準を満たします。
以上より、単純硫黄泉になります。