亀山温泉ホテル
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 11:30〜14:30
○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂 なし
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
○タオル 100円(ロゴなし)
○客室数 https://www.kameyamaonsen.jp/
○公式HP なし
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇住所 千葉県君津市豊田旧菅間田65
〇電話番号 0439-39-2121
3.泉質
■源泉 亀山温泉
■泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
(含重曹食塩泉)
■温度 26.2度 pH不明
■成分総計 2700mg
4.亀山温泉について
亀山温泉は房総半島のど真ん中にある温泉。養老渓谷などにも近い場所ですが、知名度あまりなく、マニアックな温泉です。亀山ダムの湖畔に2件の温泉宿があります。いずれも亀山湖を望む風光明媚な景色が自慢。
5.外観・館内・お風呂
亀山温泉ホテルは亀山温泉で一番大きいお宿。
大きいと言っても宿は2件しかありませんが。
鉄筋二階建てで、ホテルの裏側は亀山湖に面しています。
見た目はなかなか昭和チックな感じです。
名前も気取らずにドストレートに亀山温泉ホテル。
駐車場は広いです。月曜日ですが車が何台も停まっていました。
混雑をちょっと覚悟しましたが、皆さん個室でランチ宴会をしているようで、結局誰にも会いませんでした。すごいのはナンバー。地元の方が多いのかと思いましたが、九州のナンバーもちらほら。
日帰り入浴確認の電話をしたところ、イケメンっぽい声の方が対応。
受付時間は11時30~14時30と短いのですが、日帰り入浴大歓迎のようで、感じの良い対応でした。道路沿いにも日帰り入浴歓迎の看板。
ホテル前にも「日帰り温泉大歓迎」とあります。
事前電話なんてしなくても、これなら安心して入館できます。
玄関前には自慢の亀山温泉が汲める温泉スタンドがありました。
40リットルで200円なら結構安いんじゃないでしょうか。
ちなみに温泉の宅配もしてくれるようです。
電気自動車の充電スポットの横にあって、見た目もなんとなく似ています。
それでは入館。ロビーも外観からのイメージどおりのちょっと古い感じです。入浴料は1000円とちょっとお高め。
受付の方は先程の電話の方ではないようでしたが、優しそうな感じのスタッフさん。
建物やロビーは古いのですが、このホテル、三代目のご主人がものすごく頑張っています!見てくださいこの案内。
温泉案内は手作りで事細かに書かれています。顔写真入りでわかりやすくポップに説明。
私と同じ温泉ソムリエの資格を取得しているそうです。
この方が三代目の若旦那。
「記念写真撮ろうよ〜」と書かれた玄関の看板。こんなところにも若旦那。
亀山湖に面した屋外休憩スペース。このあたりにもこだわりを感じるいろんな物が置いてあります。
バーベキュースペースや。
カヌーやら。
この球体ドームのようなものはなんとお風呂のよう。
兎亀乃湯(ときのゆ)という最近オープンした貸切露天風呂。
大浴場に露天風呂はないため、露天はこの貸し切りのみです。
球体ドームは脱衣所かなんかだと思います。日帰りでも別料金で予約できるようです。
ここは喫茶のよつなコーナー。全体的に昭和レトロではありますが、いろいろと工夫されている感じがします。
この奥が大浴場。
鍵付きロッカー完備。
こちらが脱衣所。
脱衣所にはビニール袋が下げてありました。コロナ対策で下着を入れろって意味なのかなと思いきや、「濡れたタオルや下着持って帰る時、必要ですよね。ご自由にご利用ください。」と書いてありました。素晴らしい心遣いありがとうございます。ちょっと宿泊してみたくなりました。
色々感心しつつようやくお風呂へ。こちらが大浴場。
ここもオシャレに改装しているわけではなく、昔のママのレトロな浴室。温泉はピカピカよりも、このくらい歴史を感じるほうが好きです。
湖畔にあるホテルですが、残念ながら浴室から亀山湖は見えません。
このホテルは「景色」ではなく「お湯」で勝負しています。
温泉はなんと濃いチョコレート色。千葉県には多い温泉の色ですが、特に濃い色に感じます。この色の正体は腐植質と呼ばれる太古の植物が由来となっています。腐植質を含む温泉はモール泉とも呼ばれます。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
旧泉質名に引き直すと、含重曹食塩泉となります。
腐植質を含む温泉は少し甘い芳香がすることが多いのですが、こちらは重曹特有の香ばしい臭いがします。
味は少ししょっぱさを感じた後に、甘みのようなものを感じるおもしろい味。
重曹はカルメ焼きや掃除にも使われる成分。クレンジング作用があり、美肌の湯としても有名です。
温泉は26度で冷たいため、大きい浴槽の方は加温しています。
半円形の湯船は26度の源泉風呂。水に近い感覚なので、足湯だけにしておきましが、重曹特有のぬるぬる感はここが一番強かったです。
滑り止めもしっかり置いてあります。(私もぬるぬるで一瞬滑りそうになりました。)
お湯は循環ろ過あり。それでもこの色なのだから、すごいお湯です。
同じ亀山温泉でも、隣の湖水亭嵯峨和のほうが、お湯のぬるぬる感は強いように感じました。
脱衣所には、手書きでびっしりと解説している亀山温泉の効能が貼ってありました。温泉ソムリエとして解説しているので、内容も細かく丁寧でわかりやすい。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。
こちらは2700mgで千葉県にしてはかなり濃い目の温泉です。
陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉・炭酸水素塩泉となります。