ホテル美やま
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 12:00〜21:00
○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
露天(男1・女1)
○客室数 38室
○タオル 150円(ロゴなし)
○公式HP https://www.miyama-onsen.com/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇住所 埼玉県秩父市山田1294-1
〇電話番号 0494-24-6311
3.泉質
■源泉 美やま温泉
■泉質 2条鉱泉(メタほう酸の項目で温泉に該当)
■温度 13.6度 pH7 8.8
■成分総計 381mg
4.美やま温泉について
美やま温泉は秩父市東部、横瀬町に近い場所にある温泉。旅館はホテル美やまの一件のみ。1955年創業の比較的新しい温泉のため、秩父七湯(新木鉱泉、鳩の湯、柴原鉱泉、千鹿谷鉱泉、白久温泉、梁場の湯、大指の湯)には含まれません。
5.外観・館内・お風呂
ホテル美やまは1977年築の古いホテル。なかなかデカイホテルです。
40年以上の歳月を経た鉄筋のホテルが、そのまま残っているのは逆に珍しいかもしれません。見た感じは、かなりレトロ。
廃墟と言われても違和感はなし。
玄関。ここだけは英語でホテル名を表記。これも逆に昭和な感じを増している感じがします。
奥にチャペルのような教会のような一角もあり、昔は結婚式場でもあったのかもしれません。
では館内へ。妙に豪華な巨大なシャンデリア。
ロビーに限らず館内は全体的に暗め。
フロント。意外にも高級旅館のように、しっかりと着物をきた女性スタッフが対応してくれました。
入浴料は1000円。夜は21時まで入浴可能なので、登山などにも重宝します。秩父は、満願の湯や星音の湯などの人気日帰り入浴温泉施設がありますが、どこも芋洗いクラスに混雑。。
ここは割と空いているので、芋洗いが嫌な人にもオススメです。
ロビーに陳列されている瓶の数々。
カレーのスパイスかと思いましたが、ハーブティー用のハーブ。
宿泊したらいただけるのかもしれません。
フロントは3階になります。お風呂1階までエレベーターへ。
一階。相変わらず薄暗い館内。
大浴場の通路はこんな感じ。張りぼてみたいな岩があって、洞窟感を演出。
お風呂入口。男性は秩父夜祭風呂という名前。
一方の女性用は女神風呂というネーミングです。
ここで、通りすがりの宿のスタッフのおじさんと目が合います。
けげんそうな感じで「お風呂ですか?」と問われました。
日帰り入浴客少ないのかもしれません。
脱衣所。特に不満はありません。
洗面台。
大浴場の入り口は二重扉になっています。
手前は右開きで、奥が左開き。
ややこしいので、行き来する際に何度となく間違えました。
こちらが大浴場。まず目に飛び込んでくるのは妙に存在感のあるツボ。
湯口から注がれる温泉を受ける湯壺です。
写真ではなかなか伝わりにくいですが、結構な大きさなのです。
バシャバシャとお湯が壺から溢れる音が響き渡ります。
露天風呂はありませんが、窓が大きく緑が飛び込んできます。
温度の低い鉱泉のため、沸かしています。
このドバドバが全部かけ流しとは考えにくいので、たぶん循環ろ過もありでしょう。
メタホウ酸の項目で温泉の定義には該当しますが、成分薄めのため、泉質名がつかない温泉です。
奥にあった小さな浴槽。浴槽の底はラメラメしいタイルが貼られていて、レインボーに反射しています。
これサウナのための、ただの水風呂なのか、冷たい源泉風呂なのかは謎でしたが、
ちょっとぬるついた感じがあったので、おそらく源泉風呂だと推測します。
大浴場のメインはこの壁画!
秩父夜祭と花火とたぶん武甲山が描かれた、一枚に秩父を凝縮した素晴らしい壁画です。一枚一枚が陶器のタイルで作られているこだわりよう。美術作品としても見応えがあります。
壁画の前のカランは鏡がありませんが、ちゃんと鏡付きのカランもあります。
最近流行りのサウナも完備。
コロナで休止中ではなさそうでした。
内湯だけだろうと思って帰ろうとしたところ、もうひとつのれんがあることを発見。
こちらはなんと露天風呂でした。
これは脱衣所。
受付でお風呂が2つあることの案内は特になかったため、あやうくスルーするところでした。
露天風呂はこちら。かなり新しそうな感じできれいです。
市松模様の襖が和の雰囲気を出してますね。
ちなみに襖はダミーで開きませんでした。
露天風呂からは渓谷が望めます。
景色も雰囲気も内湯より立派です。
洗い場もあったため、内湯に行かずともここだけで完結します。
内湯と同じく、高級な馬油のボディソープとシャンプーでした。
ただ、あとから宿のHPを確認してみると、温泉は大浴場のみで、露天風呂は温泉ではないようです。もともと源泉の成分はかなり薄めのため、恥ずかしながら温泉かどうかの区別はその場では付きませんでした。。温泉ではありませんと書いてあったら、たぶん入らなかったかも。
温泉目当ての場合は、大浴場に直行しましょう。
6.温泉分析書の説明
鉱泉分析指針では、泉温が25度以上または溶存物質が1000mg以上で温泉になりますが、こちらは源泉温度が13度で冷たい鉱泉。溶存物質も381mgのため、泉質名がつく温泉になりません。
ただし、温泉法上の特定の成分を一定量含む場合には、泉質名はありませんが温泉として名乗れます。
温泉法上、メタほう酸が5mg以上で温泉に該当しますが、こちらはメタほう酸を8mg含むます。この場合、温泉分析書には〇〇泉とは書かれず、「メタほう酸の項で温泉法の温泉に適合する」と書かれます。